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「あの、小太郎君・・・」
「分かってるから!!!」
またそう叫んで、私が持っていたワイングラスを奪い取り・・・床に置いたような音が聞こえる・・・。
「31歳にもなって処女とか、気持ち悪いから・・・」
ぼやけた世界の中、キラキラ輝くクリスマスツリーをバッグに小太郎君の姿が・・・
「気持ち悪いよ、真知子・・・」
小太郎君の言葉に、耳が痛くなる・・・。
本当に痛いわけではないけど、痛いような感覚になる・・・。
「気持ち悪いから、俺がやってやるから・・・。」
「小太郎君・・・」
「凛太郎さんでもいいから・・・!!
俺、出来るから・・・。
兄貴としてでしかしたことねーから、俺。
だから、ちゃんと出来る。
ちゃんと凛太郎さんになれるから・・・。」
小太郎君の言葉が・・・私の心に重なる・・・。
重なってしまう・・・。
それは、あまりに苦しい・・・。
それは、あまりに切ない・・・。
あまりに、不快で悲しくて・・・。
そして・・・
そして・・・
「私のために、そんなに気持ち悪いことしてたの?」
「分かってるから!!!」
またそう叫んで、私が持っていたワイングラスを奪い取り・・・床に置いたような音が聞こえる・・・。
「31歳にもなって処女とか、気持ち悪いから・・・」
ぼやけた世界の中、キラキラ輝くクリスマスツリーをバッグに小太郎君の姿が・・・
「気持ち悪いよ、真知子・・・」
小太郎君の言葉に、耳が痛くなる・・・。
本当に痛いわけではないけど、痛いような感覚になる・・・。
「気持ち悪いから、俺がやってやるから・・・。」
「小太郎君・・・」
「凛太郎さんでもいいから・・・!!
俺、出来るから・・・。
兄貴としてでしかしたことねーから、俺。
だから、ちゃんと出来る。
ちゃんと凛太郎さんになれるから・・・。」
小太郎君の言葉が・・・私の心に重なる・・・。
重なってしまう・・・。
それは、あまりに苦しい・・・。
それは、あまりに切ない・・・。
あまりに、不快で悲しくて・・・。
そして・・・
そして・・・
「私のために、そんなに気持ち悪いことしてたの?」
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