【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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「参加費、いらねーよ。
俺が、この俺が、大金持ちのこの俺が庶民から金取るわけねーだろ。」



真知子と同じ社宅の奴ら、そいつらに声をかけさせたら・・・まさかの参加費を請求していたらしい。



高級ホテルの会場で良い飯も準備していた。
“人には金をかけろ”がババアからの言葉だから。



まあ、あの女が参加するのが分かっていたから、別に他の奴らが来なくてもいいと思った。



そして、久しぶりに話した。



久しぶりに話して、名刺を受け取った。



名刺を受け取ったら、見たことのある企業名だった。



起業して数年なのに、勢いのある企業。
業績が右肩上がりで・・・社員数も毎年増えているような企業だった。



そんな企業の名刺も、うちの会社の奴は受け取らなかったらしい。
人材紹介は無料で人材を紹介してもらえる。
成功報酬だから。
紹介してもらうだけしてもらえばいいのに、うちの会社はそんなこともしないらしい。



そんなうちの会社に、笑った・・・。
あのデカイ会社は、平和だった・・・。
バカにしてしまいたくなるくらい、“俺”には平和だった・・・。