転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

文字の大きさ
上 下
83 / 163
第二章

学園祭.1

しおりを挟む


直径6mm 長さ20㎝の、上下に穴が空いた棒、24本
夏にクラレンス邸に行った時 お屋敷の職人さんに頼んでおいた。

そして着物合わせのブラウス。
これ、なんだっけ、カシミール?カシオール?カショクール?
まあいいわ、そんなブラウス。

合わせて、[南京玉すだれ]セットだぁー

昔、町の老人クラブて[ストローで作る 南京玉すだれ講座]を受講した事があった。

秋の学園祭でそれぞれ披露何か披露しなければならない と言われていた。
そこで思い付いのが、南京玉すだれだ。

棒を糸を通して隣にかけ 縛る、糸を通してかけ縛る、通してかけて縛って、、、、、
真ん中は間隔を長く取るのよ。
魚とか東京タワー作るとき折るでしょ!だからなの。
さあ、出来たわ。
試して、シュッ、釣り竿ー、あらいい感じ!

音楽いるわね
寝ているガブリエルを起こす
「カブちゃん、ガブちゃん」
「ディック、うるさい」
「あれ?いま、ディックに馬鹿にされた様な?」
「気のせいよ!
ところで余興の音楽を頼みたいの。」
「お嬢様、父兄は不参加ですよ、」
「大丈夫よ舞台袖で鐘鳴らすだけだから」

私は壊れた金属のコップを逆さまにしたのを 4個渡した。
これをね、チャンカ⤴︎チャンカ⤵︎
そう、上手い上手い。
チャンカ チャンカ チャンカ チャンカ

「アさて アさて アさて さて さて さて
さては南京玉すだれ
チョイと伸ばして チョイと伸ばせば
浦島太郎さんが浜辺にて 魚釣る竿にさも似たり
魚釣る竿がお目にとまれば元へと直す」

「うわー、お嬢様凄いです、その棒なんですか?」 ガブリエルも びっくり!

これはね、南京玉すだれと言うすだれなのよ。

「でも、ウラシマァ タロってなんですか?」

そうねぇ~、こっちの世界ではわからないわね、
口上変えた方がいいわね。

展示品は刺繍、レース編み、絵画、詩集、魔道具、工作?、魔法研究書、などなど 個人で作成した物を展示する。
私はミサンガにした。

学年ごとに、喫茶室を作り2交代制にして、女子がお茶とお菓子をセットして男子が運ぶ。
接客は性別問わず手が空いた者がする。
要するに、展覧会のバザーのようなものね。

私とアビゲール様は午前担当
ソフィア様は午後担当

さあ、学園祭の開幕だ!

喫茶室に9:00集合
ドレスの上にスモックを付け、三角巾を被り準備万端。
あれ?誰もいない 時間間違えたかなぁ?
待っても待っても誰も来ない。
ガタン、戸が開きアビゲール様がやって来た。
「マリアベル様、やはりこちらでしたの!
集合はキッチンですわよ」

「あれ?でも喫茶室って、、、」

「昨日の夜 場所が変わったと連絡がきましたの。マリアベル様には来てませんでしか?」

「ええ、、、 」

私達は、喫茶室の隣部屋にあるキッチンに急いだ。

「まぁ、高貴なお方は矢張り違いますわね」
「わたくし達とは同席したくないのでは?」
「まぁ、あのお姿、どなにか お茶でもかけられる予定かしら」
クスクス、クスクス、

やられた、やる事が子供だわ。

アビゲールが泣きそうな顔をして言った。
「マリアベル様、頭の被り物をお外ししますね。 その、ドレスの上のコートも脱ぎましょう。」
わたくしが付いていながら、こんな目に合わせてしまって••••

アビゲールが私のせいで傷付いてしまった。
「私は大丈夫よ!ね!気にしない、気にしない。
だって相手は子供でしょ、私達は大人よ。
子供の悪戯にいちいち腹を立ててたらキリがないわ。」
アビゲールの手を包みポンポンする。
ふぁっ、と手が銀の粒子で包まれる。

2人でニッコリと笑った。

学園祭スタート

喫茶室は大忙しだったが、
でも、誰も 私には仕事をさせてくれない。
手伝おうとすると無視させる。
椅子に座っていると、今度は陰口叩かれる。
子供にいじめられても痛くも痒くも無いけれど、やっぱり居心地は悪い。

「マリアベル嬢はどこですか?」
サリバン先生がやって来た。

「貴方にお客様ですよ。接客をお願いね!」
どなたかしら?

お父様とお祖父様、
赤、青、紫の髪の人、そして、もう1人は•••
「ブッ ファッ!」吹いちゃった。
王様じゃないのぉ~、変な変装してる。

「いらっしゃいませ。そちらの方は今日は叔父様で宜しいでしょうか?」
「そうだ、今日は叔父さんだよ!お前は察しが良くて助かるよ。」王様はウインクした。

赤い髪はハワード侯爵
あら、ランディ兄様にソックリ!
青い髪はアルビス公爵
紫はランディエール侯爵

「三家の皆様にはお初にお目にかかります。マリアベルと申します。」礼を取って挨拶した。

「赤子の時にお会いしているのですよ!」
「マリアベル様、お会いしとぅごさいました~」
「コーネリア様にソックリですなぁー」
おっさん’s と、握手会になってしまった。

青も紫も 息子達は色ボケなのに 父親はしっかりとしているわ!

「マリアベル様、いつも息子がお世話になっております。先日は手づからお作りになられたお守りを頂戴したとか、
倅が大変喜んでおりました。」とハワード侯爵からお礼を言われた。

手作りのお守り!!!!
なんだ、それ、聞いてないぞ、おっさん’s ザワザワした。

「マリーや、お守りとはなんだね?」祖父が言った。
私の展示作品がミサンガと言うお守りになります。
喫茶室を抜けても良いと サリバン先生から了承いただいたので、おっさん6人従えて マリアベルは展示室にと向かった。

***********

こりぁ、また、女の子達に陰口たたかれるわね、憂鬱だわ•••
でも、きっと何をしても文句言われるんだわ。
私って、小説の[悪役令嬢]みたいね
じゃあ、ヒロインは誰なのかしら?
だいたいヒロインはピンクの髪でしょう
赤+白=ピンク、と言う事はハワード家とキングスバリー家の混血?
じゃぁ、名門中の名門じゃないの!
そんな子いたっけ?

***************















しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

[完結]前世引きこもりの私が異世界転生して異世界で新しく人生やり直します

mikadozero
ファンタジー
私は、鈴木凛21歳。自分で言うのはなんだが可愛い名前をしている。だがこんなに可愛い名前をしていても現実は甘くなかった。 中高と私はクラスの隅で一人ぼっちで生きてきた。だから、コミュニケーション家族以外とは話せない。 私は社会では生きていけないほどダメ人間になっていた。 そんな私はもう人生が嫌だと思い…私は命を絶った。 自分はこんな世界で良かったのだろうかと少し後悔したが遅かった。次に目が覚めた時は暗闇の世界だった。私は死後の世界かと思ったが違かった。 目の前に女神が現れて言う。 「あなたは命を絶ってしまった。まだ若いもう一度チャンスを与えましょう」 そう言われて私は首を傾げる。 「神様…私もう一回人生やり直してもまた同じですよ?」 そう言うが神は聞く耳を持たない。私は神に対して呆れた。 神は書類を提示させてきて言う。 「これに書いてくれ」と言われて私は書く。 「鈴木凛」と署名する。そして、神は書いた紙を見て言う。 「鈴木凛…次の名前はソフィとかどう?」 私は頷くと神は笑顔で言う。 「次の人生頑張ってください」とそう言われて私の視界は白い世界に包まれた。 ーーーーーーーーー 毎話1500文字程度目安に書きます。 たまに2000文字が出るかもです。

最底辺の転生者──2匹の捨て子を育む赤ん坊!?の異世界修行の旅

散歩道 猫ノ子
ファンタジー
捨てられてしまった2匹の神獣と育む異世界育成ファンタジー 2匹のねこのこを育む、ほのぼの育成異世界生活です。 人間の汚さを知る主人公が、動物のように純粋で無垢な女の子2人に振り回されつつ、振り回すそんな物語です。 主人公は最強ですが、基本的に最強しませんのでご了承くださいm(*_ _)m

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!

あるちゃいる
ファンタジー
 山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。  気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。  不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。  どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。  その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。  『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。  が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。  そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。  そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。   ⚠️超絶不定期更新⚠️

神様に与えられたのは≪ゴミ≫スキル。家の恥だと勘当されたけど、ゴミなら何でも再生出来て自由に使えて……ゴミ扱いされてた古代兵器に懐かれました

向原 行人
ファンタジー
 僕、カーティスは由緒正しき賢者の家系に生まれたんだけど、十六歳のスキル授与の儀で授かったスキルは、まさかのゴミスキルだった。  実の父から家の恥だと言われて勘当され、行く当ても無く、着いた先はゴミだらけの古代遺跡。  そこで打ち捨てられていたゴミが話し掛けてきて、自分は古代兵器で、助けて欲しいと言ってきた。  なるほど。僕が得たのはゴミと意思疎通が出来るスキルなんだ……って、嬉しくないっ!  そんな事を思いながらも、話し込んでしまったし、連れて行ってあげる事に。  だけど、僕はただゴミに協力しているだけなのに、どこかの国の騎士に襲われたり、変な魔法使いに絡まれたり、僕を家から追い出した父や弟が現れたり。  どうして皆、ゴミが欲しいの!? ……って、あれ? いつの間にかゴミスキルが成長して、ゴミの修理が出来る様になっていた。  一先ず、いつも一緒に居るゴミを修理してあげたら、見知らぬ銀髪美少女が居て……って、どういう事!? え、こっちが本当の姿なの!? ……とりあえず服を着てっ!  僕を命の恩人だって言うのはさておき、ご奉仕するっていうのはどういう事……え!? ちょっと待って! それくらい自分で出来るからっ!  それから、銀髪美少女の元仲間だという古代兵器と呼ばれる美少女たちに狙われ、返り討ちにして、可哀想だから修理してあげたら……僕についてくるって!?  待って! 僕に奉仕する順番でケンカするとか、訳が分かんないよっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡

サクラ近衛将監
ファンタジー
 女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。  シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。  シルヴィの将来や如何に?  毎週木曜日午後10時に投稿予定です。

処理中です...