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6話
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皆で乾杯し焼けた魚や野菜を食べ始めた
「ふふふ、鎌田さん親子がいると賑やかでしょう」
おじいちゃんと鎌田さんが話してるのを眺めながらおばあちゃんが私の隣にそっと座ってくれる。
「そうね。ここに来る時、正直ずっとおばあちゃん達に会ってなかったから…おばあちゃん達寂しくないか心配してたけどすっごい賑やかでびっくりしちゃった。ふふ。いい人たちだね」
「ふふふ。そうでしょう。ここは私達老夫婦にとってはすっごく心地いいのよ。みんな親切だし私達には住み心地がいいのよぉ。」
「そっか。それを聞いて安心した。」
おじいちゃんが鎌田さんと笑いながらお酒を飲むのを見ながら話続ける。
「ありさが小さい頃はまだおじいちゃんも仕事人間だったけどね。今のおじいちゃんの方が私にとって凄く頼もしいのよ。小さなありさと距離が離れてしまうのは名残惜しかったけど。こうやって会いに来てくれて嬉しいわ」
「私もおばあちゃんに会えて嬉しい。ずっと会ってなくてもおばあちゃんはおばあちゃんだね。」
私はおばあちゃんに会いに行きたくて来た訳ではなくお母さんに言われるがままに追い出されたことに気まずく思う。
「当たり前じゃなーい。ありさは私達にとって大切な孫よ。だからね。私はありさがこんな目にあったのにありさのために自分たちで解決もせずに会社を優先したママもパパも婚約してた男性も許せないし許さないわ!けれどそれ以上にありさには幸せになって欲しいよ。」
「…ありがとうおばあちゃん。」
おばあちゃんと話したおかげで怒りでギラギラした気持ちが少しどうでも良くなった気がしてだいぶ楽になった。
「おばあちゃん!鮎が焼けたってー!」
健が嬉しそうにおばあちゃんを呼ぶ
「あら!ほらありさ、一緒にあっちで食べましょ」
「うん!!」
「おばあちゃんっ熱いから気をつけてねっ。」
「あっありささんもどうぞ。あっここ(串の部分)も熱いので気をつけてくださいね」
透が私の分の鮎を棒に刺さったままお皿に乗せて渡してくれた。
「あっありがとう。」
棒が冷めているか確かめながらそっと持ち鮎にパクッとかじりついた。
「うわぁ。美味しい!!こんなの初めて食べたかも」
「だろう?この村の食べ物はどんな料亭にも負けないよ~!!」
鎌田さんが嬉しそうに話し、それにおじいちゃんとおばあちゃんもうんうんと頷く。
「いや、ほんとに負けないです!!こんなに美味しい鮎食べたの初めて」
「僕も初めてここの鮎や野菜を食べた時は感動したんだよー。だからこそ住むならここだ!!ってね」
「そのせいで俺らは高校通うのも一苦労だけどな」
健が鎌田さんの言葉にすかさず突っ込みをいれた。
「だから何度もバスに乗るか送迎を頼むかすればいいって言ってるじゃないか~」
「バスは時間が遅れたら2時間待ちだから無理無理。それに高校生が送迎頼むなんて目立って仕方ないだろ。」
「うーむ。そうやって自転車で通うことを自分で決断したなら文句は言わないこと!!こんっなにいい空気で美味しいものを食べながら生活させてもらえることに感謝して欲しいくらいだね笑それにおばあちゃん達と離れたくないから寮のある高校に行かなかったんだろ?よく言うよほんと」
「こりゃ健の負けだな」
おじいちゃんが笑いながら健の肩をポンと叩く。
健は悔しそうにしながらもお肉や野菜をご飯と一緒にほうばった。
それを見て皆が笑いながら食べはじめた。
ふふ。すごく平和だな。
向こうにいた時が嘘みたい。
自分で決断したことに文句言わない。か…
私も智樹が絵里を選んだ事、お母さんとお父さんに泣き寝入りしてくれと言われたとはいえ結局ここに来たのは自分の意思だから切り替えないとな。
自分自身に言い聞かせビールをクイッと飲み干した。
「おっありさちゃんお酒強いの?」
鎌田さんが問いかける。
「えっあっいや…強くはないです。今のは決意の1杯というか…」
「決意の1杯かぁ。そっか、じゃあ僕も。ありさちゃんの決意にカンパーイ!!」
「…父さんはただ飲みたいだけだろ?小説書き終わってないのに酔ったらまた編集さんを困らせてしまうよ。」
透が鎌田さんの缶ビールを取り上げる。
「透…。小説で何も思いつかない時は少し酔ったら書き進めやすくなるんだからちょっとくらい目瞑ってくれよ。」
「……父さんは眠くなるタイプだから意味無いの知ってるよ。」
「透、今日くらい目瞑ってやれよ~せっかくのBBQなんだし。透はちょっと硬すぎるんだよ」
「なっ。そういう健は甘すぎるんだ」
「健と透の間があったらいいのにな~(笑)そしたら僕も困らないのに…」
「「そういう父さんがいっちばん人を困らせてるけど」」
「プッ……クスクスクス」
「あっありさちゃん笑ったなぁ!!」
「ごめんなさい凄く仲良くて羨ましいなって」
「何一つ羨むところなんて無かっただろ!!いつも苦労させられるのは俺たちばかりなのにこの悪魔に言い負かされてばかりで…」
「ハイハイ。わかったわかった。そろそろ片付けてお暇するとしましょうか。」
鎌田さんがそう言うと双子達がそそくさと片付け始めた。
「ふふふ、鎌田さん親子がいると賑やかでしょう」
おじいちゃんと鎌田さんが話してるのを眺めながらおばあちゃんが私の隣にそっと座ってくれる。
「そうね。ここに来る時、正直ずっとおばあちゃん達に会ってなかったから…おばあちゃん達寂しくないか心配してたけどすっごい賑やかでびっくりしちゃった。ふふ。いい人たちだね」
「ふふふ。そうでしょう。ここは私達老夫婦にとってはすっごく心地いいのよ。みんな親切だし私達には住み心地がいいのよぉ。」
「そっか。それを聞いて安心した。」
おじいちゃんが鎌田さんと笑いながらお酒を飲むのを見ながら話続ける。
「ありさが小さい頃はまだおじいちゃんも仕事人間だったけどね。今のおじいちゃんの方が私にとって凄く頼もしいのよ。小さなありさと距離が離れてしまうのは名残惜しかったけど。こうやって会いに来てくれて嬉しいわ」
「私もおばあちゃんに会えて嬉しい。ずっと会ってなくてもおばあちゃんはおばあちゃんだね。」
私はおばあちゃんに会いに行きたくて来た訳ではなくお母さんに言われるがままに追い出されたことに気まずく思う。
「当たり前じゃなーい。ありさは私達にとって大切な孫よ。だからね。私はありさがこんな目にあったのにありさのために自分たちで解決もせずに会社を優先したママもパパも婚約してた男性も許せないし許さないわ!けれどそれ以上にありさには幸せになって欲しいよ。」
「…ありがとうおばあちゃん。」
おばあちゃんと話したおかげで怒りでギラギラした気持ちが少しどうでも良くなった気がしてだいぶ楽になった。
「おばあちゃん!鮎が焼けたってー!」
健が嬉しそうにおばあちゃんを呼ぶ
「あら!ほらありさ、一緒にあっちで食べましょ」
「うん!!」
「おばあちゃんっ熱いから気をつけてねっ。」
「あっありささんもどうぞ。あっここ(串の部分)も熱いので気をつけてくださいね」
透が私の分の鮎を棒に刺さったままお皿に乗せて渡してくれた。
「あっありがとう。」
棒が冷めているか確かめながらそっと持ち鮎にパクッとかじりついた。
「うわぁ。美味しい!!こんなの初めて食べたかも」
「だろう?この村の食べ物はどんな料亭にも負けないよ~!!」
鎌田さんが嬉しそうに話し、それにおじいちゃんとおばあちゃんもうんうんと頷く。
「いや、ほんとに負けないです!!こんなに美味しい鮎食べたの初めて」
「僕も初めてここの鮎や野菜を食べた時は感動したんだよー。だからこそ住むならここだ!!ってね」
「そのせいで俺らは高校通うのも一苦労だけどな」
健が鎌田さんの言葉にすかさず突っ込みをいれた。
「だから何度もバスに乗るか送迎を頼むかすればいいって言ってるじゃないか~」
「バスは時間が遅れたら2時間待ちだから無理無理。それに高校生が送迎頼むなんて目立って仕方ないだろ。」
「うーむ。そうやって自転車で通うことを自分で決断したなら文句は言わないこと!!こんっなにいい空気で美味しいものを食べながら生活させてもらえることに感謝して欲しいくらいだね笑それにおばあちゃん達と離れたくないから寮のある高校に行かなかったんだろ?よく言うよほんと」
「こりゃ健の負けだな」
おじいちゃんが笑いながら健の肩をポンと叩く。
健は悔しそうにしながらもお肉や野菜をご飯と一緒にほうばった。
それを見て皆が笑いながら食べはじめた。
ふふ。すごく平和だな。
向こうにいた時が嘘みたい。
自分で決断したことに文句言わない。か…
私も智樹が絵里を選んだ事、お母さんとお父さんに泣き寝入りしてくれと言われたとはいえ結局ここに来たのは自分の意思だから切り替えないとな。
自分自身に言い聞かせビールをクイッと飲み干した。
「おっありさちゃんお酒強いの?」
鎌田さんが問いかける。
「えっあっいや…強くはないです。今のは決意の1杯というか…」
「決意の1杯かぁ。そっか、じゃあ僕も。ありさちゃんの決意にカンパーイ!!」
「…父さんはただ飲みたいだけだろ?小説書き終わってないのに酔ったらまた編集さんを困らせてしまうよ。」
透が鎌田さんの缶ビールを取り上げる。
「透…。小説で何も思いつかない時は少し酔ったら書き進めやすくなるんだからちょっとくらい目瞑ってくれよ。」
「……父さんは眠くなるタイプだから意味無いの知ってるよ。」
「透、今日くらい目瞑ってやれよ~せっかくのBBQなんだし。透はちょっと硬すぎるんだよ」
「なっ。そういう健は甘すぎるんだ」
「健と透の間があったらいいのにな~(笑)そしたら僕も困らないのに…」
「「そういう父さんがいっちばん人を困らせてるけど」」
「プッ……クスクスクス」
「あっありさちゃん笑ったなぁ!!」
「ごめんなさい凄く仲良くて羨ましいなって」
「何一つ羨むところなんて無かっただろ!!いつも苦労させられるのは俺たちばかりなのにこの悪魔に言い負かされてばかりで…」
「ハイハイ。わかったわかった。そろそろ片付けてお暇するとしましょうか。」
鎌田さんがそう言うと双子達がそそくさと片付け始めた。
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