【完】幼なじみの小太郎君が、今日も私の眼鏡を外す

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藤岡ホールディングスで行っている面接を、この2人にもやる。



これまでの応募者では、私の病気を治せなかった。
自分でも何の病気かは分からないけど、とにかく病気は治らなかった。



この2人は、“何”を輸血をしてくれるのか・・・。



ぼやける世界の中、2人の姿を見ていると・・・



2人が大笑いをした。




「大きな会社の面接だと思って緊張していたら、こんな感じなの？」



「そんなわけないじゃない！！
普通は絶対違うはず！！」




そう言ってから、しばらく2人は笑っていた・・・。




「あなた、飯田さん・・・うちのお店に来たらナンバー2になれるよ？
私が1番だから2番目だけど。」




アヤメさんがそう言って、私の左手を優しく持った。





「1度しか輸血出来ないって聞いた時はどうしようかと思ったけど、明と来ていて良かった。
明・・・分かってる？」





アヤメさんが明さんにそう聞くと、明さんも私の右手を優しく持つ。






「当たり前でしょ～？
そっちこそ、飯田ちゃんの病気ちゃんと治してあげなさいよ～？」