欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

文字の大きさ
480 / 583

480モテ期?

しおりを挟む
今回は、成り行きで領民に対してもサービスを行うことになってしまったが

「今回の件、他の貴族が知れば自分達もと言い出すでしょう。何か手を打った方が良いかと。」

エチゴに忠告され、領主には終わった後は拓がヘロヘロになって疲れ切ってしまったと誇張して他に貴族に話すように依頼した。
領主も拓に迷惑を掛けてしまったのは十分に理解しているので、直ぐにこれから向かう町の領主へと連絡を入れてくれた。
ただ、写真を撮るだけなら多少は融通を聞かせてくれる事も・・・

今回の件は休憩所改造の金額に色を付けてもらう事になり、兵士と一緒に町を出発した。

「何か兵士達から熱い視線を感じているけど、俺のモテ期到来?」
「自分達の町で、拓が気を使って魔法を使ったから感謝しているんだろ。変な事をするなよ。」

拓もそんな事だとは思っていたが、ガラに言われてしまうと少し残念に思ってしまう。
休憩所に着くと、拓は早速トイレの外枠を作り上げてしまう。これで明日には同行した技術者がトイレを使える様にしてくれるだろう。
トイレが無ければ草陰で穴を掘って対応するのだが、流石の拓でもスカトロの趣味は無い。

「流石に俺ではそこまで足を突っ込むことは出来ないな。」
「何が出来ないんだ?」

ダイフクに話しかける拓に、後ろから声がする。

「うぉっ、ガラは何時からそこに居たんだよ。」
「いや、夕食が出来上がったから今呼びに来た所だが?」

拓は突然現れたガラに驚きながらも、これ以上突っ込まれない様に皆の所へ戻る事にした。
既に鍋一杯のスープとサラダ、柔らかいパンが用意され拓が戻ってくるのを待っていてくれた。
直ぐに料理が配られ食事が始まると、話題は写真へ・・・
兵士達の上半身半裸で陰影を付けた写真を見せると凄く良い反応。

「素人写真になりますが、簡単な背景で良ければ撮ってみますか?」
「拓殿、そこまでして頂かなくても大丈夫です。魔力を温存してください。」
「あっ、そこまで凄い魔法を使う気は無いので、遊び程度の息抜きですね。」

拓の言葉に「お~」と盛り上がる兵士達を、兵士長が黙らせると頭を下げる。

「本当に宜しければ、お願いします。しかし、上半身が半裸になっているのは何故ですか?」
「鍛えた身体が見えた方が、絵になるので。男の色気と言うかエロさが有った方が良くないですか?」
「なるほど。お前達、ふざけ過ぎるなよ。」
「「「はい」」」

兵士長に言われ全員が良い返事をするが、拓としてはふざけて全裸になって欲しいと思っていた。
とりあえず兵士長をモデルに3パターンを試し撮りをしてみる。
当然上半身半裸で、桜吹雪の中で光る剣を振るう姿、氷の竜と対峙する姿、星空の中演武を舞う姿
振るう剣は光の軌跡を残し美しく、陰影が付いてより逞しく見える身体。
ガラにカメラをお願いしたが、なかなかカッコ良く、男の色気のある写真が撮れていた。
3シーンだけだが、構図はしっかりと決めた上で1シーンにつき3,40カットの写真を撮っていたので取り損ねる事は無いだろう。

「最後の写真はため池が出来た所で撮れば、水面に光が反射して星の中で演武を舞っている様に見えると思います。
 今日は遅いので、撮影は明日の夜からにしましょうか。
 撮り終わったら、記録データを渡すのでそちらでコピーを取ってください。」

兵士達は了解し、それぞれがポーズを考え始める。
それは拓が湯の球を作って汗を流す時にも続き、素っ裸のまま肉棒をブラブラさせてポーズを取っていた。
今こそシャッターチャンスとも思ったが、そこは見るだけで我慢した。

今回同行している技術者の写真も撮った方が良いのだが、どうしたものかと拓は本人達と悩んでいた。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜

春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、 癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!? トラブルを避ける為、夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)。 彼は見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい穏健派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!? 
他にも幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良だけど面倒見のいい悪友ワーウルフ(同級生)まで……なぜか異種族イケメンたちが次々と接近してきて―― 運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない! 恋愛感情もまだわからない! 
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。 個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!? 
甘くて可笑しい、そして時々執着も見え隠れする 愛され体質な主人公の青春ファンタジー学園BLラブコメディ! 毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新) 基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

処理中です...