キモオタ レベル0★世界最弱のオタク高校生の僕だけレベルアップ!美女に囲まれハーレム青春物語

さかいおさむ

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「木本君レベル5になったのか! すごいじゃないか!」
 アスカさんは僕のレベルアップを喜んでくれた。

「へへ、アスカさんの剣のおかげですよ」

「ふふ、まあそうだろうな!」

「……」
 もちろんいい剣だから間違いなのだが……


 僕はアスカさんに相談した。

「なるほど、レベルアップに必要なモンスターのだんだん珍しいモンスターになってくるのか」

「はい、それで色んなモンスターの現れるダンジョンへ行ってみたのですけど……」
 僕はアスカさんにお願いする。

「うーん……もちろん高レベルなダンジョンを教えることはできるが……木本君はレベルが上がったとはいえまだレベル5だ。ちょっと強いモンスターに遭遇したらひとたまりもないぞ?」

 当然、アスカさんは心配しているようだ。

「……そうなんですよね」

「それにそんなに都合よくレベルアップに必要なモンスターが見つかるダンジョンもないだろう」

 スライムのダンジョンに行けば様々なスライム族がいる。
 しかしゴブリン族は出てこない。そのたびにダンジョンを移動している時間はないのだ。

「あ! あそこなら……」
 アスカさんがなにかひらめく。

「ダンジョンではないのだが……富士の樹海に様々なモンスターがうろついているエリアがあるな……」

「聞いたことありますね。たしかダンジョンから逃げ出したモンスターが集まってるって……強力なモンスターもいて半端な冒険者じゃ手出しできなって」

「そうだ、モンスターのるつぼ、何て呼ばれている。あそこならレベルアップに必要なモンスターも簡単に見つかるかもしれないな」

「……でも……強いモンスターもいるんじゃ……」
 さすがにそんな強いモンスターは僕じゃ無理だろう……

「そうだ、だから……今回は私も一緒に行こう」
「え? アスカさんが!?」
 嬉しいサプライズだった。

「ああ、ちょうど今の仕事が来週には一段落する」
 アスカさんはギルド竜の牙の剣士だ。毎日ハイレベルなダンジョンのボスを討伐し、市民の平和を守っている。

「アスカさんが来てくれるなら……心強いです!」

「よし! ちょうど木本君も来週から夏休みだろ? 合宿をするぞ!」

 合宿!? いいな……アスカさんと合宿なんて夢のようだ!

「いいですね! 一気にレベル50まであげますよ!」

「ふふ、頼もしいよ。じゃあ来週までは体を休めておけよ? 地獄の合宿になるぞ!」
 ニヤリと笑うアスカさん。

「は、はい……」

 レベル上げ合宿……つらいだろうがこの合宿でネクロマンサーを倒せるレベルまで上げないと……サクラちゃんが……

「じゃあ私は仕事に戻るよ」
 アスカさんは仕事に戻るようだ。

「あ、忙しいところすみません! ちなみに……今の仕事ってどんなダンジョンなんですか?」

「ああ、これから行くのはS級ダンジョン ダイアモンドゴーレムのダンジョンだ。まあ2,3日で片付くだろう」

「……S級……」
 改めて世界トップレベルのアスカさんの凄さを感じた。
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