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35 女嫌いを克服して彼女ゲット……?
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・・・
ーーあれから、蒼井からは一切連絡が来なくなった。
俺はというと、″大人の飲み会″ でようやく一人の女性と意気投合することが出来、今日はなんと直接会うことになった。
(よし、完璧……!)
鏡の前で格好をチェックすると、俺は一人、力強くウムと頷く。
髪も整えたし、服装も最近の流行りをはずしていない筈。
一応、いつもより多めにお金の準備もしたので、これで『今日は俺の奢りだから』というセリフを言えるだろう。
ちなみに、いつもは現金で管理する派なのだが、今日はスマホのアプリでスマートに支払う予定だ。
(ええっと、あとは……)
念の為、今日会う女性に俺の趣味兼特技でもある裁縫の事は伝えていない。
とにかく今日は、″イケてる俺″ を貫き、女嫌いを少しでも克服するのだ。
そう心を決め部屋を出て、スマホで時間をチェックする。
(ええと、12時に東京駅だから……やべ)
スマホで電車の時間を確認すると結構ギリギリで、俺は慌てて駅に向かった。
・・・
東京駅に着くと、もう女性は着いていたようで、俺の姿を見つけて軽く手を振ってきた。
「もしかして、SSさん?」
「あっ、はい! えっと、″さくらさん″ ?」
「ええ、そうよ。ふふ、SSさん、写真よりかっこいいじゃない」
「いや、そんなことは……」
実は、俺たちはサロンにて身分証の確認等を行った際に、お互いの写メを交換したり今日の服装を決めたりと、諸々の準備を済ませたのだ。
さくらさんは、本名も桜(さくら)といい、まとまりのいいロングヘアが似合っている。
年齢はなんと28歳と、まさかの年上なのだけれど、見た目が若く見えるのであまり気にならない。
けれど、あくまでも年上なので、俺はやや緊張しつつ桜さんに声をかけた。
「そっ、それじゃあ、桜さん。行きましょうか」
「ふふ、そうね。お腹すいちゃったわ。今日はよろしくね……えっと、″颯太君″ でいいかしら?」
「はい、もちろんです。俺は桜さんって呼びますね?」
「分かったわ」
桜さんは小さく微笑むと、前に垂れてきていた横髪を片手でサッと後ろへ流した。
(お、大人っぽ……!)
その仕草や視線から大人の色気がムンムン漂ってきて、本当にこれからこの女性と過ごすのかと思うと、なんだか自信が無くなってくる。
けれど、ここで逃げたらもう一生、女嫌いを克服出来ないだろう。
それに、桜さんみたいに顔もスタイルも仕草までもが完璧な美人なんてそうそう会えるもんじゃない。
(頑張ろ……)
一抹の不安はあるものの、俺だって今日の為に色々と準備してきたのだ。
多少失敗があっても、今日は桜さんに良いところを見せられるように最後まで ″いい男″ を演じてやる。
そして、蒼井の事もスッキリと忘れてやるんだ。
(蒼井……あれから、どうしてんだろ)
ふと、俺は蒼井の事が気になり、ぼうっと遠くと見つめた。
「颯太君?」
「……え? あ、いえ! なんでも無いですっ」
桜さんの声に呼び戻され、慌てて平静を装う。
危ない危ない、今日は桜さんと上手くいく為にも頑張らなくては。
まぁ、途中でフラれたら仕方がないけれど。
「あ、颯太君。今日のランチ楽しみだね。私、フレンチ好きなんだ。颯太君は?」
「え?」
突然食事の話題を振られ、戸惑ってしまう。
いかんせん、普段からそんなフランス料理だのイタリアンだのは食べないので、なんと答えて良いやら分からない。
(俺が好きなのは……コンビニのスイーツとかだなぁ)
と、脳裏に蒼井と食べたコンビニのチョコレート・パフェが浮かんできて、俺はブンブンと頭を横に振った。
今は蒼井の事を思い返している場合じゃない。
そう思い視線を上げると、ここから少し進んだ所に、サロンが提携しているブライダル会場があった。
今日はそこでランチの予定なのだけれど、イタリアンかフレンチが選べて、たしかフレンチはかなり高かったような。
しかし、桜さんがフレンチならば、俺も合わせなければ。
(っていうか……! てっきりイタリアンにすると思ってたからギリギリかも……!?)
桜さんはサロンで話した時に、バリバリ稼いで金持ちです! みたいな印象は全然なく、どちらかといえばごく普通の一般人という印象だった。
だから今日もイタリアンになるだろうと勝手に想像していたのだけれど……。
一応、金額は確認してあるし、アプリには多めに入れてあるけれど、ちょっと不安。
けれど、桜さんが物凄い大食いで、バリバリ追加注文とかしない限りは俺の奢りで行けるはずだ。
ビビるな、フリーランスの俺。
というかそもそも、こういう時は俺から『今日はどっち食べたい?』とか聞くべきだったかもしれない。
俺は慌てて桜さんに謝った。
「すっすいませ! なんか、桜さんにリードさせちゃって……」
「え? ああ、いいのいいの。で、颯太君はフレンチ? それともイタリアン?」
(あ……)
心なしか、桜さんの態度が冷たくなった気がして、俺は焦って首を縦に振った。
「フレンチにしますっ! 俺もお腹空いたし、美味しいもの食べましょう!」
そう言ってやや無理に笑って見せると、桜さんはにっこり笑顔を浮かべた。
「了解、じゃあ行きましょ。お腹ぺこぺこなのよね~」
「そうですね~……」
その後、俺と桜さんは会場までの道のりを無言で歩いた。
そして店に着くと、スタッフがやってきて席まで案内してくれる。
(うわぁ……)
会場に着くと、煌びやかだけれど落ち着いた雰囲気の装飾が壁や階段に施されており、広々とした空間が広がっていた。
他の客も穏やかなひと時を過ごしているようで、こちらもゆったり過ごせそうな雰囲気だ。
席に着くと、桜さんは早速メニューを開いて、何を食べようかウキウキしている様子。
(はぁ……なんか、既に疲れたような……って、ダメダメ! ここで諦めたら女嫌いを克服出来ないだろっ)
そうだ、俺は今度こそちゃんと女性を好きになって、美人な彼女を作るんだから。
ややハードルが高い気もするけれど、桜さんは本当に美人でスタイルも良く、まさに理想の彼女だ。
性格も落ち着いているようだし、もしこれで上手くいけば、俺は晴れて女嫌いを克服し、桜さんという彼女もゲットできる。
(よし、俺も何食べるか決めないと……)
気を取り直し、メニューを開く。
するとそこには、ランチにしては豪華なメニューがズラリと並んでいた。
更に、その値段の高いこと……
(え……てか、聞いてたのより高くね!? 嘘だろ……)
確か、サロンのスタッフからは一品3000円~と聞いていた筈だ。
3000円~……。
慌ててガバッとメニューを覗き込むと、載っているのは軒並み一万円以上に見える。
というか、どれもこれもコース料理や一万円を超える一品料理ばかりで、手頃なものが見当たらない。
(え? え……!?)
俺は見落としがないか、メニューを隈なくチェックしていく。
すると、最初の方のページにサラダやおつまみ、軽いデザートやドリンクが載っており、それらは3000円程度の値段だった。
(な、な……)
これは、下調べが甘かった俺がいけないのだろうか。
完全にやってしまった。
お酒なんて頼まれたら、二人で二万どころじゃ収まらないかと思うと、頭がクラクラしてくる。
(アプリには……イチマンエン)
俺は心の中で悲鳴をあげる。
しかし、ここでその凡ミスを打ち明ける訳にもいかない。
(ど、どうしよう……安いと大したもの食べれないし、サイドメニューとデザートだけとか不自然過ぎる……っ)
そんな選び方をすれば、明らかにお金が無いとバレてしまう。
(……あ)
と、そこで俺はクレジットカードの存在を思い出した。
(そうだっ! こういう時はカードで払えば……っ)
緊張でそんな事も忘れていた。
俺はチラリと鞄の中のを確認する。
(あ……)
そうだ、今日はスマホ一台で済ませる気満々だったから、お財布家に置いてきたんだった。
これは完全に詰んだ。
(あ、ああああああああ……)
ここはどうするべきだろう。
桜さんに断って、一旦帰るか。
でも財布を忘れたとか言えないし、デートの途中で抜けるなんてかなりアウトな行動かもしれない。
なにしろ今日はお見合いみたいなものだから、あまり格好悪い事は出来ない。
(どっ、どうにかなるよな。他のアプリとか、現代はなんでもあるしな、はは……っ)
とはいえ、他のアプリなんて使ってないし、桜さんの前でモタモタとインストールして金額補充してとか、絶対出来ない。
俺は内心、財布を置いてきた事をつくづく後悔した。
(はぁぁぁ……何してんだよ、俺……)
女性との初デートで、俺は早速意気消沈してしまった。
ーーあれから、蒼井からは一切連絡が来なくなった。
俺はというと、″大人の飲み会″ でようやく一人の女性と意気投合することが出来、今日はなんと直接会うことになった。
(よし、完璧……!)
鏡の前で格好をチェックすると、俺は一人、力強くウムと頷く。
髪も整えたし、服装も最近の流行りをはずしていない筈。
一応、いつもより多めにお金の準備もしたので、これで『今日は俺の奢りだから』というセリフを言えるだろう。
ちなみに、いつもは現金で管理する派なのだが、今日はスマホのアプリでスマートに支払う予定だ。
(ええっと、あとは……)
念の為、今日会う女性に俺の趣味兼特技でもある裁縫の事は伝えていない。
とにかく今日は、″イケてる俺″ を貫き、女嫌いを少しでも克服するのだ。
そう心を決め部屋を出て、スマホで時間をチェックする。
(ええと、12時に東京駅だから……やべ)
スマホで電車の時間を確認すると結構ギリギリで、俺は慌てて駅に向かった。
・・・
東京駅に着くと、もう女性は着いていたようで、俺の姿を見つけて軽く手を振ってきた。
「もしかして、SSさん?」
「あっ、はい! えっと、″さくらさん″ ?」
「ええ、そうよ。ふふ、SSさん、写真よりかっこいいじゃない」
「いや、そんなことは……」
実は、俺たちはサロンにて身分証の確認等を行った際に、お互いの写メを交換したり今日の服装を決めたりと、諸々の準備を済ませたのだ。
さくらさんは、本名も桜(さくら)といい、まとまりのいいロングヘアが似合っている。
年齢はなんと28歳と、まさかの年上なのだけれど、見た目が若く見えるのであまり気にならない。
けれど、あくまでも年上なので、俺はやや緊張しつつ桜さんに声をかけた。
「そっ、それじゃあ、桜さん。行きましょうか」
「ふふ、そうね。お腹すいちゃったわ。今日はよろしくね……えっと、″颯太君″ でいいかしら?」
「はい、もちろんです。俺は桜さんって呼びますね?」
「分かったわ」
桜さんは小さく微笑むと、前に垂れてきていた横髪を片手でサッと後ろへ流した。
(お、大人っぽ……!)
その仕草や視線から大人の色気がムンムン漂ってきて、本当にこれからこの女性と過ごすのかと思うと、なんだか自信が無くなってくる。
けれど、ここで逃げたらもう一生、女嫌いを克服出来ないだろう。
それに、桜さんみたいに顔もスタイルも仕草までもが完璧な美人なんてそうそう会えるもんじゃない。
(頑張ろ……)
一抹の不安はあるものの、俺だって今日の為に色々と準備してきたのだ。
多少失敗があっても、今日は桜さんに良いところを見せられるように最後まで ″いい男″ を演じてやる。
そして、蒼井の事もスッキリと忘れてやるんだ。
(蒼井……あれから、どうしてんだろ)
ふと、俺は蒼井の事が気になり、ぼうっと遠くと見つめた。
「颯太君?」
「……え? あ、いえ! なんでも無いですっ」
桜さんの声に呼び戻され、慌てて平静を装う。
危ない危ない、今日は桜さんと上手くいく為にも頑張らなくては。
まぁ、途中でフラれたら仕方がないけれど。
「あ、颯太君。今日のランチ楽しみだね。私、フレンチ好きなんだ。颯太君は?」
「え?」
突然食事の話題を振られ、戸惑ってしまう。
いかんせん、普段からそんなフランス料理だのイタリアンだのは食べないので、なんと答えて良いやら分からない。
(俺が好きなのは……コンビニのスイーツとかだなぁ)
と、脳裏に蒼井と食べたコンビニのチョコレート・パフェが浮かんできて、俺はブンブンと頭を横に振った。
今は蒼井の事を思い返している場合じゃない。
そう思い視線を上げると、ここから少し進んだ所に、サロンが提携しているブライダル会場があった。
今日はそこでランチの予定なのだけれど、イタリアンかフレンチが選べて、たしかフレンチはかなり高かったような。
しかし、桜さんがフレンチならば、俺も合わせなければ。
(っていうか……! てっきりイタリアンにすると思ってたからギリギリかも……!?)
桜さんはサロンで話した時に、バリバリ稼いで金持ちです! みたいな印象は全然なく、どちらかといえばごく普通の一般人という印象だった。
だから今日もイタリアンになるだろうと勝手に想像していたのだけれど……。
一応、金額は確認してあるし、アプリには多めに入れてあるけれど、ちょっと不安。
けれど、桜さんが物凄い大食いで、バリバリ追加注文とかしない限りは俺の奢りで行けるはずだ。
ビビるな、フリーランスの俺。
というかそもそも、こういう時は俺から『今日はどっち食べたい?』とか聞くべきだったかもしれない。
俺は慌てて桜さんに謝った。
「すっすいませ! なんか、桜さんにリードさせちゃって……」
「え? ああ、いいのいいの。で、颯太君はフレンチ? それともイタリアン?」
(あ……)
心なしか、桜さんの態度が冷たくなった気がして、俺は焦って首を縦に振った。
「フレンチにしますっ! 俺もお腹空いたし、美味しいもの食べましょう!」
そう言ってやや無理に笑って見せると、桜さんはにっこり笑顔を浮かべた。
「了解、じゃあ行きましょ。お腹ぺこぺこなのよね~」
「そうですね~……」
その後、俺と桜さんは会場までの道のりを無言で歩いた。
そして店に着くと、スタッフがやってきて席まで案内してくれる。
(うわぁ……)
会場に着くと、煌びやかだけれど落ち着いた雰囲気の装飾が壁や階段に施されており、広々とした空間が広がっていた。
他の客も穏やかなひと時を過ごしているようで、こちらもゆったり過ごせそうな雰囲気だ。
席に着くと、桜さんは早速メニューを開いて、何を食べようかウキウキしている様子。
(はぁ……なんか、既に疲れたような……って、ダメダメ! ここで諦めたら女嫌いを克服出来ないだろっ)
そうだ、俺は今度こそちゃんと女性を好きになって、美人な彼女を作るんだから。
ややハードルが高い気もするけれど、桜さんは本当に美人でスタイルも良く、まさに理想の彼女だ。
性格も落ち着いているようだし、もしこれで上手くいけば、俺は晴れて女嫌いを克服し、桜さんという彼女もゲットできる。
(よし、俺も何食べるか決めないと……)
気を取り直し、メニューを開く。
するとそこには、ランチにしては豪華なメニューがズラリと並んでいた。
更に、その値段の高いこと……
(え……てか、聞いてたのより高くね!? 嘘だろ……)
確か、サロンのスタッフからは一品3000円~と聞いていた筈だ。
3000円~……。
慌ててガバッとメニューを覗き込むと、載っているのは軒並み一万円以上に見える。
というか、どれもこれもコース料理や一万円を超える一品料理ばかりで、手頃なものが見当たらない。
(え? え……!?)
俺は見落としがないか、メニューを隈なくチェックしていく。
すると、最初の方のページにサラダやおつまみ、軽いデザートやドリンクが載っており、それらは3000円程度の値段だった。
(な、な……)
これは、下調べが甘かった俺がいけないのだろうか。
完全にやってしまった。
お酒なんて頼まれたら、二人で二万どころじゃ収まらないかと思うと、頭がクラクラしてくる。
(アプリには……イチマンエン)
俺は心の中で悲鳴をあげる。
しかし、ここでその凡ミスを打ち明ける訳にもいかない。
(ど、どうしよう……安いと大したもの食べれないし、サイドメニューとデザートだけとか不自然過ぎる……っ)
そんな選び方をすれば、明らかにお金が無いとバレてしまう。
(……あ)
と、そこで俺はクレジットカードの存在を思い出した。
(そうだっ! こういう時はカードで払えば……っ)
緊張でそんな事も忘れていた。
俺はチラリと鞄の中のを確認する。
(あ……)
そうだ、今日はスマホ一台で済ませる気満々だったから、お財布家に置いてきたんだった。
これは完全に詰んだ。
(あ、ああああああああ……)
ここはどうするべきだろう。
桜さんに断って、一旦帰るか。
でも財布を忘れたとか言えないし、デートの途中で抜けるなんてかなりアウトな行動かもしれない。
なにしろ今日はお見合いみたいなものだから、あまり格好悪い事は出来ない。
(どっ、どうにかなるよな。他のアプリとか、現代はなんでもあるしな、はは……っ)
とはいえ、他のアプリなんて使ってないし、桜さんの前でモタモタとインストールして金額補充してとか、絶対出来ない。
俺は内心、財布を置いてきた事をつくづく後悔した。
(はぁぁぁ……何してんだよ、俺……)
女性との初デートで、俺は早速意気消沈してしまった。
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