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4話
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久しぶりに見た小さい頃よく泊まりに来た広い平屋の昔ながらの家。
何一つ変わってなくて少し安心する。
ピンポーン
中からはおじいちゃん、ありさが着いたみたいですよっ早く早くっとおばあちゃんの声が聞こえてくる。
少し恥ずかしいけどこうやって迎えてくれるとすっごく嬉しい気持ちが溢れてきて、ここに来て良かったのかもと少し思う。
ガチャ
「ありさ~!よく来たね!!」
「さあ、入りなさい」
「おじいちゃん、おばあちゃんっ久しぶり!ずっと来れなくてごめんねっ。その上急に長居させて貰うことになっちゃってごめんなさい…。迎えてくれてありがとう。」
「ふふふ。ありさも大人になったわねぇ。ここはなーんにも無いところだけどゆっくり過ごしなさいね。」
「ありがとうおじいちゃん、おばあちゃん。」
「ああ。色々あったとは聞いたが顔色は良くて安心したよ。いつまででも居ていいからな。」
「うん!」
「ありさ、あなたの部屋に荷物を置きに行きましょう。お母さんとありさが里帰りの時に暮らしてた部屋でね、できる限り掃除はしたんだけど…やっぱり年には勝てなくてね。一応ありさも確認してくれるかしら」
「急に住ませてくれって頼んだのにありがとう…私もここに来たからにはできることはなんでもするね」
「フフ。頼もしいわね。」
そういって扉を開けてくれるおばあちゃん。
扉が開いた瞬間たたみのいい匂いがして窓に向かって布団が干されている(日当たりのいい窓があり、部屋の中のポールに掛かっている)
「おばあちゃんお布団干してくれてたの!?ありがとう~!」
「あら、それはありさが来るからって朝からおじいちゃんが干してたのよ。」
「え、そうだったの!?おじいちゃんありがとうね」
「ごほっ。当たり前だよ大事な孫娘なんだから。」
「あらあらおじいちゃんたら照れちゃって」
「おかあさんは黙ってなさい」
おじいちゃんは恥ずかしそうに拗ねて縁側の方へ
煙草を吸いに行った。
「ふふふ。おじいちゃん拗ねちゃったわね。お母さんからありさの事情を聞いてね、お母さんにも怒り散らしてたのよおじいちゃん。それでありさを迎える準備はわしがやる!!ってキビキビ動いちゃって(笑)
押し入れの上の部分に衣装ケースとかあるから必要なもの片付けちゃって。
あとは押し入れの上の部分は好きに使ってもいいから要らないものがあったら下の段に直しておいてね。」
「そうだったんだ……色々準備してくれてありがとうね。」
おばあちゃんは台所でお茶を入れに行ったため私は荷物を沢山直し大の字で寝転んだ。
お母さん、おじいちゃん達にも事情話してたんだ。
ま、急に預けるなんて言うからには話すしかないか。親友と婚約者を一気に無くして、肝心の親ですら会社の事情の方が大事だからっておばあちゃんの所に追い出して。吐き出す所無しに自殺や復讐でも考えられたら困るもんね~。
冷静にぼーっと考える。
「ふふふ。私、そんなか弱そうに見えたのかな。はぁ」
腕で目を隠しながらボーッとしているとたたみの匂いが心地よく少し眠ってしまった。
何一つ変わってなくて少し安心する。
ピンポーン
中からはおじいちゃん、ありさが着いたみたいですよっ早く早くっとおばあちゃんの声が聞こえてくる。
少し恥ずかしいけどこうやって迎えてくれるとすっごく嬉しい気持ちが溢れてきて、ここに来て良かったのかもと少し思う。
ガチャ
「ありさ~!よく来たね!!」
「さあ、入りなさい」
「おじいちゃん、おばあちゃんっ久しぶり!ずっと来れなくてごめんねっ。その上急に長居させて貰うことになっちゃってごめんなさい…。迎えてくれてありがとう。」
「ふふふ。ありさも大人になったわねぇ。ここはなーんにも無いところだけどゆっくり過ごしなさいね。」
「ありがとうおじいちゃん、おばあちゃん。」
「ああ。色々あったとは聞いたが顔色は良くて安心したよ。いつまででも居ていいからな。」
「うん!」
「ありさ、あなたの部屋に荷物を置きに行きましょう。お母さんとありさが里帰りの時に暮らしてた部屋でね、できる限り掃除はしたんだけど…やっぱり年には勝てなくてね。一応ありさも確認してくれるかしら」
「急に住ませてくれって頼んだのにありがとう…私もここに来たからにはできることはなんでもするね」
「フフ。頼もしいわね。」
そういって扉を開けてくれるおばあちゃん。
扉が開いた瞬間たたみのいい匂いがして窓に向かって布団が干されている(日当たりのいい窓があり、部屋の中のポールに掛かっている)
「おばあちゃんお布団干してくれてたの!?ありがとう~!」
「あら、それはありさが来るからって朝からおじいちゃんが干してたのよ。」
「え、そうだったの!?おじいちゃんありがとうね」
「ごほっ。当たり前だよ大事な孫娘なんだから。」
「あらあらおじいちゃんたら照れちゃって」
「おかあさんは黙ってなさい」
おじいちゃんは恥ずかしそうに拗ねて縁側の方へ
煙草を吸いに行った。
「ふふふ。おじいちゃん拗ねちゃったわね。お母さんからありさの事情を聞いてね、お母さんにも怒り散らしてたのよおじいちゃん。それでありさを迎える準備はわしがやる!!ってキビキビ動いちゃって(笑)
押し入れの上の部分に衣装ケースとかあるから必要なもの片付けちゃって。
あとは押し入れの上の部分は好きに使ってもいいから要らないものがあったら下の段に直しておいてね。」
「そうだったんだ……色々準備してくれてありがとうね。」
おばあちゃんは台所でお茶を入れに行ったため私は荷物を沢山直し大の字で寝転んだ。
お母さん、おじいちゃん達にも事情話してたんだ。
ま、急に預けるなんて言うからには話すしかないか。親友と婚約者を一気に無くして、肝心の親ですら会社の事情の方が大事だからっておばあちゃんの所に追い出して。吐き出す所無しに自殺や復讐でも考えられたら困るもんね~。
冷静にぼーっと考える。
「ふふふ。私、そんなか弱そうに見えたのかな。はぁ」
腕で目を隠しながらボーッとしているとたたみの匂いが心地よく少し眠ってしまった。
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