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『流しの商人Sと薬師マックがつるんで何やら恐ろしいことを企んでいるらしいぞ』
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「今俺魔大陸の中心地にいるんだけど」
「それ魔大陸スレじゃね?」
「スレ違いNG」
「いや、待て。この流れはスレ違いじゃなく……もしや」
「もしや……(;゜д゜)ゴクリ…」
「そのもしやだ。っていうか流しの商人Sと共に薬師マックがいきなり目の前に現れて、俺正直ビビった。前触れもなくいきなり出てくるから」
「……薬師マック、あれ、薬師だよな?」
「その疑問は皆既に通過済みだ」
「な」
「そうそう」
「なんたって薬師マックだし」
「ってか何で流しの商人Sと共にいるんだ」
「いてもおかしくない」
「そうだな。いつも俺らは流しの商人S夫婦から買うばかりだけど、薬師マックは売りつける方だから」
「何だ、お得意様か」
「なんだで流せるほどに普通のことじゃないんだな……」
「俺らからしたらなんていうかもう……」
「レべルが違う」
「だな」
「あれはなんだ。陽キャスキルのなせる業か?」
「いや、薬師マックはそこまで陽キャって程じゃないぞ。だってプレイヤーとほぼ絡まないし、特定の人としか仲良くしない」
「それはあれだろ。初期に売ってくれ攻撃されたからだろ」
「だな。あれはプレイヤーのせいだな。反省……」
「お前かよ!」
「実は俺も一回した」
「俺は偶然売って貰ったほう。あの時はお世話になりました! とても助かりました!今度は言い値で買います! 稼げるようになったからすっ掛けてもいいから売ってくれ!」
「それだよそれやめろ!」
「話が進まねえ。んで、薬師マックが商人Sと共にどこに現れたって?」
「魔大陸の中心地にすげえ規模がデカくて他よりめっちゃ荒れた廃墟跡があるんだけど、そこに。本当に魔大陸の中心地」
「中心地……あ、そういえば俺、ちょっとたいやきくんにきいたことあるんだけど、『高級肉』産地が魔大陸のど真ん中って」
「産地いうな。ってことは、俺ら前線組が必死こいて真ん中まで行っている間に、既に薬師マックは攻略済み……」
「諦めろ。あの飛翔を使って魔大陸をぶっ飛ばしてく『高橋と愉快な仲間たち』の親友だぞ」
「飛翔で抱えられると悲鳴がこだまするというあの……」
「言わないどいてやれよそこはよ。拗ねるから」
「ああ……じゃあ仕方ない」
「ところで流しの商人Sと共に薬師マックがいて、の先の情報よろ」
「ああ、すまない、脱線したな。そこで俺、なんかよくわからんエンブレムみたいなもんを買ったんだよ」
「エンブレム……これは、新たな波乱の予感……」
「なんでも、魔大陸の国があったところの、王都付近にあるんだとか。これを買ったら一応そのエンブレムの示す国に拠点を持つことができるようになるって」
「なんだそりゃ!!!」
「うわ俺も欲しい! ってか何でそんなもんが流しの商人Sの手からポンポン売られるんだよ」
「ポンポンは売られてねえよ。けど、今魔大陸を少しずつ人の住める土地にしようと動いているのが、商人Sと薬師マックなんだよ。ほら、例の魔大陸攻略全プレイヤーが苦しめられる影を殲滅できる力を使って」
「いつの間にやら我らの薬師マックは遥か高みを歩いているんだな……」
「いやいや、薬師マックはそのエンブレムを持ってないみたいなんだけどな。エンブレムを買ったらもれなく魔大陸開拓の手伝いが付いてくるんだと。その国を立て直すためにまずは魔物を殲滅して木を植えて使える村とか街とか復活させていって。それをしようって」
「あれえ、ゲームジャンルが違って来てる……? 開拓物語系のんびりほのぼの農場スローライフ開幕? 俺実はそのジャンルめっちゃ好きなんだ。エンブレム、がぜん欲しくなったよ……」
「なんかまだ構想中で、色々これかららしいからさ、詳しくは薬師マックか流しの商人Sに訊けってさ。呼び出し用の札もらったんだけど、一緒に話聞きたい奴いる? このスレでなら人集めてもいいってSから了承得てるからさ」
「俺!」
「はい!」
「やる!“」
「話聞く!」
「俺も呼んで!」
「はい!」
・
・
・
・
・
・
「きりがなかった。んじゃちょっと考えるから待ってろ。薬師マックに相談してみる」
「そんな簡単に相談できるのかよ羨ましい」
「ふふふ、気付かなかったか、俺は、薬師マックのリアフレだ」
「あΣ(゜Д゜)もしかして」
「もしかして!」
「あの鎧買いすぎて万年金欠の!」
「こら上のやつお前放課後裏に来い」
「あのかっわいい彼女の尻に敷かれてる!」
「あの尻に敷かれる心地よさをバカにするな!他のやつには絶対に味わわせねえ!」
「本物だった……」
「じゃあ、続報待ってる。薬師マックのリアフレT」
「薬師マックのリアフレT」
「リアフレT!」
「リアフレT!」
「リアフレT! (∩´∀`)∩(∩´∀`)∩!万歳!」
「万歳!」
「それ魔大陸スレじゃね?」
「スレ違いNG」
「いや、待て。この流れはスレ違いじゃなく……もしや」
「もしや……(;゜д゜)ゴクリ…」
「そのもしやだ。っていうか流しの商人Sと共に薬師マックがいきなり目の前に現れて、俺正直ビビった。前触れもなくいきなり出てくるから」
「……薬師マック、あれ、薬師だよな?」
「その疑問は皆既に通過済みだ」
「な」
「そうそう」
「なんたって薬師マックだし」
「ってか何で流しの商人Sと共にいるんだ」
「いてもおかしくない」
「そうだな。いつも俺らは流しの商人S夫婦から買うばかりだけど、薬師マックは売りつける方だから」
「何だ、お得意様か」
「なんだで流せるほどに普通のことじゃないんだな……」
「俺らからしたらなんていうかもう……」
「レべルが違う」
「だな」
「あれはなんだ。陽キャスキルのなせる業か?」
「いや、薬師マックはそこまで陽キャって程じゃないぞ。だってプレイヤーとほぼ絡まないし、特定の人としか仲良くしない」
「それはあれだろ。初期に売ってくれ攻撃されたからだろ」
「だな。あれはプレイヤーのせいだな。反省……」
「お前かよ!」
「実は俺も一回した」
「俺は偶然売って貰ったほう。あの時はお世話になりました! とても助かりました!今度は言い値で買います! 稼げるようになったからすっ掛けてもいいから売ってくれ!」
「それだよそれやめろ!」
「話が進まねえ。んで、薬師マックが商人Sと共にどこに現れたって?」
「魔大陸の中心地にすげえ規模がデカくて他よりめっちゃ荒れた廃墟跡があるんだけど、そこに。本当に魔大陸の中心地」
「中心地……あ、そういえば俺、ちょっとたいやきくんにきいたことあるんだけど、『高級肉』産地が魔大陸のど真ん中って」
「産地いうな。ってことは、俺ら前線組が必死こいて真ん中まで行っている間に、既に薬師マックは攻略済み……」
「諦めろ。あの飛翔を使って魔大陸をぶっ飛ばしてく『高橋と愉快な仲間たち』の親友だぞ」
「飛翔で抱えられると悲鳴がこだまするというあの……」
「言わないどいてやれよそこはよ。拗ねるから」
「ああ……じゃあ仕方ない」
「ところで流しの商人Sと共に薬師マックがいて、の先の情報よろ」
「ああ、すまない、脱線したな。そこで俺、なんかよくわからんエンブレムみたいなもんを買ったんだよ」
「エンブレム……これは、新たな波乱の予感……」
「なんでも、魔大陸の国があったところの、王都付近にあるんだとか。これを買ったら一応そのエンブレムの示す国に拠点を持つことができるようになるって」
「なんだそりゃ!!!」
「うわ俺も欲しい! ってか何でそんなもんが流しの商人Sの手からポンポン売られるんだよ」
「ポンポンは売られてねえよ。けど、今魔大陸を少しずつ人の住める土地にしようと動いているのが、商人Sと薬師マックなんだよ。ほら、例の魔大陸攻略全プレイヤーが苦しめられる影を殲滅できる力を使って」
「いつの間にやら我らの薬師マックは遥か高みを歩いているんだな……」
「いやいや、薬師マックはそのエンブレムを持ってないみたいなんだけどな。エンブレムを買ったらもれなく魔大陸開拓の手伝いが付いてくるんだと。その国を立て直すためにまずは魔物を殲滅して木を植えて使える村とか街とか復活させていって。それをしようって」
「あれえ、ゲームジャンルが違って来てる……? 開拓物語系のんびりほのぼの農場スローライフ開幕? 俺実はそのジャンルめっちゃ好きなんだ。エンブレム、がぜん欲しくなったよ……」
「なんかまだ構想中で、色々これかららしいからさ、詳しくは薬師マックか流しの商人Sに訊けってさ。呼び出し用の札もらったんだけど、一緒に話聞きたい奴いる? このスレでなら人集めてもいいってSから了承得てるからさ」
「俺!」
「はい!」
「やる!“」
「話聞く!」
「俺も呼んで!」
「はい!」
・
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「きりがなかった。んじゃちょっと考えるから待ってろ。薬師マックに相談してみる」
「そんな簡単に相談できるのかよ羨ましい」
「ふふふ、気付かなかったか、俺は、薬師マックのリアフレだ」
「あΣ(゜Д゜)もしかして」
「もしかして!」
「あの鎧買いすぎて万年金欠の!」
「こら上のやつお前放課後裏に来い」
「あのかっわいい彼女の尻に敷かれてる!」
「あの尻に敷かれる心地よさをバカにするな!他のやつには絶対に味わわせねえ!」
「本物だった……」
「じゃあ、続報待ってる。薬師マックのリアフレT」
「薬師マックのリアフレT」
「リアフレT!」
「リアフレT!」
「リアフレT! (∩´∀`)∩(∩´∀`)∩!万歳!」
「万歳!」
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