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Episode04:I worried about you
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朝目が覚める。
横には、まだ眠りについているジャンがいた。
萌衣はこっそり起きて、部屋を出る。
昨晩の熱いキスのせいで、身体がまだほんのり熱かった。
朝食を作ろうとキッチンに向かう。
冷蔵庫の中に入っていた卵を使って、オムレツを作った。
トースターで冷凍してあるクロワッサンを焼き、コーヒーを淹れる。
コーヒーの淹れ方は、ジャンが教えてくれた淹れ方をしている。
クロワッサンが焼きあがった頃、ジャンがリビングルームに繋がる扉を開けて部屋へ入ってきた。
「おはようございます」
昨晩のキスを思い出して、ぎこちなく挨拶をする萌衣を抱き寄せて、ジャンは額にキスをする。
甘すぎる朝の挨拶に、動揺を隠しきれない。
「昨晩はぐっすり眠れましたか?」
二人で使用する食器を、食器棚の中から取り出しながらジャンは萌衣に尋ねた。
「……はい。ぐっすりと」
キスにまみれながら、深い眠りについたと本人に公言するのはいかがなものかと思ったが、興奮して全く眠れなかったと答える方が恥ずかしいと思い否定はしなかった。
食事を取ったあと、二人で肩を並べて海外ドラマを観る。
最近流行りの十九世紀を舞台にした、イギリスのとある貴族の一家を描いた恋愛ストーリーだ。
全米で大ヒットを記録しているらしいドラマは、既に第二シーズンも企画されているとのことだ。
主人公の令嬢が、社交界で結婚相手を探すために、遊び人の公爵と付き合っているフリをする。
二人は偽装の恋人を演じ、途中では、すれ違いを起こして、離れ離れになってしまった。
令嬢は、身の毛もよだつような思考の持ち主と結婚しようという時だった。
公爵が教会に姿を現し、花嫁を攫って行く。
ようやく公爵への愛を自覚し、二人は結ばれるという運命だ。
永遠の愛を誓った二人が、これほどまでに世界で愛されているのは、永遠の愛を誓うことがひどく難しいのかもしれない。
エンドロールを眺めながら、萌衣はそんなことをぼーっと考える。
隣にいるジャンはどうだろうか。
今は政略結婚と隣にいるが、彼は永遠の伴侶となり得るのだろうか。
いや、そんな先のことを考えたところで、この先人生がどう転ぶかなんてわからない。
考えても無駄なことを考えてはいけない。
ジャンと一緒に暮らすようになってから、気持ちが上がったり、下がったり、まるでジェットコースターのように感情が揺れ動いている。
「ロマンス小説が原作みたいですね」
スマートフォンでインターネット検索をしながら、ジャンが観ていたドラマの情報を調べている。
「小説が原作だったんですね。ちょっと読んでみたいかも」
「では、今日は本屋にでも行きましょうか。確か、このマンションの向かいのビルに大型書店が入っていたはずです」
「え、いいんですか?」
まさか一緒に出掛けることになるとは思っていなかったので、萌衣は思わず声をあげる。
「私も欲しい小説が何冊がありますので、モエさえよければ一緒に行きましょう」
ジャンの言葉に頷いて、萌衣は慌てて出かける準備を始めるのだった。
横には、まだ眠りについているジャンがいた。
萌衣はこっそり起きて、部屋を出る。
昨晩の熱いキスのせいで、身体がまだほんのり熱かった。
朝食を作ろうとキッチンに向かう。
冷蔵庫の中に入っていた卵を使って、オムレツを作った。
トースターで冷凍してあるクロワッサンを焼き、コーヒーを淹れる。
コーヒーの淹れ方は、ジャンが教えてくれた淹れ方をしている。
クロワッサンが焼きあがった頃、ジャンがリビングルームに繋がる扉を開けて部屋へ入ってきた。
「おはようございます」
昨晩のキスを思い出して、ぎこちなく挨拶をする萌衣を抱き寄せて、ジャンは額にキスをする。
甘すぎる朝の挨拶に、動揺を隠しきれない。
「昨晩はぐっすり眠れましたか?」
二人で使用する食器を、食器棚の中から取り出しながらジャンは萌衣に尋ねた。
「……はい。ぐっすりと」
キスにまみれながら、深い眠りについたと本人に公言するのはいかがなものかと思ったが、興奮して全く眠れなかったと答える方が恥ずかしいと思い否定はしなかった。
食事を取ったあと、二人で肩を並べて海外ドラマを観る。
最近流行りの十九世紀を舞台にした、イギリスのとある貴族の一家を描いた恋愛ストーリーだ。
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令嬢は、身の毛もよだつような思考の持ち主と結婚しようという時だった。
公爵が教会に姿を現し、花嫁を攫って行く。
ようやく公爵への愛を自覚し、二人は結ばれるという運命だ。
永遠の愛を誓った二人が、これほどまでに世界で愛されているのは、永遠の愛を誓うことがひどく難しいのかもしれない。
エンドロールを眺めながら、萌衣はそんなことをぼーっと考える。
隣にいるジャンはどうだろうか。
今は政略結婚と隣にいるが、彼は永遠の伴侶となり得るのだろうか。
いや、そんな先のことを考えたところで、この先人生がどう転ぶかなんてわからない。
考えても無駄なことを考えてはいけない。
ジャンと一緒に暮らすようになってから、気持ちが上がったり、下がったり、まるでジェットコースターのように感情が揺れ動いている。
「ロマンス小説が原作みたいですね」
スマートフォンでインターネット検索をしながら、ジャンが観ていたドラマの情報を調べている。
「小説が原作だったんですね。ちょっと読んでみたいかも」
「では、今日は本屋にでも行きましょうか。確か、このマンションの向かいのビルに大型書店が入っていたはずです」
「え、いいんですか?」
まさか一緒に出掛けることになるとは思っていなかったので、萌衣は思わず声をあげる。
「私も欲しい小説が何冊がありますので、モエさえよければ一緒に行きましょう」
ジャンの言葉に頷いて、萌衣は慌てて出かける準備を始めるのだった。
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