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♡もふもふショタっ子と第1回イベント1日目♡
パンチラとスライム! 〜恥の上塗りはやめなさい!〜
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「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!! モンスターを召喚した!! なにこれ!? チート!?」
「い、いやいや、モンスターを召喚することは別にチートじゃありませんって! 僕のジョブは『サモナー』ですから……」
「へぇー、そんなジョブあるんだ……すごいね!」
「ココアさんだってモンスターと契約してるじゃないですか!」
ほんとは『サモナー』というジョブがあることも、モンスターと契約したり召喚したりするシステムがあることもネットで調べた情報の中にあったので分かっていたのだけど、少しでも自爆までの時間を稼ぎたい私は咄嗟に『無知な初心者アピール』を開始した。案の定、キラくんは乗ってくれて、お話に付き合ってくれている。
その間、ミルクちゃんと、ファフなんちゃらさんとかいうドラゴンさんはお互い睨み合ったままだった。主人の命令がないと動かないようだ。なんと律儀な。
しかし、自爆をかましたとしても果たしてあのファフなんちゃらさんは撃破できるのだろうか……めちゃくちゃ強そうな気がするけど。
「まあいいです。ココアさん、あなたを勝たせてあげますよ」
「へっ?」
突然の謎の提案に、私はつい間抜けな返事をしてしまった。何を考えているのキラくんは……!
「まあもちろん条件があります。――それは」
「――同じパーティに入りたいってこと?」
途中でなんとなく予測がついてしまった私は、先回りして答えを言ってあげた。ムッツリでヘタレなキラくんの考えはある程度お見通しだ。
「ま、まあそうです……」
――シャァァァァッ!!
こいつの言う通りにするなとばかりにミルクちゃんが鳴き声を上げる。
「うーん、どうしようかなー?」
もう私の中で考えはまとまっていたけれど、時間稼ぎがしたいのでとりあえずはぐらかしておいた。キラくんもチャンスがありそうならしばらくは待ってくれるだろう。――が、キラくんは待ってくれていても、こっちの方は待てないらしい。
――グォォォォォォォォッ!!!!
痺れを切らしたのか、ファフなんちゃらさんが大きな黄金色の翼を広げてミルクちゃんを威嚇し始めた。凄まじい咆哮と共に、突風が私とミルクちゃんを襲う。
「うぁぁぁぁぁぁぁ!! 襲われる!! 食べられちゃうよ!! 助けてぇぇぇぇっ!!」
その時私はキラくんが私の身体の一点を見つめていることに気づいた。……ま、まさか!
私は慌てて捲れ上がったワンピースの裾を押さえる。
「どこ見てんのよえっち!!」
「べ、別に何も見えていませんよ!」
「嘘! 主が変態ならドラゴンさんも変態ですね!!」
――キァァァァァァァ!!
ミルクちゃんがこれ以上ご主人様のパンツは見せられないとばかりに私とキラくんの間に割って入る。そして、キラくんに向けてビュンッ! と勢いよく尻尾を振り下ろした。
「うぉぉぉっ!?」
キラくんは咄嗟に後ろに飛んでミルクちゃんの攻撃を避けたが、ミルクちゃんの尻尾はさっきまでキラくんの足元にあった【ランダムサモン】の魔法陣的なものを綺麗に薙ぎ払った。途端に、こちらに襲いかかろうとしていたファフなんちゃらドラゴンさんは、霧のようにすーっと消えていく。
なんだかよく分からないけどこれはチャンス! 私は真っ直ぐにキラくんの元に駆けた。【ディストラクション】の詠唱時間は残り10秒を切っている。キラくんが、【ディストラクション】に詠唱時間があることを知らなくてよかった!
「くそっ、【ランダムサモン】!」
キラくんは素早く杖で足元に模様を書いて魔法を唱えると、そこから白い光が溢れる。くっ、間に合わない! また例のごとくどデカいドラゴンさんとかが出てきたら……
――ちょこん
「えっ?」
模様の上には、青い小さな塊がそんな感じでちょこんと鎮座しているだけだった。――あれってもしかして……? よくRPGとかで見かける……アレなんじゃないの?
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!? よりにもよって、ただのスライムかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」
「……きゅっきゅ?」
キラくんが絶叫すると、小さなスライムはぷにぷにと動きながらきゅっきゅと鳴き声を上げた。可愛いけれど、ごめんスライムくん! 吹き飛ばすよ!
「覚悟ぉぉぉぉぉ!! 【完全脱衣(フルパァァァァァァジッ)】!!!!」
毒を食らわば皿まで、生でパンツを見られたらもう怖いものはない。私は後ずさるキラくんを追いかけながら魔法を唱え――すっぽんぽんになった。
でも、さすがにキラくんの視線とかが恥ずかしくなったので、地面でぷにぷにしていたスライムくんを拾い上げてそれを胸に貼り付けて隠すことにする。
ひんやりした感触、だが、それとともに何やら胸に吸い付くような感覚が……!!
「……ちゅぅちゅぅ」
忘れてた! 変態のキラくんが召喚したモンスターも変態なんだ!!
「吸ってんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉ変態スライムぅぅぅぅ!!!! 【ディストラクション】ッッッ!!!!」
本当は、ミルクちゃんから距離をとってから自爆したかったけど背に腹はかえられない! 私が危うく同人漫画よろしくのR-18なことをされかけているんだから! 半分、いや7割くらいは自業自得だけど!
――ドガガガガガガァァァァッ!!!!
迸る黒い光、全身を駆け抜ける痛みと快感はいつもどおり!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
スキル【即死回避】が発動しました!
スキル【究極背水】が発動しました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「あぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」
「きゅぃぃぃぃぃぃっ!!」
――キシャァァァァァァァ!!
「これを見たかったんだありがとぉぉぉぉぉぉっ!!」
うわ、なんかキラくんが散り際に気持ち悪いこと言った気がするけど、これはスルーした方が良さそうだ。とにかく、私の【ディストラクション】は、変態スライムと変態な主と、私の可愛い精霊ちゃんを吹き飛ばした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
『エンゲージリング』により、ミルクはスキル【即死回避】を発動しました!
『エンゲージリング』により、ミルクはスキル【究極背水】を発動しました!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミルクちゃんは無事生還っと……よかった。どっかでダメージを貰っていたら上手く【即死回避】が発動しないところだった。――にしても相変わらず凄く……気持ちいい!! 頭の中が幸せで満ち溢れているのを感じる。ピンク色だよ。
と、訳分からないことを頭の中で考えながら、私はウィンドウを操作して装備を身につける。胸に張り付いていた変態スライムは綺麗に消え去っていた。よかった。
近くに倒れているミルクちゃんは、変身が解けてメイド服姿で「おなかいっぱい」とかうわ言のように呟いている。ごめん、また巻き込んじゃって……。
私がミルクちゃんに駆け寄ろうとすると、ピコンッと音がして目の前にこんなメッセージが表示された。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
おめでとうございます! 第1回戦 勝利しました!
第2回戦の準備が整うまで街でお待ちください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
街でお待ちください? まちでおまち……ダジャレじゃないよね? ――ってそうじゃなくて!
私勝ったんだ! キラくんにファフなんちゃらドラゴンを召喚された時はどうしたものかと思ったけれど、ハプニングとかもあって、私はなんとか2回戦に進むことができたらしい。幸運極振りとか言ってたけど、勝利の女神は私に微笑んだということだ。
「やったぁぁぁぁぁ!!」
砂漠の真ん中で拳を突き上げて喜ぶ私の視界は再び暗闇に包まれ――
――目を開けると私はまた例の噴水広場に立っていた。
「い、いやいや、モンスターを召喚することは別にチートじゃありませんって! 僕のジョブは『サモナー』ですから……」
「へぇー、そんなジョブあるんだ……すごいね!」
「ココアさんだってモンスターと契約してるじゃないですか!」
ほんとは『サモナー』というジョブがあることも、モンスターと契約したり召喚したりするシステムがあることもネットで調べた情報の中にあったので分かっていたのだけど、少しでも自爆までの時間を稼ぎたい私は咄嗟に『無知な初心者アピール』を開始した。案の定、キラくんは乗ってくれて、お話に付き合ってくれている。
その間、ミルクちゃんと、ファフなんちゃらさんとかいうドラゴンさんはお互い睨み合ったままだった。主人の命令がないと動かないようだ。なんと律儀な。
しかし、自爆をかましたとしても果たしてあのファフなんちゃらさんは撃破できるのだろうか……めちゃくちゃ強そうな気がするけど。
「まあいいです。ココアさん、あなたを勝たせてあげますよ」
「へっ?」
突然の謎の提案に、私はつい間抜けな返事をしてしまった。何を考えているのキラくんは……!
「まあもちろん条件があります。――それは」
「――同じパーティに入りたいってこと?」
途中でなんとなく予測がついてしまった私は、先回りして答えを言ってあげた。ムッツリでヘタレなキラくんの考えはある程度お見通しだ。
「ま、まあそうです……」
――シャァァァァッ!!
こいつの言う通りにするなとばかりにミルクちゃんが鳴き声を上げる。
「うーん、どうしようかなー?」
もう私の中で考えはまとまっていたけれど、時間稼ぎがしたいのでとりあえずはぐらかしておいた。キラくんもチャンスがありそうならしばらくは待ってくれるだろう。――が、キラくんは待ってくれていても、こっちの方は待てないらしい。
――グォォォォォォォォッ!!!!
痺れを切らしたのか、ファフなんちゃらさんが大きな黄金色の翼を広げてミルクちゃんを威嚇し始めた。凄まじい咆哮と共に、突風が私とミルクちゃんを襲う。
「うぁぁぁぁぁぁぁ!! 襲われる!! 食べられちゃうよ!! 助けてぇぇぇぇっ!!」
その時私はキラくんが私の身体の一点を見つめていることに気づいた。……ま、まさか!
私は慌てて捲れ上がったワンピースの裾を押さえる。
「どこ見てんのよえっち!!」
「べ、別に何も見えていませんよ!」
「嘘! 主が変態ならドラゴンさんも変態ですね!!」
――キァァァァァァァ!!
ミルクちゃんがこれ以上ご主人様のパンツは見せられないとばかりに私とキラくんの間に割って入る。そして、キラくんに向けてビュンッ! と勢いよく尻尾を振り下ろした。
「うぉぉぉっ!?」
キラくんは咄嗟に後ろに飛んでミルクちゃんの攻撃を避けたが、ミルクちゃんの尻尾はさっきまでキラくんの足元にあった【ランダムサモン】の魔法陣的なものを綺麗に薙ぎ払った。途端に、こちらに襲いかかろうとしていたファフなんちゃらドラゴンさんは、霧のようにすーっと消えていく。
なんだかよく分からないけどこれはチャンス! 私は真っ直ぐにキラくんの元に駆けた。【ディストラクション】の詠唱時間は残り10秒を切っている。キラくんが、【ディストラクション】に詠唱時間があることを知らなくてよかった!
「くそっ、【ランダムサモン】!」
キラくんは素早く杖で足元に模様を書いて魔法を唱えると、そこから白い光が溢れる。くっ、間に合わない! また例のごとくどデカいドラゴンさんとかが出てきたら……
――ちょこん
「えっ?」
模様の上には、青い小さな塊がそんな感じでちょこんと鎮座しているだけだった。――あれってもしかして……? よくRPGとかで見かける……アレなんじゃないの?
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?!? よりにもよって、ただのスライムかよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」
「……きゅっきゅ?」
キラくんが絶叫すると、小さなスライムはぷにぷにと動きながらきゅっきゅと鳴き声を上げた。可愛いけれど、ごめんスライムくん! 吹き飛ばすよ!
「覚悟ぉぉぉぉぉ!! 【完全脱衣(フルパァァァァァァジッ)】!!!!」
毒を食らわば皿まで、生でパンツを見られたらもう怖いものはない。私は後ずさるキラくんを追いかけながら魔法を唱え――すっぽんぽんになった。
でも、さすがにキラくんの視線とかが恥ずかしくなったので、地面でぷにぷにしていたスライムくんを拾い上げてそれを胸に貼り付けて隠すことにする。
ひんやりした感触、だが、それとともに何やら胸に吸い付くような感覚が……!!
「……ちゅぅちゅぅ」
忘れてた! 変態のキラくんが召喚したモンスターも変態なんだ!!
「吸ってんじゃねぇよぉぉぉぉぉぉぉ変態スライムぅぅぅぅ!!!! 【ディストラクション】ッッッ!!!!」
本当は、ミルクちゃんから距離をとってから自爆したかったけど背に腹はかえられない! 私が危うく同人漫画よろしくのR-18なことをされかけているんだから! 半分、いや7割くらいは自業自得だけど!
――ドガガガガガガァァァァッ!!!!
迸る黒い光、全身を駆け抜ける痛みと快感はいつもどおり!
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「きゅぃぃぃぃぃぃっ!!」
――キシャァァァァァァァ!!
「これを見たかったんだありがとぉぉぉぉぉぉっ!!」
うわ、なんかキラくんが散り際に気持ち悪いこと言った気がするけど、これはスルーした方が良さそうだ。とにかく、私の【ディストラクション】は、変態スライムと変態な主と、私の可愛い精霊ちゃんを吹き飛ばした。
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『エンゲージリング』により、ミルクはスキル【即死回避】を発動しました!
『エンゲージリング』により、ミルクはスキル【究極背水】を発動しました!
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ミルクちゃんは無事生還っと……よかった。どっかでダメージを貰っていたら上手く【即死回避】が発動しないところだった。――にしても相変わらず凄く……気持ちいい!! 頭の中が幸せで満ち溢れているのを感じる。ピンク色だよ。
と、訳分からないことを頭の中で考えながら、私はウィンドウを操作して装備を身につける。胸に張り付いていた変態スライムは綺麗に消え去っていた。よかった。
近くに倒れているミルクちゃんは、変身が解けてメイド服姿で「おなかいっぱい」とかうわ言のように呟いている。ごめん、また巻き込んじゃって……。
私がミルクちゃんに駆け寄ろうとすると、ピコンッと音がして目の前にこんなメッセージが表示された。
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おめでとうございます! 第1回戦 勝利しました!
第2回戦の準備が整うまで街でお待ちください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
街でお待ちください? まちでおまち……ダジャレじゃないよね? ――ってそうじゃなくて!
私勝ったんだ! キラくんにファフなんちゃらドラゴンを召喚された時はどうしたものかと思ったけれど、ハプニングとかもあって、私はなんとか2回戦に進むことができたらしい。幸運極振りとか言ってたけど、勝利の女神は私に微笑んだということだ。
「やったぁぁぁぁぁ!!」
砂漠の真ん中で拳を突き上げて喜ぶ私の視界は再び暗闇に包まれ――
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