Sランクの男は如何でしょうか?【R18】※番外編更新中

キミノ

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第3章

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 夢中で吸い付いていた。大きな手の平が時折沙也加の頭をゆるりと撫で、それが嬉しくて顎の痛さも忘れて貪った。真っ赤に腫れている尖端は自分の唾液で濡れて、キラキラといやらしく光っていた。


「んぐっ、ぐっ・・・んはっ」

 ぐっぽぐっぽと激しい水音が鳴り、打ち付けられる腰は激しさを増していた。優しく添えられた両手は、沙也加の講義の手も巻き込みながら奥へと押し込む様に動いている。喉奥まで侵入してきたそれは、加減を知らずにもっと奥へと入り込もうとしていた。


「―――っ!」

 呼吸が止まりそうになり、貴臣の太ももに爪を立てるとようやく解放された。ごほごほと咳き込み、貴臣を睨みあげる。


 下唇を噛みしめてうつろな目をした貴臣と目が合った。

 視線が交わると誘う様に真っ赤な舌先が貴臣自身の上唇をゆるりと撫でる。その色気にはかのクレオパトラも白旗を上げてしまう程、情欲を掻き立てるに十分過ぎる表情だった。

 思わず見とれていると両脇を抱えるように持ち上げられて、貴臣の膝上に着地した。

 
 え?! 人が___


 急いで振り返ると、そこに人の気配は無かった。


「___へ?」

「夢中で気付かなかったか? 随分前からここには私とお前、だけだ」

 いない・・・。

 不思議な感覚だった。見られたくないという気持ちが七割、バレるかもしれない興奮が三割・・・いや四割だった。人に見られることに興奮している自分にショックを受けていた。


「くくっ、なんだ。残念か?」

「そっそんな! ・・・そんなことありません」

「ほう。ここは熱くなっているぞ?」

 不意にショーツの上から敏感な部分をなぞられてしまい、きゅっと貴臣の頭を抱えた。腕の中から楽しそうな笑い声が聞こえるが、この熱情をどこにぶつけたらいいのかわからなかった。

 強引にショーツに捻じ込まれた手は濡れそぼったそこを、ひたひたとリズムよく触っている。触られる前から開ききっていた花唇は、綺麗な指をいとも簡単に飲み込んでしまった。

「はぁっん・・・。こんな、ところ___で?」

「お前はこのままでいいのか?」

「あっ、ぃや。___もっと」

「そうだ。・・・従順な女は色っぽい」

 ぴちゅ
 いやらしい音を立てて耳朶を噛まれると、力がこもり貴臣の指を締め付けた。



「ここに、欲しいか?」

「・・・」

 掠れた低音は耳から入り、脳を麻痺させていく。





「求めろ。私の全て、お前にくれてやるぞ?」


 甘美な甘い甘い、蜜のような誘い。



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