135 / 226
7
7-12
しおりを挟む
それから、冬になり・・・。
「凄いね~!!大きい!!!
こんなに大きなクリスマスツリー見たことない!!!」
今日も俺の家に来た真知子が、明け方にババアと俺で準備したクリスマスツリーを見て喜んでいる。
ババアに叩き起こされ、“真知子ちゃん喜ばせるよ”と俺まで付き合わされた。
昔はたまに飾っていたけど、ここ数年は誰も喜ばないのでババアも親父も飾っていなかった。
叩き起こされた時も準備をしている時も文句を言いまくっていたけど、真知子がこんなに喜んでいるなら・・・まあ、良かったと思った。
眼鏡をしていない真知子を見る。
真知子は、視力が戻った。
「しじみの目が見られないと思うとつまんねーな!!」
「私も・・・私も、少しつまらない。」
「なんでだよ?」
「分からなくなっちゃったから・・・。」
「何が?」
真知子が少し残念そうな顔で俺を見た。
「でも、もう知ってるからいい。
小太郎君が優しいこと、私は知ってるからいいの・・・。」
そう言って、クリスマスツリーの前で笑った真知子は・・・
相変わらず骸骨で・・・
相変わらずアフロで・・・
でも、相変わらず結構可愛い顔をしていた・・・。
「凄いね~!!大きい!!!
こんなに大きなクリスマスツリー見たことない!!!」
今日も俺の家に来た真知子が、明け方にババアと俺で準備したクリスマスツリーを見て喜んでいる。
ババアに叩き起こされ、“真知子ちゃん喜ばせるよ”と俺まで付き合わされた。
昔はたまに飾っていたけど、ここ数年は誰も喜ばないのでババアも親父も飾っていなかった。
叩き起こされた時も準備をしている時も文句を言いまくっていたけど、真知子がこんなに喜んでいるなら・・・まあ、良かったと思った。
眼鏡をしていない真知子を見る。
真知子は、視力が戻った。
「しじみの目が見られないと思うとつまんねーな!!」
「私も・・・私も、少しつまらない。」
「なんでだよ?」
「分からなくなっちゃったから・・・。」
「何が?」
真知子が少し残念そうな顔で俺を見た。
「でも、もう知ってるからいい。
小太郎君が優しいこと、私は知ってるからいいの・・・。」
そう言って、クリスマスツリーの前で笑った真知子は・・・
相変わらず骸骨で・・・
相変わらずアフロで・・・
でも、相変わらず結構可愛い顔をしていた・・・。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
13
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる