欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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129合同練習

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拓が起きると、パンツ姿でベットに寝ていた。
回りを見渡すと、着ていた服が丁寧に畳まれて置かれ
横にはパウロとヨーゼフが控えていた。

「良く寝た。パウロとヨーゼフはもう大丈夫なのか。」
「拓殿のお陰で、この通りばっちりだ。ありがとうな。」
「俺も傷跡も無く治してもらったからな。拓殿はあんなに治癒魔法を使って大丈夫なのか?」
「しっかり寝たから問題ないよ。って、変な悪戯をされたとか。」

拓は自分がパンツ姿で寝ていたのに気づき、布団で体を隠してパウロを見る。

「なっ、何もしていないからな。」
「そうだ。着ていた服が皴にならない様に脱がしただけだ。」

2人が慌てて否定するのを見て

「何だ、裸にされたのに手も出してもらえなかったのか。それは残念。」
「えっ、手を出して良かったのか。」

拓は答えず笑っていた。
朝食の時間になっていた為、流石にエッチなことをする訳にもいかず、食堂へ行くと治療を受けた人達が拓に礼を言うために集まって来た。
2名だけ血を流し過ぎて安静にしているが、他は全員問題なく動けるみたいで今日から訓練に参加するらしい。

「拓殿、今日の訓練なんだが、魔導士部隊と合同で行うことにした。出来れば参加して欲しいのだが体調は大丈夫だろうか。」

バラン将軍が自ら話してきたので、拓は了承した。
魔導士部隊となると勇者達も居るし、昨日の武技を使った特訓は拓にとっても得る物も多かったので多少の疲れが有るが問題ないだろう。

初めは拓は見学。勇者達も参加せずに見学に回っている。
やっている事は、魔導士が放つ攻撃魔法を避ける特訓。

「合同練習って何時もこんな感じなの?」
「そうですね。元々、魔導士は後方からの魔法攻撃が主になりますから。」
「でも、防御魔法を使える魔導士だって居るんだろ。」
「防御魔法は、魔導士に攻撃が仕掛けられたときに使うんですよ。ほら」

兵士達から木の棒が投げられると、防御魔法で防いでいる。

「兵士達の防御は?」
「乱戦になったら、魔導士は邪魔になりますから。前に見た拓さんのサポートは特殊だと思いますよ。」

浩司の説明を聞いて、不思議に思う拓。
一通りの訓練が終わり、バラン将軍に呼ばれ拓も特訓に参加する。
行うのは、以前行ったバラン将軍、オリバー隊長、拓の3人と兵士5人組の対戦。

「拓さん、頑張れ。」「カッコよく決めましょう。」「拓さんなら全勝間違いなしっしょ。」

勇者3人が声援を送ってくれるが、何故か魔導士部隊からは厳しい視線を感じる。

「拓殿、練習試合とは言え、本気で行きますよ。」

バラン将軍に言われ、相手を見ると木剣でなく本物の剣を構えている。
試合が開始されると、兵士達は攻撃に武技まで使ってくる。
拓は兵士達の攻撃を避けながら、バラン将軍とオリバー隊長のサポートと攻撃を行なった。
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