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次の日の朝、多くの技術者、冒険者達に見送られて拓達が出発する。
その際、こっそりとロウガが拓に話しかけてくる。
「拓、昨夜は覗いたんだろ。どうだ、興奮したか?」
「凄く興奮した。」
「俺もだ。今度俺とやってみないか?男のケツも良いもんだぞ。俺が立ちでも良いしな。」
拓は笑って答えを濁しながらもロウガに攻められる自分の姿を想像し尻穴が疼いて来る。
正直、ロウガとハンスの間に挟まって徹底的に攻めてもらいたい位だが、そこは笑うだけで返事はしない。
拓はロウガとしっかりと握手をして王都へと向かった。
王都の門でエチゴ商隊と確認されると直ぐに城へ連絡が行われ、OZは明日登城する様に指示される。そして
「OZの皆様にはクロイツ公爵様より、話が有るので連絡が欲しいとの伝言を受けています。えっ、と言うか・・・」
門番が近づいて来る人の気配を感じて見ると、正装した紳士いる。
「エチゴ商隊の皆様、お疲れ様でした。OZの皆様。我が主、クロイツ公爵より
『話をしたく、今夜は我が主の屋敷に泊っては如何でしょうか。明日は主も登城するので移動にも都合が良いのではないでしょうか。』
との伝言を承っています。」
拓としては聞きたい話もあり、ガラとレオを見ると頷いているので夕方には屋敷に伺う事にした。
拓は立ち去る紳士の後姿を見ながら、『何処かに待機していたのか?』と不思議に思っていた。
エチゴ商会に着いた所で、拓が保管していたキラーアントの素材を下ろさせてもらう。
「エチゴさん。王都に有る素材も合わせて卸すことは可能でしょうか?」
「・・・正直、あれだけの量は厳しいですね。あそこまでの量が有ると市場で価格崩壊が起きてしまいます。」
更に少しづつ販売するとしても量が多過ぎて保管するのも困るらしい。
「ちなみに、素材はどの程度の防具になるのですか?」
「そうですね。Bランク冒険者や城の兵士達の防具として使われる感じですね。」
「思ったより良い素材なんですね。それだけに大量に出回ると問題になるのか・・・もしかして貴族が私に全てを譲ったのは邪魔だからとか?」
「いえ、それは好意からでしょう。」
「そうですよね。そんな事は無いですよね。はっはっは。」
キラーアントの大量発生は滅多に起きる事ではなく、討伐では炎で焼き殺すか上級魔法で倒すのが一般的なため素材も駄目になってしまう可能性が高い。
拓の様に波の様に押し寄せる相手に、眉間に攻撃を加えて倒すという芸当は出来るものではなかった。
拓としては、このさい価格崩壊でも良いから全て売り払ってしまいたい素材でしかないのだが
「価格崩壊になってしまうと大勢の商人達が困ります。扱いには気を付けて貰わないと危険ですね。」
先にエチゴさんから注意を受けてしまい、ガラやレオ、クリームのメンバー、アルが大笑い。
暫く城で預かってもらい、対応を後で考える事にした。
そして、エチゴの依頼が終わったのでギルド会館に報告へ向かったのだが
「OZ、クリームですね。ギルド長が話が有るそうです。こちらへどうぞ。」
受付の女性に従い会議室で待っていると、ギルド長がやって来た。
「久しぶりだな。早速で悪いが、キラーアントの討伐を行なったのはお前達で良いか?」
隠しても仕方ないので、拓がそうだと答えると
「王都に大量のキラーアントの素材が運び込まれた。それを卸すと思うが、一度に行ってしまうと市場が混乱する。
今、やっと冒険者達がまともに生計を立てられるようになっている。
出来れば、その辺を考慮してもらえないだろうか。わずかでしかないが冒険者ギルドでも販売に協力させてもらう。」
ギルド長が冒険者ギルドで500体分の素材を購入すると言う。
万に対して500・・・エチゴ屋に卸す分を含めて1000。
全員が拓を見るので「問題ないように配慮します。」と答えるしかなかった。
話が終わった後、ジークが「倒したのは拓で、クリームは村人を逃がす手伝いをしただけだ。」と訂正していた。
その後は、スラム街に寄って魔獣の解体依頼。
「しかし、何時までもここをスラム街と呼ぶのは違和感があるな。」
以前の雰囲気は残ってなく綺麗な場所になっているので、レオの気持ちも分かる。
解体所も新しくなり、それなりに魔獣が運び込まれて、大人、子供関係なく明るい声を掛けられる。
「それじゃ俺達はクロイツ公爵家に寄らせてもらいます。残りの魔獣の解体は後日行っておきます。」
「よろしく頼む。後は頑張れよ。」
スラム街に向かうOZを見送ったクリームは飲みに出る事に
「しかし、拓も大変だな。」
「何で?もう、面倒ごとが全て片付いたんじゃないの?」
ジークの言葉に、ジェニファーが不思議そうに聞く。
「これだけの成果を上げての国王様への謁見だぞ。貴族からは拓に爵位を授けて領地を渡した方が良いのではという話も上がっているらしい。」
「凄いわね。そうしたら、私達は拓の領地をベースに活動をしましょうよ。」
「拓がそんな事を喜ぶような奴だったらな。」
「・・・まぁ、絶対に断るわよね。」
クリームのメンバーは「拓に幸あれ」と言ってジョッキを開けていた。
その際、こっそりとロウガが拓に話しかけてくる。
「拓、昨夜は覗いたんだろ。どうだ、興奮したか?」
「凄く興奮した。」
「俺もだ。今度俺とやってみないか?男のケツも良いもんだぞ。俺が立ちでも良いしな。」
拓は笑って答えを濁しながらもロウガに攻められる自分の姿を想像し尻穴が疼いて来る。
正直、ロウガとハンスの間に挟まって徹底的に攻めてもらいたい位だが、そこは笑うだけで返事はしない。
拓はロウガとしっかりと握手をして王都へと向かった。
王都の門でエチゴ商隊と確認されると直ぐに城へ連絡が行われ、OZは明日登城する様に指示される。そして
「OZの皆様にはクロイツ公爵様より、話が有るので連絡が欲しいとの伝言を受けています。えっ、と言うか・・・」
門番が近づいて来る人の気配を感じて見ると、正装した紳士いる。
「エチゴ商隊の皆様、お疲れ様でした。OZの皆様。我が主、クロイツ公爵より
『話をしたく、今夜は我が主の屋敷に泊っては如何でしょうか。明日は主も登城するので移動にも都合が良いのではないでしょうか。』
との伝言を承っています。」
拓としては聞きたい話もあり、ガラとレオを見ると頷いているので夕方には屋敷に伺う事にした。
拓は立ち去る紳士の後姿を見ながら、『何処かに待機していたのか?』と不思議に思っていた。
エチゴ商会に着いた所で、拓が保管していたキラーアントの素材を下ろさせてもらう。
「エチゴさん。王都に有る素材も合わせて卸すことは可能でしょうか?」
「・・・正直、あれだけの量は厳しいですね。あそこまでの量が有ると市場で価格崩壊が起きてしまいます。」
更に少しづつ販売するとしても量が多過ぎて保管するのも困るらしい。
「ちなみに、素材はどの程度の防具になるのですか?」
「そうですね。Bランク冒険者や城の兵士達の防具として使われる感じですね。」
「思ったより良い素材なんですね。それだけに大量に出回ると問題になるのか・・・もしかして貴族が私に全てを譲ったのは邪魔だからとか?」
「いえ、それは好意からでしょう。」
「そうですよね。そんな事は無いですよね。はっはっは。」
キラーアントの大量発生は滅多に起きる事ではなく、討伐では炎で焼き殺すか上級魔法で倒すのが一般的なため素材も駄目になってしまう可能性が高い。
拓の様に波の様に押し寄せる相手に、眉間に攻撃を加えて倒すという芸当は出来るものではなかった。
拓としては、このさい価格崩壊でも良いから全て売り払ってしまいたい素材でしかないのだが
「価格崩壊になってしまうと大勢の商人達が困ります。扱いには気を付けて貰わないと危険ですね。」
先にエチゴさんから注意を受けてしまい、ガラやレオ、クリームのメンバー、アルが大笑い。
暫く城で預かってもらい、対応を後で考える事にした。
そして、エチゴの依頼が終わったのでギルド会館に報告へ向かったのだが
「OZ、クリームですね。ギルド長が話が有るそうです。こちらへどうぞ。」
受付の女性に従い会議室で待っていると、ギルド長がやって来た。
「久しぶりだな。早速で悪いが、キラーアントの討伐を行なったのはお前達で良いか?」
隠しても仕方ないので、拓がそうだと答えると
「王都に大量のキラーアントの素材が運び込まれた。それを卸すと思うが、一度に行ってしまうと市場が混乱する。
今、やっと冒険者達がまともに生計を立てられるようになっている。
出来れば、その辺を考慮してもらえないだろうか。わずかでしかないが冒険者ギルドでも販売に協力させてもらう。」
ギルド長が冒険者ギルドで500体分の素材を購入すると言う。
万に対して500・・・エチゴ屋に卸す分を含めて1000。
全員が拓を見るので「問題ないように配慮します。」と答えるしかなかった。
話が終わった後、ジークが「倒したのは拓で、クリームは村人を逃がす手伝いをしただけだ。」と訂正していた。
その後は、スラム街に寄って魔獣の解体依頼。
「しかし、何時までもここをスラム街と呼ぶのは違和感があるな。」
以前の雰囲気は残ってなく綺麗な場所になっているので、レオの気持ちも分かる。
解体所も新しくなり、それなりに魔獣が運び込まれて、大人、子供関係なく明るい声を掛けられる。
「それじゃ俺達はクロイツ公爵家に寄らせてもらいます。残りの魔獣の解体は後日行っておきます。」
「よろしく頼む。後は頑張れよ。」
スラム街に向かうOZを見送ったクリームは飲みに出る事に
「しかし、拓も大変だな。」
「何で?もう、面倒ごとが全て片付いたんじゃないの?」
ジークの言葉に、ジェニファーが不思議そうに聞く。
「これだけの成果を上げての国王様への謁見だぞ。貴族からは拓に爵位を授けて領地を渡した方が良いのではという話も上がっているらしい。」
「凄いわね。そうしたら、私達は拓の領地をベースに活動をしましょうよ。」
「拓がそんな事を喜ぶような奴だったらな。」
「・・・まぁ、絶対に断るわよね。」
クリームのメンバーは「拓に幸あれ」と言ってジョッキを開けていた。
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