異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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341男の勘です

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ガラや浩司と座って一息ついている所に、エドガーさんがやって来た。

「拓はどうやってグレイウルフが来るのを察知出来たんだ。」

と聞いてくるので、「男の勘です。」と返したが笑う事無く俺の事を見ている。
どうやら、冗談の通じない人の様なので仕方が無い。

「どうやら、危険に対する感覚が他人より鋭いみたいです。」

俺の光の魔力を使った探索魔法は特殊なので適当にはぐらかしておく。
臨時パーティで冒険者が自分の手の内を明かす必要も無い。
とりあえず、エドガーさんはそれ以上質問もせず、

「浩司のフレイムアロー、拓のシールドには助けられた。
 2人は高位の魔導師だったんだな。
 ガラの攻撃もAランクの冒険者に匹敵するものだな。
 3人が居たお蔭で、誰も怪我を負う事も無くシルバーウルフを撃退する事が出来た。
 ありがとう。」

俺達に礼を言ってパウロさん達の所に戻った。
退治したグレイウルフについては、荷台に余裕が有るので皮をはいで町まで運んで貰える。
パウロさんがそう言ってくれると、ハック達が

「俺達が解体をやります。正直、戦いで何もしていないので。」

と作業を買って出た。同じパーティとして俺達も手伝おうとしたが休んでいろと言われ従わせてもらう。
正直、助かった。
未だに解体作業は慣れず、OZでは周囲の安全確認とアイテムボックスを使った荷物運び係りだ。
手伝いに入っても、役に立たない。

戦いが終わり、気持ちが落ち着いて来ると眠気が襲ってくる。
彼等の作業を見ていたが、いつの間にか座ったまま寝てしまった。


******(浩司)

何時もの事だが、やはり寝たか。
しかし、この状態でも光の魔力を周囲に広げて探索を維持しているのは凄いよな。
俺も寝ながら風の魔力で探索を行おうとしたが、未だに出来ない。
そんな拓ちゃんを見て

「やっぱり、戦闘で疲れていたんだな。」
「そうね。あれだけの魔法を使って、疲れない訳がないよね。」
「後は僕達に任せて、ガラさんと浩司さんも休んでよ。」

ハック、リタ、アニスが気を使ってくれる。
ただ、拓ちゃんの場合、戦った疲れではなく遅い時間だからだと思う。
子供の体になった所為かとも思ったが、元の世界の時から早寝は早起きの規則正しい生活をしていたそうだ。
本当に何処までも、拓ちゃんらしい。
この寝ながら探索が出来るようになったのも、寝たいという気持ちが強い為ではないかと思う。
皆には悪いが、先に休ませてもらう事にし、拓ちゃんを抱き上げてテントまで運ぶ。

それにしても、可愛い寝顔だな。
寝ている間は、攻撃を仕掛けてくる生き物がいなければ起きない。
ほっぺを突いてみるとプニュプニュしている。
大人になるまで待つと言った以上、我慢するか。
寝顔に軽くキスをして、眠りについた。


******(パウロ)

冒険者に魔獣討伐の後始末の指示を終えたエドガーが戻ってきた。

「パウロさん。浩司と拓は何者ですか。
 先程の戦いも本気では無かったみたいです。もしかすると国家魔術師も目指せるかもしれません。
 それに、ガラにしても実力は私より上でしょう。
 あれでBランク、Cランクの冒険者試験の受験者と言われてしまうと何とも言えない気持ちに成ります。」

エドガーが護衛の冒険者に興味を持つなんて珍しい。
確かに、あれだけの力を持っていれば当然ともいえますが。

「本当に、国家魔術師を目指せるかもしれないですね。
 ガラ殿はAランクの冒険者を目指すそうですよ。
 エドガーが実力を認めたのであれば、実績を積めば問題無いでしょう。
 浩司殿と拓殿は組んでいるパーティーの底上げをする為に受けたそうですよ。
 彼等のパーティOZには獣人の方が2名いますから、
 ガラ殿の実績を積むためには2人がCランクの冒険者になる必要が有ったのでしょう。」

エチゴ殿から話しを伺った限りでは、そうでも無ければ試験を受ける気すら無かったようですし。
あれだけの力を持ちながら、本当に変わった人達ですね。
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