479 / 504
475当事者?
しおりを挟む
OZ、クリームはエチゴの商隊として予定通り王都を出発。
貴族の方も早く対応して貰えるのならと、直ぐに門やトイレの準備を行っていた。
途中までの休憩所は既に改造していたので野営をするだけだが、思ったより使用している人が多い。
聞いていた通り商人も冒険者も問題無く使えているみたいだ。
冒険者の中にはここを拠点にして魔獣退治を行っている者も居る。
「今回は、皆の分のテントも用意してあるので良ければ使ってください。」
拓が入れたばかりの魔道具のテントを取り出し、皆に中に入ってもらう。一応、入り口に玄関と棚を用意したので靴と汚れた防具は室内に持ち込まない様に注意する。
「これは凄い。本当にここを使わせてもらって良いのですか?」
皆に中に入ってもらうと広い空間となっている。
エチゴはそう言うが、時間が無かったので明りの魔道具、個室としての仕切りと大きなテーブルしか用意していない。
「未だ、内装は準備できていませんが、普通のテントより静かで広さも有るので過ごしやすいかと思います。」
あくまでもOZと行動を共にする人達が泊まるだけのテントで、個室と共同の風呂、トイレ、簡易キッチンを付ければ良いと考えている。
風呂やトイレ、キッチンも発注はしているが、魔道具となるので王都に戻った時には出来上がっている予定だ。
ベットやクローゼットも同じものを揃えたかったので、発注だけしてある。
「拓のアイテムボックスに入っている間は、状態保持がされるのか?」
ジークの質問に拓がそうだと答えると
「なら、俺達の方で用意するので大きな冷蔵の魔道具を設置してもらえないだろうか?」
「色合いとか俺の方で選ばせてもらえるのなら構いませんよ。どうするつもりです?」
「ケーキや菓子を大量に買って保存しておくんだよ。単純に考えて通常の3倍の保存が出来るだろ。
旅の間でも毎晩デザートが食べたい放題だ。」
どれだけ食べようとしているのかは知らないがOZはもう一つのテントで寝泊まるするので、いちいち拓が保管して渡すのも面倒なので了解した。
それよりも、しっかりとした仕切りを付け、寝やすいベット、トイレの方が重要だと思うのだが・・・
その日の夜は、早速テントで夕食。
大きなテーブルに料理が並ぶ。
外だと他の人達からの目が有り食べれない内容だ。
拓としては野外でのキャンプ食も好きだが、旅が長いとなるとこういうのも欲しくなる。
何よりも、雨だろうと雪だろうと問題なく皆で食事が出来るのが良い。
休憩所が出来た事で、冒険者や商人の活動も活発となり、回った村での怪我人は減り、ホワイトジャックの出番は必要なかった。
エチゴが用意した品や拓の保管している肉の売れ行きが心配になったが、十分に人気は有り今回も完売することが出来ていた。
次の町から貴族の私兵と行動を共にする。
領主と夕食を一緒にしたのだが、話題はズゲベ侯爵で行ったカーラの結婚式の話。
ここの領主はクロイツ公爵の派閥になるので、結婚式にも参加していた。
そして写真の話になると、既にクロイツ公爵夫妻に対して行った大作の話まで伝わっていた。
拓が写真のコピーを持っていると聞くと、是非にと依頼され写真の上映会が始まってしまった。
「素晴らしい写真です。拓殿、出来れば私達の写真を撮らせてもらう事は出来ないでしょうか?」
「ここまでの写真を撮るとなると時間が掛かり過ぎるので、簡易的なのを数枚で有れば。」
「本当ですか。是非よろしくお願いします。」
既にカメラマンも手配され、希望する写真の構図まで考えていた。
そこまで準備をしているのならと、直ぐに写真撮影に入る事に。
ご夫妻が熱望したのは周囲には光の粒が輝き、まるで星空の中の様な場所での写真。
町の中に有る池で写真を撮る事になり、周囲の家には明りを消してもらう依頼を行ったので大勢の見物人が集まってしまう。
暗闇の中、池の上に大量の光の粒。水面に反射し美しい景色が現れると見物人から拍手が上がる。
そこに領主が現れ、小さな氷の上に乗って光の中へと入っていくと、感嘆の声が上がる。
何故か領民達が国歌を歌い始めてしまい、写真が撮り終わった所で拓が足元の氷を広げ足元もほんのりと光らせ領主夫妻にはダンスを踊ってもらう。
「ガラ、レオ、何で国歌なんて歌うんだよ。ちょっと綺麗だったという事で終わりで良いじゃないか。」
「それだけ感動したんだろ。ここら辺は王都に近いから魔獣の脅威に晒されていたしな。」
「これで終わらせると領民に不満が出そうだよな。どうやって終わらせるつもりなんだ。当事者としてよ。」
「俺のせいなのか?う~ん、とりあえず兵士の中で上の人を連れて来てもらえるかな。」
領主のダンスが終わった後、拓は水上に氷の通路を作り上げ光の中を領民に歩いてもらう事に。
「1人、1回づつだ。止まらずに進め。」
兵士達が人の流れを整理していたが、中には落ちる人も・・・暖かいので問題にないが、ふざけて飛び込むお調子者には厳重注意。
口伝で市民達が集まってしまい終わるまでに3時間以上も掛かってしまった。
領主夫妻は拓を置いて帰る訳にも行かず、氷の橋の出口に立って領民達の感謝を受けていた。
冒険者達も自主的に市民の誘導を行ってくれ混乱は無かったが、終わった時には流石に拓は疲れてしまった。
貴族の方も早く対応して貰えるのならと、直ぐに門やトイレの準備を行っていた。
途中までの休憩所は既に改造していたので野営をするだけだが、思ったより使用している人が多い。
聞いていた通り商人も冒険者も問題無く使えているみたいだ。
冒険者の中にはここを拠点にして魔獣退治を行っている者も居る。
「今回は、皆の分のテントも用意してあるので良ければ使ってください。」
拓が入れたばかりの魔道具のテントを取り出し、皆に中に入ってもらう。一応、入り口に玄関と棚を用意したので靴と汚れた防具は室内に持ち込まない様に注意する。
「これは凄い。本当にここを使わせてもらって良いのですか?」
皆に中に入ってもらうと広い空間となっている。
エチゴはそう言うが、時間が無かったので明りの魔道具、個室としての仕切りと大きなテーブルしか用意していない。
「未だ、内装は準備できていませんが、普通のテントより静かで広さも有るので過ごしやすいかと思います。」
あくまでもOZと行動を共にする人達が泊まるだけのテントで、個室と共同の風呂、トイレ、簡易キッチンを付ければ良いと考えている。
風呂やトイレ、キッチンも発注はしているが、魔道具となるので王都に戻った時には出来上がっている予定だ。
ベットやクローゼットも同じものを揃えたかったので、発注だけしてある。
「拓のアイテムボックスに入っている間は、状態保持がされるのか?」
ジークの質問に拓がそうだと答えると
「なら、俺達の方で用意するので大きな冷蔵の魔道具を設置してもらえないだろうか?」
「色合いとか俺の方で選ばせてもらえるのなら構いませんよ。どうするつもりです?」
「ケーキや菓子を大量に買って保存しておくんだよ。単純に考えて通常の3倍の保存が出来るだろ。
旅の間でも毎晩デザートが食べたい放題だ。」
どれだけ食べようとしているのかは知らないがOZはもう一つのテントで寝泊まるするので、いちいち拓が保管して渡すのも面倒なので了解した。
それよりも、しっかりとした仕切りを付け、寝やすいベット、トイレの方が重要だと思うのだが・・・
その日の夜は、早速テントで夕食。
大きなテーブルに料理が並ぶ。
外だと他の人達からの目が有り食べれない内容だ。
拓としては野外でのキャンプ食も好きだが、旅が長いとなるとこういうのも欲しくなる。
何よりも、雨だろうと雪だろうと問題なく皆で食事が出来るのが良い。
休憩所が出来た事で、冒険者や商人の活動も活発となり、回った村での怪我人は減り、ホワイトジャックの出番は必要なかった。
エチゴが用意した品や拓の保管している肉の売れ行きが心配になったが、十分に人気は有り今回も完売することが出来ていた。
次の町から貴族の私兵と行動を共にする。
領主と夕食を一緒にしたのだが、話題はズゲベ侯爵で行ったカーラの結婚式の話。
ここの領主はクロイツ公爵の派閥になるので、結婚式にも参加していた。
そして写真の話になると、既にクロイツ公爵夫妻に対して行った大作の話まで伝わっていた。
拓が写真のコピーを持っていると聞くと、是非にと依頼され写真の上映会が始まってしまった。
「素晴らしい写真です。拓殿、出来れば私達の写真を撮らせてもらう事は出来ないでしょうか?」
「ここまでの写真を撮るとなると時間が掛かり過ぎるので、簡易的なのを数枚で有れば。」
「本当ですか。是非よろしくお願いします。」
既にカメラマンも手配され、希望する写真の構図まで考えていた。
そこまで準備をしているのならと、直ぐに写真撮影に入る事に。
ご夫妻が熱望したのは周囲には光の粒が輝き、まるで星空の中の様な場所での写真。
町の中に有る池で写真を撮る事になり、周囲の家には明りを消してもらう依頼を行ったので大勢の見物人が集まってしまう。
暗闇の中、池の上に大量の光の粒。水面に反射し美しい景色が現れると見物人から拍手が上がる。
そこに領主が現れ、小さな氷の上に乗って光の中へと入っていくと、感嘆の声が上がる。
何故か領民達が国歌を歌い始めてしまい、写真が撮り終わった所で拓が足元の氷を広げ足元もほんのりと光らせ領主夫妻にはダンスを踊ってもらう。
「ガラ、レオ、何で国歌なんて歌うんだよ。ちょっと綺麗だったという事で終わりで良いじゃないか。」
「それだけ感動したんだろ。ここら辺は王都に近いから魔獣の脅威に晒されていたしな。」
「これで終わらせると領民に不満が出そうだよな。どうやって終わらせるつもりなんだ。当事者としてよ。」
「俺のせいなのか?う~ん、とりあえず兵士の中で上の人を連れて来てもらえるかな。」
領主のダンスが終わった後、拓は水上に氷の通路を作り上げ光の中を領民に歩いてもらう事に。
「1人、1回づつだ。止まらずに進め。」
兵士達が人の流れを整理していたが、中には落ちる人も・・・暖かいので問題にないが、ふざけて飛び込むお調子者には厳重注意。
口伝で市民達が集まってしまい終わるまでに3時間以上も掛かってしまった。
領主夫妻は拓を置いて帰る訳にも行かず、氷の橋の出口に立って領民達の感謝を受けていた。
冒険者達も自主的に市民の誘導を行ってくれ混乱は無かったが、終わった時には流石に拓は疲れてしまった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
350
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる