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アヤメさんが一歩だけ私に近付き、私の左の二の腕に手を添えた。
「私からは、“少しの度胸”を。」
ぼやける世界の中、その言葉を聞き・・・その言葉が私の心に重なった・・・。
「本当は沢山の度胸だと良いんだけど、私には“少しの度胸”しかないから。
“女は度胸”なんて言うくらいだけど、私には1人で面接にも来られないくらいの“少しの度胸”しかないから。」
その言葉が私の心に重なり、泣きそうになった・・・。
そして、明さんも一歩だけ前に出て・・・私の右手の二の腕に優しく手を添える。
「あたしからは、“少しの女らしさ”!!」
その言葉も私の心に重なり、泣きそうになる・・・。
「あたしも、本当は沢山の女らしさをあげたいところだけど・・・。
あたしは“ゲイ”だから!!
だから、“少しの女の子らしさ”!!」
明さんのその言葉も、その言葉も、私の心に重なる・・・。
ぼやける世界の中、いつもよりもっとぼやけているような気がする・・・。
そんな世界の中、2人を見る・・・。
「採用です・・・。
お二人とも、採用です・・・。」
「私からは、“少しの度胸”を。」
ぼやける世界の中、その言葉を聞き・・・その言葉が私の心に重なった・・・。
「本当は沢山の度胸だと良いんだけど、私には“少しの度胸”しかないから。
“女は度胸”なんて言うくらいだけど、私には1人で面接にも来られないくらいの“少しの度胸”しかないから。」
その言葉が私の心に重なり、泣きそうになった・・・。
そして、明さんも一歩だけ前に出て・・・私の右手の二の腕に優しく手を添える。
「あたしからは、“少しの女らしさ”!!」
その言葉も私の心に重なり、泣きそうになる・・・。
「あたしも、本当は沢山の女らしさをあげたいところだけど・・・。
あたしは“ゲイ”だから!!
だから、“少しの女の子らしさ”!!」
明さんのその言葉も、その言葉も、私の心に重なる・・・。
ぼやける世界の中、いつもよりもっとぼやけているような気がする・・・。
そんな世界の中、2人を見る・・・。
「採用です・・・。
お二人とも、採用です・・・。」
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