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358悩み

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サリバン先生の拓への指導は続いていて、強化魔法を使えるようになってからはダンスも上達しサリバン先生も自然な笑顔で対応する事が出来ていた。
週3日でサリバン先生の指導を受け、平日は冒険者としての仕事を行い空いた時間で自主練習をしていたのだが、
年末に近づくにつれ拓の集中力が切れて来たので、以前指導を行った少年達5人パーティと行動を共にして過ごしていた。
ガラとレオがサポートと指導、拓は荷物持ちを行う。

「拓、魔獣の収納を頼む。」

ダイフクとダンスの練習をしていた拓にガラが声を掛ける。

「そう言えば、パーティ名は決めたの?」

倒した魔獣をアイテムボックスに収納しながら拓が聞いた。

「俺達、スイギュウというパーティ名を付ける事にしました。」
「力強そうな名前だね。」
「村での生活で最も大切な動物の名前です。俺達も必要不可欠な存在になろうと思って。」
「凄いな。もう、地に足が着いているんだ。」

拓に褒められ、照れる水牛のメンバー達。
その後も魔獣を退治し、最後に魔獣の解体を行い、最後に拓が湯を出して体を洗う。

拓が見ていると、以前と同じ様にタンクの少年はガラとレオの股間を見て自分のと比較してしまうみたいだ。
レオは全く気付かなかったが、ガラもその視線に気付きあえて見える様に向きを変えわざとらしく揉むように肉棒を洗う。
タンクの少年の視線は更にガラの股間へと向かい、少し自分の肉棒が反応しそうになり慌てて身体を洗うと服を着ていた。


「皆で飯でも食いに行くか。」

ギルドで素材の換金を終えると、ガラが皆を誘う。
それにしても、さりげないがタンクの少年に気を使っている。と言うか座る席が近い。
タンクの少年も妙にガラを意識をしている。
今夜は、ガラが少年を襲ってしまうのだろうか?
拓の中で嫉妬心より、見たいという気持ちが大きくなってしまう。
それどころか、その間に自分も入りたいという馬鹿な気持ちが起きている。

しかし食事が終わるとあっさりと別れてしまった。

「ガラ、狙っていた訳では無いのか?」
「なっ、気が付いていたのか・・・手を出す気は無いからな。ちょっと、からかってみただけだからな。」

拓がこっそりとガラに聞いて見ると、少し焦っていたが特にそれ以上は無いみたいだ。
その夜は、拓はガラに徹底的に尻を侵され喜ばされていた。


拓はハックと共に神殿にも顔を出していたが、やはり教育や治療に集中できず

「拓殿は舞踏会が終わってから参加された方が良いだろう。」

神殿長に言われてしまう様な状態だった。
ルーカスは引き続きハックと共に顔を出し、一緒に教育を受けていた。
今後、剣士を目指すとしても、医学知識や薬の知識があった方が良いと勉強をしている。

「拓さんは、舞踏会では何方をエスコートされるのですか?」
「未だ決まっていないんだ。悩み中」
「そうなのですか。拓さんなら女性の方から言い寄られて選ぶのが大変そうですよね。」

ルーカスが流石という感じで見て来るのが辛い。
言い寄って来る女性は拓にではなく、全て免責札目当て。
当然ながら拓は全く興味が無いのに貴族相手と言う事で面倒事しかない。

「ルーカス殿、拓殿にも色々と考えなければいけない事も多いのですよ。」

神殿長に言われて、ルーカスもそれ以上話すのは止めたが、拓は溜息しか出て来なかった。
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