「これを見ずして薬師マックは語れない」『【トレ】薬師マックスレ【名物】』

『あの二人だとどう見ても浮気に見えねえのが不思議だな』

「この間は彼女の方と二人っきりだと思ったら、今度は彼氏の方と薬師マックが二人っきりで歩いてた」

「でもあの二人、リア友だっていう情報もあるぞ？」

「さっき辺境の食堂で見かけたけど仲は良さそうだぞ。やっぱりあの子と薬師マックが浮気とかありえねえわ。ってかあいつら『ブラックセイバーズ』のやつらに絡まれてたぞ」

「助けなかったのか？」

「高橋が軽くいなして牽制してたから、出る幕なかった。薬師マックも睨みつけるやつらをガン無視してたし」

「強い。余裕を感じる」

「でもあいつら最近ほんとしつこいよな。上級職になってねえからって」

「俺もスカウトされた。今のメンツより強いってな。確かに火力はあいつらすごいかもしれねえけど、そんなんでパーティー組んでるわけじゃねえよな」

「ほんとそれ。願わくば、薬師マックがちょっかい出されませんように。門番さんに火が点つきそうで」

「あいつらは前衛職にしか声掛けねえから大丈夫だろ」

「ああ……生産組舐め切ってるもんな」

「生産組がいないと俺らなんもできないのにな」

「ありがたやありがたや」

「ってかプレート貰ったか？　俺は今度最前線を駆け抜けて来るぜ！」

「あ、俺も。よろしくな」

「私も貰ったわ。ダーリンと一緒にどこまでも行くわね」

「俺はまだ神殿見つけてねえから、そこからかな。神殿でたらプレートを貰えるんだってさ。頑張るよ」

「頑張って」

「あ、あの神殿な。精神的にクるけど頑張れよ」

「魔物肉大量に持ってけ」

「聖水がいいらしいよ」

「ってか、絶対スピード重視の装備で行くことを勧める」

「Σ(゜Д゜)そんなに大変なのか!?」

「そりゃあもう」

「え、Σ(゜Д゜)あ……ええと、が、頑張る」

「頑張れ。俺も頑張る」