94 / 127
しほな・こじらせ
3
しおりを挟む
『浮気してなんかいないよ。そうやってお前を試してた。それでお前が離れて行ったら、それはそれで仕方ないと思った。女の存在匂わすなんて造作もないだろ』
捨て鉢に雅人は言った。
『もうお互い限界だと思った。俺は限界だった』
雅人の告白に私は何も言い返せない。私の秘めた想いは全て雅人にバレていた。それが雅人を傷つけていた。
『俺は、もう気持ち切り替えた。お前もちゃんと気持ち整理しろよ。いつまでもこじらせてんなよ』
私が黙ったままでいると『じゃあ、元気で』と言って、電話を雅人は切った。
私はスマホをリビングのテーブルに置くと、雅人と別れてから初めて泣いた。
雅人を傷つけた自分が情けなくて。
雅人を疑った自分が情けなくて。
雅人の優しさに甘えていた自分が情けなくて。
「本当、いつまでもこじらせすぎ」
私はずっと泣いた。
捨て鉢に雅人は言った。
『もうお互い限界だと思った。俺は限界だった』
雅人の告白に私は何も言い返せない。私の秘めた想いは全て雅人にバレていた。それが雅人を傷つけていた。
『俺は、もう気持ち切り替えた。お前もちゃんと気持ち整理しろよ。いつまでもこじらせてんなよ』
私が黙ったままでいると『じゃあ、元気で』と言って、電話を雅人は切った。
私はスマホをリビングのテーブルに置くと、雅人と別れてから初めて泣いた。
雅人を傷つけた自分が情けなくて。
雅人を疑った自分が情けなくて。
雅人の優しさに甘えていた自分が情けなくて。
「本当、いつまでもこじらせすぎ」
私はずっと泣いた。
0
あなたにおすすめの小説
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
すべてはあなたの為だった~狂愛~
矢野りと
恋愛
膨大な魔力を有する魔術師アレクサンダーは政略結婚で娶った妻をいつしか愛するようになっていた。だが三年経っても子に恵まれない夫妻に周りは離縁するようにと圧力を掛けてくる。
愛しているのは君だけ…。
大切なのも君だけ…。
『何があってもどんなことをしても君だけは離さない』
※設定はゆるいです。
※お話が合わないときは、そっと閉じてくださいませ。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる