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『薬師マック浮気説浮上……?』
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「なあなあ。あの『高橋と愉快な仲間たち』のちっこい魔導士、リーダーの彼女だったよな」
「確かそうだった気がする。リア充パーティーな」
「そのちっこいの、辺境で薬師マックと手と手を繋いでどっかに消えてったんだけど」
「Σ(゜Д゜)」
「他のメンバーもいたんだろ」
「一緒に行動するのは大分普通のことだろ?」
「いや、俺が見た限り二人だけだった……」
「え、もしや……」
「まさか……ゴクリ」
「薬師マック、浮気……?」
「まっさかあ」
「まさかね」
「まさか」
「え、ま、まさかね……」
「ちょ、不安になるようなこと書き込むなよ! 薬師マックは門番さんとラブラブなんだからよ!」
「そ、そうだよね。公開プロポーズした仲だし」
「婚姻の儀を受けに行った仲だぞ」
「だよなあ」
「きっとお前の見間違いだよ。周りにいたんだよ『高橋と愉快な仲間たち』メンバーが」
「ただ気付かなかっただけよきっと」
「……(ほんとに二人で手を繋いで二人だけで消えたんだけど……)」
「……でも想像してみろ。あのちっこい魔導士と薬師マックだぞ。手に手を取っても……」
「迷子?」
「仲良しこよし」
「……ああ、想像してもなんつうかヤバい雰囲気に思えねえ……」
「むしろ微笑ましい」
「でもあの魔導士可愛いよな」
「可愛いけどメタクソデカい火球でオーバーキルしてくぞ……」
「しかも笑顔でな。魔導士の中では最高峰のはず。強すぎてヤバいって噂」
「そんな子と門番さんが戦ったら怪獣対決になっちまうよ」
「確かに」
「大丈夫だった。浮気じゃなかった」
「今度はなんかあったのか」
「二人で手を繋いでオットの職人街デートしてた」
「マジか」
「俺、丁度鎧直してもらってたんだけど、2人でニコニコしながら道歩いてたから滅茶苦茶ホッとした」
「え、俺今オットのメインストリート」
「俺今辺境。待て、2人で歩いてるならちょっと久々に二人の姿を拝みに行こう」
「邪魔はするなよ」
「しねえよ」
「気付かれるのもダメな」
「それ、難題じゃね」
「ほんとに。あの門番さん視線を向けてるとすぐ気付くから」
「すげえよな。気配察知」
「流石門番さん。他の門番さんもだいぶ気配に聡いけど、あの門番さんは群を抜いてるよな」
「それ、気付かれるなっての無理じゃね」
「無理だな」
「素直に挨拶しときゃいいんじゃねえの?」
「……フレでもないのに? それこそ迷惑かけちまうじゃねえか」
「お前、いい奴な」
「俺はフレだから素直に声掛けようかな」
「羨ましい。フレ羨ましい」
「私もフレだけど、今はちょっと手が離せないわ。マックと門番さんのデートお邪魔したかったのに」
「なんでフレ登録できるんだ。俺、前に断られたぞ。このスレが出来る前」
「それはあれよ。薬を売ってくれっていう人が続出して、マックが辟易してたときよきっと。時期が悪かったわね」
「そうなのか……」
「俺もそれかも……前に断られたことがある」
「今なら大丈夫かもよ。でもまあ、マックのフレ欄って結構ショボいらしいけど。本人が言ってたわ。っていうか、『高橋と愉快な仲間たち』『白金の獅子』『マッドライド』『長光』『リターンズ』のフレ並んでるのにショボいとか、何考えてるのかしらね」
「な、なんだその豪華なフレ欄……も、もしかして裏フレリストも……ゴクリ」
「裏フレは詳しくは知らないけど、豪華よ」
「なんでそんなことを知ってるんだ……!」
「私もそのフレ欄の一人だからよ。ユイと浮気説が出て来てて、思わず吹いちゃったじゃないの」
「ああ……あんたの正体わかった」
「あら、バレちゃった?」
「そのフレ情報、君が流しちゃっていいのか?」
「流石にだめだろ」
「あら、本人には何も言ってないけど、私達フレ陣営は公表していいってちゃんと許可取ったわよ。だから、薬師マックにはこんなバックがいるから、何かしようとしたら私達が相手になるわよって広めてもらえるかしら」
「あえて、か」
「確かそうだった気がする。リア充パーティーな」
「そのちっこいの、辺境で薬師マックと手と手を繋いでどっかに消えてったんだけど」
「Σ(゜Д゜)」
「他のメンバーもいたんだろ」
「一緒に行動するのは大分普通のことだろ?」
「いや、俺が見た限り二人だけだった……」
「え、もしや……」
「まさか……ゴクリ」
「薬師マック、浮気……?」
「まっさかあ」
「まさかね」
「まさか」
「え、ま、まさかね……」
「ちょ、不安になるようなこと書き込むなよ! 薬師マックは門番さんとラブラブなんだからよ!」
「そ、そうだよね。公開プロポーズした仲だし」
「婚姻の儀を受けに行った仲だぞ」
「だよなあ」
「きっとお前の見間違いだよ。周りにいたんだよ『高橋と愉快な仲間たち』メンバーが」
「ただ気付かなかっただけよきっと」
「……(ほんとに二人で手を繋いで二人だけで消えたんだけど……)」
「……でも想像してみろ。あのちっこい魔導士と薬師マックだぞ。手に手を取っても……」
「迷子?」
「仲良しこよし」
「……ああ、想像してもなんつうかヤバい雰囲気に思えねえ……」
「むしろ微笑ましい」
「でもあの魔導士可愛いよな」
「可愛いけどメタクソデカい火球でオーバーキルしてくぞ……」
「しかも笑顔でな。魔導士の中では最高峰のはず。強すぎてヤバいって噂」
「そんな子と門番さんが戦ったら怪獣対決になっちまうよ」
「確かに」
「大丈夫だった。浮気じゃなかった」
「今度はなんかあったのか」
「二人で手を繋いでオットの職人街デートしてた」
「マジか」
「俺、丁度鎧直してもらってたんだけど、2人でニコニコしながら道歩いてたから滅茶苦茶ホッとした」
「え、俺今オットのメインストリート」
「俺今辺境。待て、2人で歩いてるならちょっと久々に二人の姿を拝みに行こう」
「邪魔はするなよ」
「しねえよ」
「気付かれるのもダメな」
「それ、難題じゃね」
「ほんとに。あの門番さん視線を向けてるとすぐ気付くから」
「すげえよな。気配察知」
「流石門番さん。他の門番さんもだいぶ気配に聡いけど、あの門番さんは群を抜いてるよな」
「それ、気付かれるなっての無理じゃね」
「無理だな」
「素直に挨拶しときゃいいんじゃねえの?」
「……フレでもないのに? それこそ迷惑かけちまうじゃねえか」
「お前、いい奴な」
「俺はフレだから素直に声掛けようかな」
「羨ましい。フレ羨ましい」
「私もフレだけど、今はちょっと手が離せないわ。マックと門番さんのデートお邪魔したかったのに」
「なんでフレ登録できるんだ。俺、前に断られたぞ。このスレが出来る前」
「それはあれよ。薬を売ってくれっていう人が続出して、マックが辟易してたときよきっと。時期が悪かったわね」
「そうなのか……」
「俺もそれかも……前に断られたことがある」
「今なら大丈夫かもよ。でもまあ、マックのフレ欄って結構ショボいらしいけど。本人が言ってたわ。っていうか、『高橋と愉快な仲間たち』『白金の獅子』『マッドライド』『長光』『リターンズ』のフレ並んでるのにショボいとか、何考えてるのかしらね」
「な、なんだその豪華なフレ欄……も、もしかして裏フレリストも……ゴクリ」
「裏フレは詳しくは知らないけど、豪華よ」
「なんでそんなことを知ってるんだ……!」
「私もそのフレ欄の一人だからよ。ユイと浮気説が出て来てて、思わず吹いちゃったじゃないの」
「ああ……あんたの正体わかった」
「あら、バレちゃった?」
「そのフレ情報、君が流しちゃっていいのか?」
「流石にだめだろ」
「あら、本人には何も言ってないけど、私達フレ陣営は公表していいってちゃんと許可取ったわよ。だから、薬師マックにはこんなバックがいるから、何かしようとしたら私達が相手になるわよって広めてもらえるかしら」
「あえて、か」
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