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食うか食われるか 5
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「そちらに向かうはずの援軍はここで潰したのにですか?」
また何を言い出すんだという顔のマル。だけどそれは、オゼロでアレクがやろうとしていることとは関係ないと思う。
「オゼロを落とすことと、軍の山脈越えは別物だよ……。
アレクは、オゼロを手に入れて、そこで山脈越えの部隊と合流するつもりだったんだと思う。たった千人の軍隊と、寄せ集めの狩猟民でオゼロ騎士団を相手にしようなんて、思ってないさ」
「ちょっと……ご自分だけ分かってる話を進めないでください。
何の話をしてるんです? アレク司教が、どうやってオゼロ公爵様を仕留められると?」
「まぁ、これも推測でしかないんだけど……アレクは、エルピディオ様を名指しで呼び出せる、奥の手を持ってると思う。
それを出されたら、エルピディオ様は動かざるを得ないんじゃないかな……」
俺の言葉にイラッとした表情になるマル。
「サヤが言ってた、記憶抹消刑? あれの犠牲者だよ、アレクは。
エルピディオ様の末の娘であった方の、息子。多分その方だ」
◆
「記憶抹消刑?……記録抹殺刑のことですか?」
「そうそれ! アレクは、その存在を消された方の御子息、学舎に在籍していたけれど、いなくなっていた方だと思う」
俺の言葉に、サヤとマルは顔を見合わせた。
急に俺が言い出したことに、困惑を隠せない様子。
「オゼロを落とすと表現したけど、正確にはエルピディオ様を殺害して、オゼロ領内の機能を停滞させる算段なのだと思う。
公爵四家の一角、外交を担うエルピディオ様が討たれれば、ジェンティローニとの関係維持にも影響が出る。スヴェトランの策略的にも好手だ。
ただ、アレクがそうするのは、戦のためというより……恨みを晴らすためだろう」
俺の言葉にマルは表情を強張らせた。
そうして暫く頭の中の図書館を漁っていたようだったのだけど……。
「……何を、言っているんです?」
表情を歪め、この状況下でそんな見当違いのことをこの人が言うなんて……という顔。
「それは無いです」
「どうしてそう思う?」
「どうしてって、違うからですよ!
髪色だけじゃない、瞳の色もです!」
そう言われ、俺の推測が大きく的外れだったのか? と、我ながら慌てた。
「え……いや、だけど……」
「だいたい、そんなの一番初めに確認していますよ! 確かに年齢は近い……でも、類似点と言えるのはそれだけです。
フェルディナンド・ディルミ・オゼロという人物は、黄味の強い髪色に、若芽色の瞳をしていたはず。アレクセイ司教は青緑色の瞳です」
「……マルだって、そのフェルディナンド様と学舎で面識があったわけじゃないんだろう? なら、記憶違いとか、情報の錯綜とか……」
「この僕が、そんなヘマをするとでも⁉︎」
そう言われると、言葉が無い……。
「だいたい、オゼロがその力を持って消した存在ですよ。逃れて生き残ってるなんてあり得ない。
役職的に顔だって合わせるのに……オゼロ公爵様が気づかないと思います?」
だけど、俺の勘は、アレクがフェルディナンド様だと告げているのだ。
「あーもー……分かりました、じゃあ面識があるであろう人に確認してみましょう。オブシズを呼んでください!」
半ば自棄っぱち気味にそう声を荒げたマルにより、怪我で療養中だったオブシズが呼ばれた。
だが俺としては、事実確認よりも、あの戦場をオブシズが生き抜いてくれた喜びの方が、大きく勝る。
「オブシズ……よく無事でいてくれた!」
「いや、それは俺の言葉じゃないですかね……」
無茶しすぎでしょうと、苦笑するオブシズは、怪我はあれど比較的軽症とのこと。さすが元傭兵、乱戦慣れしている。
動けるから、明日から討伐部隊に組み込んでもらうつもりでいたという。
そんなオブシズに、フェルディナンド様の話を出すと、彼は困惑も露わな表情を浮かべた……。
「……その名前は簡単に公にしちゃ駄目でしょう……」
前に、オゼロ公からこの話をされた時も、名は伏せて伝えられたはずなのに、何で知ってるんです……。
そう言ってマルを睨むオブシズ。情報の出所はこいつだなと思ったのだろう。
けれど、溜息を吐き、その名は口にしないでくださいと俺に言う。マルに言っても無駄だろうなと考えたようだ。
「いや、そうも言ってられないんだ。
オブシズ……お前はそのフェルディナンド様と、面識はあったか? 実際お見かけしたことは?」
「そりゃ……勿論、ありますが……」
それだって二十年かそこら前の話ですよとオブシズ。
オブシズが学舎を去ることとなった後に、フェルディナンド様は存在を消された。だから二十年以上前の記憶であり、その程度の面識だと。
「覚えている限りで良いんだ。どんな風貌の方だった? 色味や、お顔の造作等、何でも良いから教えてくれ。重要なことなんだ」
「はぁ……。
色……色は明るい方でしたね。金糸雀色の髪に、ちょっと緑の入った、やはり黄味の強い瞳でした。
お顔の造作……凛々しい感じの方ではなかったですよ。どちらかと言うと、女性的というか……でもレイシール様のような感じではなく……」
女性的と言うよりは、柔和な感じ……? と、首を傾げつつオブシズは言う。なにぶん古い記憶で自信も無いといった様子だ。
「俺は立場的にも、直接言葉を交わしたことすら無いんです。
でもまぁ……一方的にお言葉をいただいたことが一度だけ」
「何を話したんだ?」
「成る程、蒲公英か……と」
オブシズの瞳についての言葉だと理解できた。オブシズの父親は、息子の瞳をそう表現していたと前にも聞いたから。
……そう考えた時、そのフェルディナンド様は、オブシズの父上、ラッセル殿とも面識があったということか? と、思い至る。
「……遠目に見れば、俺の瞳と彼の方の瞳は近い色だったと思いますよ」
蜜色から、翡翠色にじわりと縁を滲ませたオブシズの瞳の色。
確かに、オブシズの瞳色と、アレクの瞳色は違う。明らかに違う……でも…………。
「…………フェルディナンド様が……アレクと似ていると、感じたことは?」
悪足掻きかと思いつつ、そう口にした途端。
「え……」
と、オブシズは、驚いたような反応を示した。
言われた言葉が意外すぎて驚いたという風ではなく、内心を言い当てられて動揺してしまったという感じだ。
「あるのか⁉︎」
「ある……と、いうか……今言われて気付いたというかっ。
そう言われてみると、雰囲気や造作は近いかもしれないというか……っ」
でも幼い頃と今では骨格から違っているので何とも言い難いと、オブシズ。
オブシズは十七で学舎を去ったが、その頃フェルディナンド様はまだせいぜい十代前半。成長期も訪れていなかったろう。
その言葉でマルは、だから勘違いですって。と、俺をまた諌めにかかる。
「そりゃぁ、幼少期から大人になるにつれ、瞳の色が変わったという人も稀にいますけど、濃淡の変化だったりって話で……アレク司教は色が違いすぎます。
そもそもあの方、髪色が変わったとは聞きますが、瞳色は……」
「……あの」
それまで黙ってことの成り行きを見守っていたサヤが、口を開く。ずっと何か考えている風に俯いていたのだけれど……意を決したように拳を握って。
「私の国の格言に、木を隠すなら森の中。という言葉があります」
また急に、どこに話が飛んでいるんだ? と、首を傾げる俺たち。
けれどサヤは、言葉を続けた。
「この格言、大切なものは、似たものが集まった場所に隠した方が見つかりにくい……という意味なのですが、近いものに、木はしばしば森を隠す、というのがありまして、木ばかりを見ていると、森全体が見えなくなる……一つのことに囚われすぎると、他を疎かにしてしまうという意味で使います」
そこでサヤは少しだけ、逡巡したのだけれど……。
「あの、アレクさんは、瞳の色も変わったのだとしたら、どうでしょう?」
また何を言い出すんだという顔のマル。だけどそれは、オゼロでアレクがやろうとしていることとは関係ないと思う。
「オゼロを落とすことと、軍の山脈越えは別物だよ……。
アレクは、オゼロを手に入れて、そこで山脈越えの部隊と合流するつもりだったんだと思う。たった千人の軍隊と、寄せ集めの狩猟民でオゼロ騎士団を相手にしようなんて、思ってないさ」
「ちょっと……ご自分だけ分かってる話を進めないでください。
何の話をしてるんです? アレク司教が、どうやってオゼロ公爵様を仕留められると?」
「まぁ、これも推測でしかないんだけど……アレクは、エルピディオ様を名指しで呼び出せる、奥の手を持ってると思う。
それを出されたら、エルピディオ様は動かざるを得ないんじゃないかな……」
俺の言葉にイラッとした表情になるマル。
「サヤが言ってた、記憶抹消刑? あれの犠牲者だよ、アレクは。
エルピディオ様の末の娘であった方の、息子。多分その方だ」
◆
「記憶抹消刑?……記録抹殺刑のことですか?」
「そうそれ! アレクは、その存在を消された方の御子息、学舎に在籍していたけれど、いなくなっていた方だと思う」
俺の言葉に、サヤとマルは顔を見合わせた。
急に俺が言い出したことに、困惑を隠せない様子。
「オゼロを落とすと表現したけど、正確にはエルピディオ様を殺害して、オゼロ領内の機能を停滞させる算段なのだと思う。
公爵四家の一角、外交を担うエルピディオ様が討たれれば、ジェンティローニとの関係維持にも影響が出る。スヴェトランの策略的にも好手だ。
ただ、アレクがそうするのは、戦のためというより……恨みを晴らすためだろう」
俺の言葉にマルは表情を強張らせた。
そうして暫く頭の中の図書館を漁っていたようだったのだけど……。
「……何を、言っているんです?」
表情を歪め、この状況下でそんな見当違いのことをこの人が言うなんて……という顔。
「それは無いです」
「どうしてそう思う?」
「どうしてって、違うからですよ!
髪色だけじゃない、瞳の色もです!」
そう言われ、俺の推測が大きく的外れだったのか? と、我ながら慌てた。
「え……いや、だけど……」
「だいたい、そんなの一番初めに確認していますよ! 確かに年齢は近い……でも、類似点と言えるのはそれだけです。
フェルディナンド・ディルミ・オゼロという人物は、黄味の強い髪色に、若芽色の瞳をしていたはず。アレクセイ司教は青緑色の瞳です」
「……マルだって、そのフェルディナンド様と学舎で面識があったわけじゃないんだろう? なら、記憶違いとか、情報の錯綜とか……」
「この僕が、そんなヘマをするとでも⁉︎」
そう言われると、言葉が無い……。
「だいたい、オゼロがその力を持って消した存在ですよ。逃れて生き残ってるなんてあり得ない。
役職的に顔だって合わせるのに……オゼロ公爵様が気づかないと思います?」
だけど、俺の勘は、アレクがフェルディナンド様だと告げているのだ。
「あーもー……分かりました、じゃあ面識があるであろう人に確認してみましょう。オブシズを呼んでください!」
半ば自棄っぱち気味にそう声を荒げたマルにより、怪我で療養中だったオブシズが呼ばれた。
だが俺としては、事実確認よりも、あの戦場をオブシズが生き抜いてくれた喜びの方が、大きく勝る。
「オブシズ……よく無事でいてくれた!」
「いや、それは俺の言葉じゃないですかね……」
無茶しすぎでしょうと、苦笑するオブシズは、怪我はあれど比較的軽症とのこと。さすが元傭兵、乱戦慣れしている。
動けるから、明日から討伐部隊に組み込んでもらうつもりでいたという。
そんなオブシズに、フェルディナンド様の話を出すと、彼は困惑も露わな表情を浮かべた……。
「……その名前は簡単に公にしちゃ駄目でしょう……」
前に、オゼロ公からこの話をされた時も、名は伏せて伝えられたはずなのに、何で知ってるんです……。
そう言ってマルを睨むオブシズ。情報の出所はこいつだなと思ったのだろう。
けれど、溜息を吐き、その名は口にしないでくださいと俺に言う。マルに言っても無駄だろうなと考えたようだ。
「いや、そうも言ってられないんだ。
オブシズ……お前はそのフェルディナンド様と、面識はあったか? 実際お見かけしたことは?」
「そりゃ……勿論、ありますが……」
それだって二十年かそこら前の話ですよとオブシズ。
オブシズが学舎を去ることとなった後に、フェルディナンド様は存在を消された。だから二十年以上前の記憶であり、その程度の面識だと。
「覚えている限りで良いんだ。どんな風貌の方だった? 色味や、お顔の造作等、何でも良いから教えてくれ。重要なことなんだ」
「はぁ……。
色……色は明るい方でしたね。金糸雀色の髪に、ちょっと緑の入った、やはり黄味の強い瞳でした。
お顔の造作……凛々しい感じの方ではなかったですよ。どちらかと言うと、女性的というか……でもレイシール様のような感じではなく……」
女性的と言うよりは、柔和な感じ……? と、首を傾げつつオブシズは言う。なにぶん古い記憶で自信も無いといった様子だ。
「俺は立場的にも、直接言葉を交わしたことすら無いんです。
でもまぁ……一方的にお言葉をいただいたことが一度だけ」
「何を話したんだ?」
「成る程、蒲公英か……と」
オブシズの瞳についての言葉だと理解できた。オブシズの父親は、息子の瞳をそう表現していたと前にも聞いたから。
……そう考えた時、そのフェルディナンド様は、オブシズの父上、ラッセル殿とも面識があったということか? と、思い至る。
「……遠目に見れば、俺の瞳と彼の方の瞳は近い色だったと思いますよ」
蜜色から、翡翠色にじわりと縁を滲ませたオブシズの瞳の色。
確かに、オブシズの瞳色と、アレクの瞳色は違う。明らかに違う……でも…………。
「…………フェルディナンド様が……アレクと似ていると、感じたことは?」
悪足掻きかと思いつつ、そう口にした途端。
「え……」
と、オブシズは、驚いたような反応を示した。
言われた言葉が意外すぎて驚いたという風ではなく、内心を言い当てられて動揺してしまったという感じだ。
「あるのか⁉︎」
「ある……と、いうか……今言われて気付いたというかっ。
そう言われてみると、雰囲気や造作は近いかもしれないというか……っ」
でも幼い頃と今では骨格から違っているので何とも言い難いと、オブシズ。
オブシズは十七で学舎を去ったが、その頃フェルディナンド様はまだせいぜい十代前半。成長期も訪れていなかったろう。
その言葉でマルは、だから勘違いですって。と、俺をまた諌めにかかる。
「そりゃぁ、幼少期から大人になるにつれ、瞳の色が変わったという人も稀にいますけど、濃淡の変化だったりって話で……アレク司教は色が違いすぎます。
そもそもあの方、髪色が変わったとは聞きますが、瞳色は……」
「……あの」
それまで黙ってことの成り行きを見守っていたサヤが、口を開く。ずっと何か考えている風に俯いていたのだけれど……意を決したように拳を握って。
「私の国の格言に、木を隠すなら森の中。という言葉があります」
また急に、どこに話が飛んでいるんだ? と、首を傾げる俺たち。
けれどサヤは、言葉を続けた。
「この格言、大切なものは、似たものが集まった場所に隠した方が見つかりにくい……という意味なのですが、近いものに、木はしばしば森を隠す、というのがありまして、木ばかりを見ていると、森全体が見えなくなる……一つのことに囚われすぎると、他を疎かにしてしまうという意味で使います」
そこでサヤは少しだけ、逡巡したのだけれど……。
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