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第二章

私の名はケイ .6

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リチャード王子の件以来、私は落ち込んでいた。

私は、紛れもなくゲームの世界に住んでいるのだ。
そして、ケイトリンこと山崎恵子は コーネリアの母と言う役割として、転生させられたのではないのか?
王の愛妾になるのは必然だった。

「だからトントン拍子に話が進んだのかぁ」

お腹の子はコーネリアなのは間違えない。
私に反応して銀の粒子で腹部が包まれる。

ゲーム内容に介入すると、軌道修正される。
Badエンドはどうなんだろうか?
ゲームでは、Badエンドはフローチャートのセーブ前に戻って再度進める事が出来る。
Badエンド、コーネリアの場合は[二人で駆け落ち]なのだが•••
そうなった場合、マリアベルは生まれない。
王家は救われないのか?

わからない、、、、
コーネリアが生まれてから考えよう。

***************
春の温かな日の夕方
突如 陣痛が来た。

静かな所で人知れず出産したいという意向で、直したばかりの離れでの出産だ。

出産の手伝いとして神殿よりマーサが付き添い人として側に付いてる
(マーサはゲームにもいたキャラクターでコーネリアの世話をしていた。
初代様の天使王妃は貞操、結婚、出産の神として祀るられており神殿には助産婦になる女性神官がお努めしている、と聞いた。)

正直、こんなに苦しいとは思わなかった。
子供を産むって言う事は、、、
うぐぅ~、死ぬ、死ぬよぉ~
腰が痛い、うぎぁー来る、来る

マーサは、
はい、「ひっ、ひっ、ふぅー」掛け声を掛ける。
「掛け声で 子供産まれたら苦労しねーよ!」と、悪態つきたくなったが我慢した。

そして、日が変わる頃、コーネリアは産まれた。
満月の淡い光を受けて、キラキラと輝く赤子。

マーサは泣いていた。
「この方が、アーサー様の運命の姫様」

「実は、私はアーサー様に神の言葉を伝えた女神官だったのです。
今日、この時に立ち会えた事に••••
神に感謝します。」

あー、[マーサ]も裏設定があったんだぁ
そう思いながら、眠りに落ちた。

********************

体調が落ち着いて、
王妃とトラビス王子と面会した。
コーネリアの美しい赤子の姿に見惚れているた。

やばい、トラビスルート潰さなくちゃ!

「この子は貴女の運命ではありません
無理矢理糸を紡がないようご注意を」

取り敢えずトラビス王子に釘を刺しておいた。

********************

1か月後、待ちに待った王弟陛下アーサー様との面会だ!

やっと、やっと、推しに会える。

「王弟陛下、はじめてお目もじ致します。
ケイでございます。」

「アーサーです、この度はご苦労でありました。さあ、顔を上げて下さい。」

顔を上げ、アーサー様を見た

尊い、尊すぎてお顔が見れない、けど見る
濃い金色の髪の毛 光ってるよぉ~ 尊過ぎる。
三次元の推し、素晴らしい!
一万円も出して買った抱き枕なんて クズよゴミ屑よ、
思わず跪き、手を合わせて拝んだ ナンマイダァ

「ケイ様、」
マーサに突かれた。
そうだった、今日はコーネリアの紹介だった。
ケイに生まれたかったよぉ~

「坊っちゃま、コーネリア姫様ですよ!」
マーサが紹介した。

「アーサー様、抱いて下さいまし。」

「これ程 美しいとは、長い間待ってい甲斐がありました。」
アーサー様、感無量って感じかな?
でも、大人になったコーネリアはもっと凄いぞ!うふふ

ジョージ王が(私とアーサーの折角の面会に)口を挟んだ。
「アーサー、やっと其方の運命が回り初めたな、」

「はい、やっとです。」アーサーが答え涙ぐんだ。

*******************

その後のジョージ王とケイ

「やはり、アーサーは其方から見ても麗しいものなのか、」

「ええ、麗しですわ、でも、それよりも、尊いお方でしょうか?」

「尊い?」

「 はい、神懸かっております(推しですから) 」

あら、この人 もしや妬いてるの?
可愛いじゃない!

「私には、貴方がいて、コーネリアがいて、
幸せですわ。
今が永遠に続けばよいと思います」

「そうだな、私は、コーネリアも、其方も い愛おしくてならないのだ。」

私は、王にもたれ掛かり 頭をコテっと肩に付けた。

( でも、コーネリアは死ぬんだ、私も死ぬんだ•••• )














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