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ep28 琥珀の約束01
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「……ヴァン。ゼクスはいつも、ああなるのか?」
「そうだな。ここに来るといつも、ああやって休憩してから帰っている」
ヴァンの書斎からバルコニーへ出て左手に進むと、そこにはヴァンのグリフォン、モルローの専用厩舎がある。
俺たちの視線の先、その厩舎の中でゼクスは丸くなって眠っている。
モルローの翼に包まれて。まるでグリフォンの雛のように。
「彼が使う転移とやらは、移動距離が遠いと大きく力を奪われると言っていた。
回復するには生命力のある生物に寄り添うのが効率的とも」
なるほど、わからん。
ヴァンも興味深げにゼクスを観察している。
はじめてゼクスがマルゴーン帝国に転移して来た時、そんなことを言って勝手にモルローの上で寝はじめたのだそうだ。
以来、ゼクスは来る度ここで一眠りするらしい。
グリフォンは力関係に敏感な動物だが、ゼクスには威嚇すらせず、一目見ただけで懐いたそうだ。
異能力を持ってすれば、ゼクスがこの大陸で負ける者などいないかもしれない。
グリフォンにとっても、ゼクスは圧倒的強者なのだろう。
「寝る」と言って突然モルローの上で眠りしだしたゼクスを見届け、俺とヴァンはバルコニーの長椅子に並んで腰掛けた。
見晴らしの良い場所だった。
地平線まで夜の静かな砂漠が続いている。
砂漠からバルコニーに吹き抜ける乾いた風が心地よい夜だ。
「ここはマルゴーン帝国皇宮内にある第七皇子の私有地の一角だ。
……私と彼だけが自由に出入りできる。人目につくことはないから安心してくれ」
ヴァンはそう言うと、俺に視線を向けた。
「先程、書簡を受け取った時に聞いた……グレイは第七皇子のことを知りたいのだろう?」
俺はその言葉に思わず俯く。
「あぁ、その。君がよく知る人物なのだと、ヴィルゴ宰相閣下が言っていたんだ。それで……」
俺はヴァンを見ることが出来ず、俯いたまま言葉を搾り出した。
正直、この話をヴァンとしたくなかった。
もう十分に、答えを思い知っていたから。
ヴァンはそんな俺の感情を見透かしたのか、少し躊躇うような表情を見せ、遠くの砂漠へと視線を移す。
「……君の想像通り。先程の私の相手が、第七皇子だよ」
ヴァンは静かにそう告げると、彼との関係について語りはじめた。
「彼は私の兄なんだ、母親は違うけれどね。
私は帝国皇子の皇位継承順位の末席。私の嘘を見抜ける能力と、容姿がね、彼のお気に入りなのだそうだ」
ヴァンはその瞳を伏せ、自嘲気味に笑う。
ヴァンの美しい瞳を曇らせて。
ヴァンが語りたくもない話題を持ち出して。
言葉にさせているのは、俺だ。
「表向きは仲の良い兄弟として、振る舞っている。そうしろと言われているから。だが、実際のところは。私は支配されて飼われているんだ、彼に」
ヴァンは日中、常に第七皇子の傍に控えているのだそうだ。
そして、彼の周りを取り巻く者達の嘘に飾られた言葉を聞き分け、第七皇子に有益な情報を引き出す。
そして夜は第七皇子の慰み者となる。
彼はヴァンを愛しているわけではなく、特別な能力と秀でた容姿を持つヴァンを所有していることに、快楽を得ているのだという。
だから、所有欲を満たすような扱いをして愉しむこともあれば、ヴァンの知らない男たちに彼を嬲らせ、辱めることすら愉しむ。
それがさも日常かのように淡々と話すヴァンの姿に俺は心が冷え込んだ。
なんという残酷な日々をヴァンは送っているのか。
そして第七皇子には、ヴァンが嘘を見抜く能力を持つように、特別な力があると教えてくれた。
『幸運を引き寄せる』力だと言う。
それは『運が良い』の範疇を明らかに超えるような強運。
その強運は、まるで彼が皇帝になることを後押しするような時に発揮される。
少し前まで尋常ならざる速度でマルゴーン帝国は侵略の手を広げていたが、それらもすべて第七皇子自ら遠征に赴き、強運で勝ち得たものらしい。
そして、その強運を持って帝国に恩恵をもたらし、周囲の信頼と忠誠を掌握し、今や最も時期皇帝の座に近い地位を築いている。
「この国では誰もが第七皇子のことを、心優しく賢明で未来の皇帝にふさわしいと、そう言うんだ。
……恐ろしい話だと思った。彼ほど偽りを重ね、残虐な行為を楽しむ人間を、私は知らない」
そう続けるヴァンの瞳は、遠くの砂漠を見つめたままだ。
「だから私は決めたんだ。彼をこの国の王に据えてはならない、それを知る者として止めなくては、と」
ヴァンは一度だけ、第七皇子に伴われヴィルゴに会ったことがあるらしい。
その時、偽りで飾らないヴィルゴの姿に彼を信用できると感じた。
だから、たったひとりでヴィルゴに会いに行き、助力を求めたのだそうだ。
第七皇子が侵略戦争のため遠征へと赴いた、そのわずかな隙をついて。
ヴィルゴと同じように、違う未来を手繰り寄せるために。
現在、帝国が侵略の手を止めているのは、第七皇子のその強運が突然鈍くなったからなのだそうだ。
その理由は俺にもわかった。
ヴィルゴが歴史を歪曲しようと妨害しているからだ。おそらくヴァンもその一端を担っている。
決定的だった。
俺にとってヴァンの口から出たその言葉の数々は、予知の導く未来と道を違えるのに、決定的となる事実だった。
弟であるヴァンを卑しく傲慢に扱い、冷徹に嗤う人間が。
その残虐性と非道さをひた隠し、嘘を重ねて自身を美しく飾り立てる人間が。
この大陸の未来を担っていいわけがない。
ヴァンはすべてを語り終えると、ようやく俺の方へと視線をもどす。
そして、俺を見下ろし困ったような顔で微笑んだ。
「……何をしているんだグレイ」
俺は座っていた長椅子からも崩れ落ち、その場で小さくしゃがみこみ顔を両手で覆っていた。
ヴァンの話を聞いているうちに、自分の短慮さ、選択の愚かさ、無知と無力さに死にたくなっていた。
駄目だ。もう無理。
ヴァンと世界中の人々に、俺は心の中で謝り続けていた。
「そうだな。ここに来るといつも、ああやって休憩してから帰っている」
ヴァンの書斎からバルコニーへ出て左手に進むと、そこにはヴァンのグリフォン、モルローの専用厩舎がある。
俺たちの視線の先、その厩舎の中でゼクスは丸くなって眠っている。
モルローの翼に包まれて。まるでグリフォンの雛のように。
「彼が使う転移とやらは、移動距離が遠いと大きく力を奪われると言っていた。
回復するには生命力のある生物に寄り添うのが効率的とも」
なるほど、わからん。
ヴァンも興味深げにゼクスを観察している。
はじめてゼクスがマルゴーン帝国に転移して来た時、そんなことを言って勝手にモルローの上で寝はじめたのだそうだ。
以来、ゼクスは来る度ここで一眠りするらしい。
グリフォンは力関係に敏感な動物だが、ゼクスには威嚇すらせず、一目見ただけで懐いたそうだ。
異能力を持ってすれば、ゼクスがこの大陸で負ける者などいないかもしれない。
グリフォンにとっても、ゼクスは圧倒的強者なのだろう。
「寝る」と言って突然モルローの上で眠りしだしたゼクスを見届け、俺とヴァンはバルコニーの長椅子に並んで腰掛けた。
見晴らしの良い場所だった。
地平線まで夜の静かな砂漠が続いている。
砂漠からバルコニーに吹き抜ける乾いた風が心地よい夜だ。
「ここはマルゴーン帝国皇宮内にある第七皇子の私有地の一角だ。
……私と彼だけが自由に出入りできる。人目につくことはないから安心してくれ」
ヴァンはそう言うと、俺に視線を向けた。
「先程、書簡を受け取った時に聞いた……グレイは第七皇子のことを知りたいのだろう?」
俺はその言葉に思わず俯く。
「あぁ、その。君がよく知る人物なのだと、ヴィルゴ宰相閣下が言っていたんだ。それで……」
俺はヴァンを見ることが出来ず、俯いたまま言葉を搾り出した。
正直、この話をヴァンとしたくなかった。
もう十分に、答えを思い知っていたから。
ヴァンはそんな俺の感情を見透かしたのか、少し躊躇うような表情を見せ、遠くの砂漠へと視線を移す。
「……君の想像通り。先程の私の相手が、第七皇子だよ」
ヴァンは静かにそう告げると、彼との関係について語りはじめた。
「彼は私の兄なんだ、母親は違うけれどね。
私は帝国皇子の皇位継承順位の末席。私の嘘を見抜ける能力と、容姿がね、彼のお気に入りなのだそうだ」
ヴァンはその瞳を伏せ、自嘲気味に笑う。
ヴァンの美しい瞳を曇らせて。
ヴァンが語りたくもない話題を持ち出して。
言葉にさせているのは、俺だ。
「表向きは仲の良い兄弟として、振る舞っている。そうしろと言われているから。だが、実際のところは。私は支配されて飼われているんだ、彼に」
ヴァンは日中、常に第七皇子の傍に控えているのだそうだ。
そして、彼の周りを取り巻く者達の嘘に飾られた言葉を聞き分け、第七皇子に有益な情報を引き出す。
そして夜は第七皇子の慰み者となる。
彼はヴァンを愛しているわけではなく、特別な能力と秀でた容姿を持つヴァンを所有していることに、快楽を得ているのだという。
だから、所有欲を満たすような扱いをして愉しむこともあれば、ヴァンの知らない男たちに彼を嬲らせ、辱めることすら愉しむ。
それがさも日常かのように淡々と話すヴァンの姿に俺は心が冷え込んだ。
なんという残酷な日々をヴァンは送っているのか。
そして第七皇子には、ヴァンが嘘を見抜く能力を持つように、特別な力があると教えてくれた。
『幸運を引き寄せる』力だと言う。
それは『運が良い』の範疇を明らかに超えるような強運。
その強運は、まるで彼が皇帝になることを後押しするような時に発揮される。
少し前まで尋常ならざる速度でマルゴーン帝国は侵略の手を広げていたが、それらもすべて第七皇子自ら遠征に赴き、強運で勝ち得たものらしい。
そして、その強運を持って帝国に恩恵をもたらし、周囲の信頼と忠誠を掌握し、今や最も時期皇帝の座に近い地位を築いている。
「この国では誰もが第七皇子のことを、心優しく賢明で未来の皇帝にふさわしいと、そう言うんだ。
……恐ろしい話だと思った。彼ほど偽りを重ね、残虐な行為を楽しむ人間を、私は知らない」
そう続けるヴァンの瞳は、遠くの砂漠を見つめたままだ。
「だから私は決めたんだ。彼をこの国の王に据えてはならない、それを知る者として止めなくては、と」
ヴァンは一度だけ、第七皇子に伴われヴィルゴに会ったことがあるらしい。
その時、偽りで飾らないヴィルゴの姿に彼を信用できると感じた。
だから、たったひとりでヴィルゴに会いに行き、助力を求めたのだそうだ。
第七皇子が侵略戦争のため遠征へと赴いた、そのわずかな隙をついて。
ヴィルゴと同じように、違う未来を手繰り寄せるために。
現在、帝国が侵略の手を止めているのは、第七皇子のその強運が突然鈍くなったからなのだそうだ。
その理由は俺にもわかった。
ヴィルゴが歴史を歪曲しようと妨害しているからだ。おそらくヴァンもその一端を担っている。
決定的だった。
俺にとってヴァンの口から出たその言葉の数々は、予知の導く未来と道を違えるのに、決定的となる事実だった。
弟であるヴァンを卑しく傲慢に扱い、冷徹に嗤う人間が。
その残虐性と非道さをひた隠し、嘘を重ねて自身を美しく飾り立てる人間が。
この大陸の未来を担っていいわけがない。
ヴァンはすべてを語り終えると、ようやく俺の方へと視線をもどす。
そして、俺を見下ろし困ったような顔で微笑んだ。
「……何をしているんだグレイ」
俺は座っていた長椅子からも崩れ落ち、その場で小さくしゃがみこみ顔を両手で覆っていた。
ヴァンの話を聞いているうちに、自分の短慮さ、選択の愚かさ、無知と無力さに死にたくなっていた。
駄目だ。もう無理。
ヴァンと世界中の人々に、俺は心の中で謝り続けていた。
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