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後日談
獣の鎖 4
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応接室にご案内し、お部屋の用意が整うまで、しばらくは談笑の時間。
話題はやはり、王都の近況についてです。
女近衛も人員が随分と増えました。
ヴァーリンが始めた女性騎士の育成が軌道に乗りだし、地方の士族家娘たちからの志願も増えて、更にここセイバーンからも、候補者を毎年推薦しております。
また、陛下の戴冠式には幼かった貴族のご令嬢方からも、剣を握る道を目指す者がちらほらと出て参りました。
「とは言っても、また荒れだしてござるがな……」
「だねー。隊長が嫁いで引退なんだもん。仕方ないっちゃ仕方ないんだけどね」
リヴィ様が近衛から退き、爵位すら捨てたことは、王都をかなり騒がせたよう。
大貴族たるアギーで、女性の身ながら出世街道を直走っていたオリヴィエラ様は、このまま女近衛として生涯をかけ、国と陛下を支え続けるものと考えられていたのです。
それがよもや、こんなに早く職務を退き、王宮への出入りがあるとはいえ、平民の商家へと嫁ぐなど。
「でもあれほんと、見ものだったよねー」
「ざまあって思った」
人の悪い笑みを浮かべる女近衛四人。
王宮内で女性が剣を握ることには、未だに反感を持つ者も多く、嫌味や嫌がらせも後を絶たないよう。
特にご年配の方々に強い傾向であるそうなのですが、リヴィ様も当然、その中傷の的であられたのです。
「そんな粗暴だから結婚できないんだぞーって、決まり文句みたいに言われてたの。それがさー」
「ギルバートさん、王宮でも人気高かった」
「あの男っぷりですからなぁ」
夏のとある日、ギルが王宮を訪れたのだそう。
今までも納品の品を携え来訪していましたが、この時は陛下への謁見を希望し、許可もおり、またブンカケンが何かとんでもない商売を提案しに来たかと考えられていたよう。
散々恩恵を受けておきながら、我々をなんだと思ってるのでしょうね……。
まぁ、その話はまた後で良いでしょう。
ギルは、いつも以上に身を整え、花束と木箱を携えておりました。
謁見の間には、甘い汁を啜りたい有象無象の高官たちも、あの手この手で潜り込んでいたのだそうです。
美味い話なら一枚噛んでやろうとでも考えていたのでしょうね。
しかしギルは、陛下への謁見をごく簡単に済ませてから、傍に立つリヴィ様を名指しして「かねてよりの約束を果たしに参りました」と述べたのだそう。
「女王陛下ならびにアギー公爵様より、やっと許しをいただきました。
オリヴィエラ様、二十年越しになってしまいましたが、どうか私をまた、貴女の騎士にしていただけますか?」
そう言い差し出した木箱。
それを持つギルの左手薬指には、とある指輪が嵌められておりました。
蓮を透し彫りにし、内側の隠れた部分には、リヴィ様の色の宝石が埋め込まれている品です。
小ぶりな木箱に収められていたものも、これまた蓮の形を模した、豪華絢爛な一対の耳飾り……。
まぁこれは知っています。その耳飾りを作り上げたのも我々ですから。
「我が姫」
陛下の前でしゃあしゃあとよく言ったものですね。
まぁ、当の陛下はニヤニヤ顔で状況を楽しく見守っていたようですが。
けれど、聞いていなかったリヴィ様は大変慌てられたそうです。オロオロ戸惑っているところを、近衛総長にギルの前まで押し出されてしまい、更に混乱されたとか。
「や、約束ですの?」
「貴女が陛下をお支えすると決めたあの日。お役目を終える日を待つと約束したでしょう?
ずっと、今日を夢見ていましたよ、我が姫」
そう言いリヴィ様の左手を取って、小指に口づけをしましたら、我慢ならなかった女中らから凄い悲鳴が上がったそうですね。
リヴィ様はいつも必ず、片耳飾りを身につけていらっしゃいました。
蓮と剣を模した、男性との縁を持つ身だと示すための印です。
その耳飾りを贈った方は、ヴァーリンのリカルド様なのでは……などという噂も実しやかに囁かれてございましたが……。
その贈り主は自分だと、堂々名乗り出た形になります。
「貴女は身ひとつで来てくだされば良い。地位も、名誉も、財産も不要。
ただ貴女が貴女で私の隣にいてくれさえすれば、それに勝るものはございません。
式は冬に。誓いは……貴女を抱き上げて歩きたい。お許しいただけますか?」
大柄で剣すら握るリヴィ様を、女性が最も憧れるという、横抱きの誓いで家に迎えると宣言したそうですね。
まぁギルですから、剣を握ろうが鉈を握ろうが、女性は全て慈しむ対象です。まして愛する女性であれば尚のこと。言葉通り姫の如く扱うつもりでいたことでしょう。
そうやって絶品の微笑を惜しげなく愛しい相手に振り撒くギルを前にして、数多の女中が涙の海に身を沈めたとのことでした。
まぁ……それもこれも全て、陛下の策略なのですけどね。
ギルが陛下よりの返答と指示に絶叫していたことを、我々は知っておりますから。
けれど、それをしなければ一生婚姻は許さんと言われたのですから、するしかないです。それが彼女の矜持を守り、退任を飾るためとあらば尚のこと。
陛下が即位され十年弱。
女近衛の人員も確保できて参りましたし、貴族内にすら、女性騎士を自ら目指すと言い出す女性も現れ出しました。
リヴィ様は、そのお役目を充分果たされたのです。だからこそ退任を許された。最後の仕事をこなすことを条件として……。
今までの価値観を覆す女騎士、女近衛という存在は、彼女らの婚姻問題に大きな影を落とし続けていたのです。
それまで男性職とされていたものに身を捧げた彼女らの選択が、その職務への冒涜や、男性の地位を揺るがす行為ととられていたからです。
まぁ、自分より強いかもしれない妻ですからね。心穏やかではいられなかったのでしょう。
その考え方はいささか器が小さいのでは? と、私のような者は思ってしまうのですが……男の優位を当然としてきた貴族社会では、致し方のないことなのだと思います。
しかし陛下は、それをよしとなさいませんでした。
女王となられた陛下もまた、女性ですから。
身の守りに女性が必要な場合は多々ございましたし、今後も必要でした。何よりご自身が、女の王と侮られるわけにはまいりません。
ですから陛下は、己の威信にかけて、剣を握る道を選んだ彼女らを、幸せにしなければなりませんでした。
そのためにも、ありとあらゆる彼女らの今後を、用意する必要があったのです。
つまり、前例が必要でした。
女近衛から婚姻を機に職を辞す者が。
リヴィ様の退位も、必要な布石のうちのひとつだったのです。そして退くならば当然、最高の花道を歩いていただく必要がございました。
本当は、貴族の良家へと嫁ぐことが最良であったでしょう。
けれど、現状の貴族社会では、リヴィ様は嫁ぎ先で籠の鳥となる未来しかございませんでした。
陛下とアギー公爵様の顔を立て、リヴィ様を娶るという建前をこなす……という考え方をする殿方、もしくは血筋しか、存在しなかった。
今日まで色々模索されたのでしょうが、家格に見合い、尚且つリヴィ様を女性として愛してくださる殿方は、見つけられなかったのです。
そのため、渋ってらっしゃったアギー公爵様も首を縦に振りました。
アギー公爵家の御令嬢であるリヴィ様が、国に身を捧げた結果、籠の鳥として終わるなど、あってはなりませんでした。
リヴィ様に続こうとする女性たちに、行き着く末路がそんな風だなどと、思われては困ります。
過酷な茨の道を、傷だらけになって歩んだリヴィ様の未来は、愛する者と添い遂げ、幸せになり、笑って過ごすことが求められたのです。
そうしてこの冬宣言通り、貴族を辞して野に下ったリヴィ様を、ギルは妻に迎えました。
因みに、地位も名誉も財産も必要無いと告げたのは、ギルの心からの言葉です。
陛下の指示に唯々諾々と従ったわけではございません。
彼にとってあの言葉は、アギーの御令嬢をいただくのではなく、オリヴィエラを愛しているのだと、世間に示すために必要なことでした。
……まぁ、その前の演技でヤケになっていたとも言います。どうせやるならとことんやってやる! と、思ったのでしょうね。
話題はやはり、王都の近況についてです。
女近衛も人員が随分と増えました。
ヴァーリンが始めた女性騎士の育成が軌道に乗りだし、地方の士族家娘たちからの志願も増えて、更にここセイバーンからも、候補者を毎年推薦しております。
また、陛下の戴冠式には幼かった貴族のご令嬢方からも、剣を握る道を目指す者がちらほらと出て参りました。
「とは言っても、また荒れだしてござるがな……」
「だねー。隊長が嫁いで引退なんだもん。仕方ないっちゃ仕方ないんだけどね」
リヴィ様が近衛から退き、爵位すら捨てたことは、王都をかなり騒がせたよう。
大貴族たるアギーで、女性の身ながら出世街道を直走っていたオリヴィエラ様は、このまま女近衛として生涯をかけ、国と陛下を支え続けるものと考えられていたのです。
それがよもや、こんなに早く職務を退き、王宮への出入りがあるとはいえ、平民の商家へと嫁ぐなど。
「でもあれほんと、見ものだったよねー」
「ざまあって思った」
人の悪い笑みを浮かべる女近衛四人。
王宮内で女性が剣を握ることには、未だに反感を持つ者も多く、嫌味や嫌がらせも後を絶たないよう。
特にご年配の方々に強い傾向であるそうなのですが、リヴィ様も当然、その中傷の的であられたのです。
「そんな粗暴だから結婚できないんだぞーって、決まり文句みたいに言われてたの。それがさー」
「ギルバートさん、王宮でも人気高かった」
「あの男っぷりですからなぁ」
夏のとある日、ギルが王宮を訪れたのだそう。
今までも納品の品を携え来訪していましたが、この時は陛下への謁見を希望し、許可もおり、またブンカケンが何かとんでもない商売を提案しに来たかと考えられていたよう。
散々恩恵を受けておきながら、我々をなんだと思ってるのでしょうね……。
まぁ、その話はまた後で良いでしょう。
ギルは、いつも以上に身を整え、花束と木箱を携えておりました。
謁見の間には、甘い汁を啜りたい有象無象の高官たちも、あの手この手で潜り込んでいたのだそうです。
美味い話なら一枚噛んでやろうとでも考えていたのでしょうね。
しかしギルは、陛下への謁見をごく簡単に済ませてから、傍に立つリヴィ様を名指しして「かねてよりの約束を果たしに参りました」と述べたのだそう。
「女王陛下ならびにアギー公爵様より、やっと許しをいただきました。
オリヴィエラ様、二十年越しになってしまいましたが、どうか私をまた、貴女の騎士にしていただけますか?」
そう言い差し出した木箱。
それを持つギルの左手薬指には、とある指輪が嵌められておりました。
蓮を透し彫りにし、内側の隠れた部分には、リヴィ様の色の宝石が埋め込まれている品です。
小ぶりな木箱に収められていたものも、これまた蓮の形を模した、豪華絢爛な一対の耳飾り……。
まぁこれは知っています。その耳飾りを作り上げたのも我々ですから。
「我が姫」
陛下の前でしゃあしゃあとよく言ったものですね。
まぁ、当の陛下はニヤニヤ顔で状況を楽しく見守っていたようですが。
けれど、聞いていなかったリヴィ様は大変慌てられたそうです。オロオロ戸惑っているところを、近衛総長にギルの前まで押し出されてしまい、更に混乱されたとか。
「や、約束ですの?」
「貴女が陛下をお支えすると決めたあの日。お役目を終える日を待つと約束したでしょう?
ずっと、今日を夢見ていましたよ、我が姫」
そう言いリヴィ様の左手を取って、小指に口づけをしましたら、我慢ならなかった女中らから凄い悲鳴が上がったそうですね。
リヴィ様はいつも必ず、片耳飾りを身につけていらっしゃいました。
蓮と剣を模した、男性との縁を持つ身だと示すための印です。
その耳飾りを贈った方は、ヴァーリンのリカルド様なのでは……などという噂も実しやかに囁かれてございましたが……。
その贈り主は自分だと、堂々名乗り出た形になります。
「貴女は身ひとつで来てくだされば良い。地位も、名誉も、財産も不要。
ただ貴女が貴女で私の隣にいてくれさえすれば、それに勝るものはございません。
式は冬に。誓いは……貴女を抱き上げて歩きたい。お許しいただけますか?」
大柄で剣すら握るリヴィ様を、女性が最も憧れるという、横抱きの誓いで家に迎えると宣言したそうですね。
まぁギルですから、剣を握ろうが鉈を握ろうが、女性は全て慈しむ対象です。まして愛する女性であれば尚のこと。言葉通り姫の如く扱うつもりでいたことでしょう。
そうやって絶品の微笑を惜しげなく愛しい相手に振り撒くギルを前にして、数多の女中が涙の海に身を沈めたとのことでした。
まぁ……それもこれも全て、陛下の策略なのですけどね。
ギルが陛下よりの返答と指示に絶叫していたことを、我々は知っておりますから。
けれど、それをしなければ一生婚姻は許さんと言われたのですから、するしかないです。それが彼女の矜持を守り、退任を飾るためとあらば尚のこと。
陛下が即位され十年弱。
女近衛の人員も確保できて参りましたし、貴族内にすら、女性騎士を自ら目指すと言い出す女性も現れ出しました。
リヴィ様は、そのお役目を充分果たされたのです。だからこそ退任を許された。最後の仕事をこなすことを条件として……。
今までの価値観を覆す女騎士、女近衛という存在は、彼女らの婚姻問題に大きな影を落とし続けていたのです。
それまで男性職とされていたものに身を捧げた彼女らの選択が、その職務への冒涜や、男性の地位を揺るがす行為ととられていたからです。
まぁ、自分より強いかもしれない妻ですからね。心穏やかではいられなかったのでしょう。
その考え方はいささか器が小さいのでは? と、私のような者は思ってしまうのですが……男の優位を当然としてきた貴族社会では、致し方のないことなのだと思います。
しかし陛下は、それをよしとなさいませんでした。
女王となられた陛下もまた、女性ですから。
身の守りに女性が必要な場合は多々ございましたし、今後も必要でした。何よりご自身が、女の王と侮られるわけにはまいりません。
ですから陛下は、己の威信にかけて、剣を握る道を選んだ彼女らを、幸せにしなければなりませんでした。
そのためにも、ありとあらゆる彼女らの今後を、用意する必要があったのです。
つまり、前例が必要でした。
女近衛から婚姻を機に職を辞す者が。
リヴィ様の退位も、必要な布石のうちのひとつだったのです。そして退くならば当然、最高の花道を歩いていただく必要がございました。
本当は、貴族の良家へと嫁ぐことが最良であったでしょう。
けれど、現状の貴族社会では、リヴィ様は嫁ぎ先で籠の鳥となる未来しかございませんでした。
陛下とアギー公爵様の顔を立て、リヴィ様を娶るという建前をこなす……という考え方をする殿方、もしくは血筋しか、存在しなかった。
今日まで色々模索されたのでしょうが、家格に見合い、尚且つリヴィ様を女性として愛してくださる殿方は、見つけられなかったのです。
そのため、渋ってらっしゃったアギー公爵様も首を縦に振りました。
アギー公爵家の御令嬢であるリヴィ様が、国に身を捧げた結果、籠の鳥として終わるなど、あってはなりませんでした。
リヴィ様に続こうとする女性たちに、行き着く末路がそんな風だなどと、思われては困ります。
過酷な茨の道を、傷だらけになって歩んだリヴィ様の未来は、愛する者と添い遂げ、幸せになり、笑って過ごすことが求められたのです。
そうしてこの冬宣言通り、貴族を辞して野に下ったリヴィ様を、ギルは妻に迎えました。
因みに、地位も名誉も財産も必要無いと告げたのは、ギルの心からの言葉です。
陛下の指示に唯々諾々と従ったわけではございません。
彼にとってあの言葉は、アギーの御令嬢をいただくのではなく、オリヴィエラを愛しているのだと、世間に示すために必要なことでした。
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