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♡方言女子と過ごす第3夜♡
貞操の危機! 〜ロリ巨乳だって困った時は助けてほしい!〜
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「何度も殺(や)られにくるとは……よほど虐められたいらしいな」
「お望みどおり、シてやろうじゃねえか」
麻痺でボーッとした頭に、頭の上でそんなことを言い合う二人の男の声が聞こえた。私を襲ったのは二人組のようだった。
な、なにするつもり? 変なことしたら承知しないからね! ――という思いとは裏腹に、私の身体はピクリとも動いてくれない。ウィンドウも操作できないから強制ログアウトとかもできないし。
ただ、だらーんと男に抱えられるのみだった。
そのまま私は抱えられながら、人目のつかない木陰に連れてこられた。
「お前、そんなちっこい見た目してるってことは、『ホムンクルス』なんだろ?」
ちっこくないよ! 140センチは超えてるもん!
「オレら『エルフ』だからさ、ちょっと魔力分けてくれよ」
エルフ……? 疑問に思った私の前に、私を抱えていない方の男が腰をかがめて、顔を覗き込んできた。銀髪の、髪の長いイケメンさんだ。顔の横からは長くとがった耳が伸びていて、背中には大きな弓を背負っている。あ、私の足に刺さった矢ってもしかしてこの人が……?
「ここに、たくさん溜め込んでるんだろぉ?」
「――っ!?」
――ガシッ
と、実際に音がしたわけではないけれど、そんな音がしそうなくらい乱暴に、銀髪の男が右手で私の左胸を服の上から掴んだ。あーっ! 胸部装甲に被弾! やったな! 痴漢だぞ! 刑事罰は免れな――
――その時、私の背筋をスーッと悪寒のようなものが駆け抜けた
いや、実際に周囲を一陣の風が吹き抜けていったのかもしれない。そして――
なんか、太もものあたりがゾワゾワする。そのいやらしい感触は次第に上の方に上ってきて、私のお尻を撫で回す。――きっと私を抱えている方の男だ。人が身動き取れないからって好き勝手やって……許さないから!
一方、銀髪の男もニヤニヤと笑いながら私の胸を揉む。麻痺のせいか、そういうゲームの仕様なのか、あまり変な感じはしないものの、私としては最低の気分だ。
そう――これはマジだった。マジでヤバいやつ! 貞操の危機!
――誰か
――誰か助けて!
叫ぼうにも声が出ない。もうやめて欲しい。いやだ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
お兄ちゃん……お父さん……お母さん……たすけて……
「ヒヒッ、この子いい表情(カオ)してんなぁ」
「マジかよオレにも見せろ」
「お前は後ろやってればいいだろうが、後で交代してやるからさ」
「ヘヘッ、そんじゃあお先に……」
男の手が私の下着にかかる。
拝啓、皆様。ごめんなさい! 私は今日、大事なものを失うことになりました! 敬具
覚悟を決めて目を閉じる。その拍子に目から涙が溢れた。
「――お楽しみのところ大変申し訳ないのですが」
突然私の耳に飛び込んできた女の人の凛々しい声。――誰?
「誰だっ!?」
私の疑問を銀髪の男が口にしてくれた。
「名乗るほどの者ではありませんが、――あなたがたのしていること、クッソ腹が立ちますので、邪魔させていただきます」
「舐めやがって!」
私の背後の男が、私を放り出して目にも止まらぬ速さで駆け出す。なるほど、素早さが高かったから目で追えなかったのか……。
私がゆっくりと視線を動かすと、少し離れた木の影に、一人の女の人が立っていて、こちらに向かってスナイパーライフルを構えている。――あの佇まい、あの装備、そしてあの美しい銀髪は……!
――セレナちゃんだ
いつも私がピンチな時に限ってやって来てくれるセレナちゃん。彼女は迫る男に向けて容赦なく発砲する。
――シュンッ
しかし男にはかすりもしなかった。
「甘えんだよ! オレが『疾風』のカインだって分かってて喧嘩売ってんのか?」
――ギンッ!
――ギンッ!
素早く距離を詰め、間合いに入った男が左右の手に短刀を構えて、連続でセレナちゃんを斬りつける。が、音がおかしい。生身や防具を斬りつけるような音ではなく、何かに弾かれるような……。
よく見ると、セレナちゃんの周囲には数枚の銀色に輝く板のようなものが浮かんでおり、男が攻撃する度にそれが自動的に動いて短刀を防いでいたのだ。
「マジですか、その程度なのですか?」
「クソッ!!」
悪態をつく男。すると、私の前でその様子を眺めていた銀髪の男が何かに気づいたように声を上げた。
「魔導盾……おいカイン! やめろ! そいつは『白翼』のセレナ。ベータテスターの中でも五本の指に入る実力者だ! オレたちでは敵わない」
「ウソだろ……どうしてそんなやつがこんな所に……」
「逃げるぞ!!」
「やれやれ、やっと気がつきましたか」
セレナちゃんが呆れたような声を上げると、銀髪の男とカインは一目散に街の方向へと走っていってしまった。――逃げ足まで速い。
――ザッザッザッザッ
という足音とともに、セレナちゃんが地面に倒れている私の前まで歩いてくる。
「――また会ってしまいましたね」
――そうですね。
返事をしようにも口が上手く動かない。
「あぁぅ……」
「――なるほど、ちょっと待ってください」
セレナちゃんは何やらウィンドウを操作するような仕草をした。すると、その右手に白い液体の入った小瓶が出現する。
「口を開けてください」
私は言われるままにできるだけ口を開けようとする。と、私の唇の間に小瓶の中の白い液体が流し込まれた。――まさかこれ、アレじゃないよね? ほら、あのいかがわしい――
しかし、その液体はヨーグルトみたいな味がして、結構美味しかった。
と、程なくして私の体の自由が戻ってくる。
「あ、ありがとござましたぁ!」
呂律の回らない口を必死に動かしてお礼を言うと、セレナちゃんはクールな表情を変えずに
「当然のことをしたまでです」
と答えた。相変わらずクールでかっこいい!
「あのままだと私――」
「意外と平気そうですね」
「へっ?」
私の言葉を遮ったセレナちゃん。私は思わず間抜けな声を上げてしまった。
「あんなことされたら普通の人はショックで立ち直れなくなるのですが、あなたは平気のようですね? ドMですか?」
「……ま、まぁ。自爆魔法使うくらいですから多少は」
すると、途端にセレナちゃんは汚いものを見るような目を私に向けた。でも、心が折れかけたのは事実だよ? ほんとに。
「マジですか、助けない方がよかったでしょうか?」
「いやいや、助けて欲しかったです! ありがとうございます!」
私はペコペコと頭を下げた。
「――街の外にはああいう輩がたくさんいますので、気をつけてください。腕に自信の無い者が出歩く時は大人数で。これは鉄則です」
「――はい」
単独行動していたホムラちゃんが例外だったのだ。あの子強いからね。
「あと、豆知識ですが、メニューの強制ログアウトボタンの上に通報ボタンがありますので、悪質プレイヤーがいた場合は運営に通報を。――まあ麻痺を貰っていればそんな操作すらできないのですが――問題だと思うので後で運営に報告しておきます」
「――はい」
知らなかった。説明書ちゃんと読まなきゃ……。てかちゃんと説明してよレーヴくん!
「では、私はこれで――」
「あのっ!」
立ち去ろうとしたセレナちゃんの背中に私は思い切って声をかけた。セレナちゃんは不思議そうに振り向く。
「セレナちゃんはどうして私が襲われてるってわかったんですか?」
ここは人目につかないような場所なのに。
「……少女が、教えてくれました」
「――少女?」
「あなたの連れではないのですか? 『アサシン』のような装備の少女です」
「お望みどおり、シてやろうじゃねえか」
麻痺でボーッとした頭に、頭の上でそんなことを言い合う二人の男の声が聞こえた。私を襲ったのは二人組のようだった。
な、なにするつもり? 変なことしたら承知しないからね! ――という思いとは裏腹に、私の身体はピクリとも動いてくれない。ウィンドウも操作できないから強制ログアウトとかもできないし。
ただ、だらーんと男に抱えられるのみだった。
そのまま私は抱えられながら、人目のつかない木陰に連れてこられた。
「お前、そんなちっこい見た目してるってことは、『ホムンクルス』なんだろ?」
ちっこくないよ! 140センチは超えてるもん!
「オレら『エルフ』だからさ、ちょっと魔力分けてくれよ」
エルフ……? 疑問に思った私の前に、私を抱えていない方の男が腰をかがめて、顔を覗き込んできた。銀髪の、髪の長いイケメンさんだ。顔の横からは長くとがった耳が伸びていて、背中には大きな弓を背負っている。あ、私の足に刺さった矢ってもしかしてこの人が……?
「ここに、たくさん溜め込んでるんだろぉ?」
「――っ!?」
――ガシッ
と、実際に音がしたわけではないけれど、そんな音がしそうなくらい乱暴に、銀髪の男が右手で私の左胸を服の上から掴んだ。あーっ! 胸部装甲に被弾! やったな! 痴漢だぞ! 刑事罰は免れな――
――その時、私の背筋をスーッと悪寒のようなものが駆け抜けた
いや、実際に周囲を一陣の風が吹き抜けていったのかもしれない。そして――
なんか、太もものあたりがゾワゾワする。そのいやらしい感触は次第に上の方に上ってきて、私のお尻を撫で回す。――きっと私を抱えている方の男だ。人が身動き取れないからって好き勝手やって……許さないから!
一方、銀髪の男もニヤニヤと笑いながら私の胸を揉む。麻痺のせいか、そういうゲームの仕様なのか、あまり変な感じはしないものの、私としては最低の気分だ。
そう――これはマジだった。マジでヤバいやつ! 貞操の危機!
――誰か
――誰か助けて!
叫ぼうにも声が出ない。もうやめて欲しい。いやだ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
お兄ちゃん……お父さん……お母さん……たすけて……
「ヒヒッ、この子いい表情(カオ)してんなぁ」
「マジかよオレにも見せろ」
「お前は後ろやってればいいだろうが、後で交代してやるからさ」
「ヘヘッ、そんじゃあお先に……」
男の手が私の下着にかかる。
拝啓、皆様。ごめんなさい! 私は今日、大事なものを失うことになりました! 敬具
覚悟を決めて目を閉じる。その拍子に目から涙が溢れた。
「――お楽しみのところ大変申し訳ないのですが」
突然私の耳に飛び込んできた女の人の凛々しい声。――誰?
「誰だっ!?」
私の疑問を銀髪の男が口にしてくれた。
「名乗るほどの者ではありませんが、――あなたがたのしていること、クッソ腹が立ちますので、邪魔させていただきます」
「舐めやがって!」
私の背後の男が、私を放り出して目にも止まらぬ速さで駆け出す。なるほど、素早さが高かったから目で追えなかったのか……。
私がゆっくりと視線を動かすと、少し離れた木の影に、一人の女の人が立っていて、こちらに向かってスナイパーライフルを構えている。――あの佇まい、あの装備、そしてあの美しい銀髪は……!
――セレナちゃんだ
いつも私がピンチな時に限ってやって来てくれるセレナちゃん。彼女は迫る男に向けて容赦なく発砲する。
――シュンッ
しかし男にはかすりもしなかった。
「甘えんだよ! オレが『疾風』のカインだって分かってて喧嘩売ってんのか?」
――ギンッ!
――ギンッ!
素早く距離を詰め、間合いに入った男が左右の手に短刀を構えて、連続でセレナちゃんを斬りつける。が、音がおかしい。生身や防具を斬りつけるような音ではなく、何かに弾かれるような……。
よく見ると、セレナちゃんの周囲には数枚の銀色に輝く板のようなものが浮かんでおり、男が攻撃する度にそれが自動的に動いて短刀を防いでいたのだ。
「マジですか、その程度なのですか?」
「クソッ!!」
悪態をつく男。すると、私の前でその様子を眺めていた銀髪の男が何かに気づいたように声を上げた。
「魔導盾……おいカイン! やめろ! そいつは『白翼』のセレナ。ベータテスターの中でも五本の指に入る実力者だ! オレたちでは敵わない」
「ウソだろ……どうしてそんなやつがこんな所に……」
「逃げるぞ!!」
「やれやれ、やっと気がつきましたか」
セレナちゃんが呆れたような声を上げると、銀髪の男とカインは一目散に街の方向へと走っていってしまった。――逃げ足まで速い。
――ザッザッザッザッ
という足音とともに、セレナちゃんが地面に倒れている私の前まで歩いてくる。
「――また会ってしまいましたね」
――そうですね。
返事をしようにも口が上手く動かない。
「あぁぅ……」
「――なるほど、ちょっと待ってください」
セレナちゃんは何やらウィンドウを操作するような仕草をした。すると、その右手に白い液体の入った小瓶が出現する。
「口を開けてください」
私は言われるままにできるだけ口を開けようとする。と、私の唇の間に小瓶の中の白い液体が流し込まれた。――まさかこれ、アレじゃないよね? ほら、あのいかがわしい――
しかし、その液体はヨーグルトみたいな味がして、結構美味しかった。
と、程なくして私の体の自由が戻ってくる。
「あ、ありがとござましたぁ!」
呂律の回らない口を必死に動かしてお礼を言うと、セレナちゃんはクールな表情を変えずに
「当然のことをしたまでです」
と答えた。相変わらずクールでかっこいい!
「あのままだと私――」
「意外と平気そうですね」
「へっ?」
私の言葉を遮ったセレナちゃん。私は思わず間抜けな声を上げてしまった。
「あんなことされたら普通の人はショックで立ち直れなくなるのですが、あなたは平気のようですね? ドMですか?」
「……ま、まぁ。自爆魔法使うくらいですから多少は」
すると、途端にセレナちゃんは汚いものを見るような目を私に向けた。でも、心が折れかけたのは事実だよ? ほんとに。
「マジですか、助けない方がよかったでしょうか?」
「いやいや、助けて欲しかったです! ありがとうございます!」
私はペコペコと頭を下げた。
「――街の外にはああいう輩がたくさんいますので、気をつけてください。腕に自信の無い者が出歩く時は大人数で。これは鉄則です」
「――はい」
単独行動していたホムラちゃんが例外だったのだ。あの子強いからね。
「あと、豆知識ですが、メニューの強制ログアウトボタンの上に通報ボタンがありますので、悪質プレイヤーがいた場合は運営に通報を。――まあ麻痺を貰っていればそんな操作すらできないのですが――問題だと思うので後で運営に報告しておきます」
「――はい」
知らなかった。説明書ちゃんと読まなきゃ……。てかちゃんと説明してよレーヴくん!
「では、私はこれで――」
「あのっ!」
立ち去ろうとしたセレナちゃんの背中に私は思い切って声をかけた。セレナちゃんは不思議そうに振り向く。
「セレナちゃんはどうして私が襲われてるってわかったんですか?」
ここは人目につかないような場所なのに。
「……少女が、教えてくれました」
「――少女?」
「あなたの連れではないのですか? 『アサシン』のような装備の少女です」
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