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開戦 7
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「この一団の将は先頭付近にいるのだろうな」
「ですね。なので首を切り離してから頭を叩く……が、定石かと。しかし問題は、この陣には将以外にも『脳』が存在する可能性があるということです。
将を討ち取ったとしても止まらない可能性、もしくは、陣に内包される別部隊に、別の指示が出る可能性があります」
「……どちらかというと、そちらが本体って口ぶりに聞こえるんだけど」
「そう考えています。スヴェトラン側の将は、あくまで表向きの頂点かと」
作戦推敲中のマルがそう言っていたけれど、今のところ脳が二つ以上あるような動き方はしていない。
このまま将を討ち取って、終止符を打てるのが一番良いのだけど……。
と、見守る中で、陣が断ち切れた!
よしっ。
予定より随分と早い。丁度少し細くくびれた箇所があったからそこを狙ったのだが、それが功を奏したようだ。
「目標を頭に切り替えろ!」
その指示で、分断に動いていた二部隊は、長く伸びた後方を無視し、前方のみに戦力を集中させた。
後には最低限の防御のみ置き、とにかく頭側を削ぎ落としにかかる。
順調だ。しかし同時に、この作戦は大きな危険も含んでいた。
「やはり包んでくるな……」
武器を持った者らが駆けつけてき始めていた……考えていたよりも対応が早い気がする。
そのうえで、後方の切り離された胴体側が、陣を分断したリアルガーとオブシズの部隊を、更に外側から囲い込むように動き出していた。
戦力差がある相手に挑む場合の定石である戦法だ。あちらも当然理解しているだろうから、そう動くのは当然だろう。
敵陣に包囲され切ってしまえばこちらの負け。そうさせないためにも、将を倒し脳を炙り出さなければならない。
しかし、切り離した頭は存外に大きく、もう少し削っていかなければ、将の位置を把握するのもおぼつかない。
位置や状況からそれらしき箇所は見えるのだが、困ったことにそれがひとつではない……。
切り離されれば動きがもう少し激しくなると思っていたのだが……。
これは俺が、状況を見定められていないだけなのか? それとも……。
ここに来てようやっと、違和感を感じ始めていた。
状況に恵まれ、上手くはまったと思っていたのだけど、頭が大きくなるようにくびれの部分が用意されていたのではないか……という可能性に気付いたからだ。
まさか、こちらに気付かれていたのか?
しかし……それらしい報告は入っていない。杞憂である可能性も大いにある。闇雲に疑心暗鬼に駆られ、自分の首を絞めてしまっては自滅するだけだ。
どうであろうと状況判断、そして対処だ。それ以外を考えるな。
ではどうする……? もう、指示を出すべきか?
削るにしても、両側から挟み込む方が早いに決まっている。
しかし闇雲にそれをすることは悪手。たった十騎の騎狼部隊を効果的に使うために重要なのは、速度だ。
目標の位置を正確に掴まなければ、その速度を活かせない。
頭はどれだ。指示を出している人物を探せ……広の視点では目標物を細かく観察できず、視点を通常に切り替えた。動きのある範囲が広すぎるうえ、その中に突出した動きが無いため、見定め難い。
どれだ……いや、この際一つずつ潰すべきか……けれど、そんな悠長なことをやっている暇があるのか?……いや、そんなことを悩む時間もないな。全て叩くつもりでいくしかない。
「騎狼部隊、目標を二箇所に分ける!」
位置と特徴を伝えると、姉妹はまた笛を吹いた。
頭の中に脳らしきは三箇所。ふたつが外れたら、残る一つを二部隊で狙う。
もしくは目標がはっきりと認識できた時、指示を切り替えよう。
その笛の合図で、頭を頭上両側から挟むように騎狼部隊が飛び出して来た!
オブシズたちを取り囲んで不能にしようとしていた敵陣営は、騎狼部隊の乱入で逆に挟み込まれる形となり、また混乱に突入。
騎狼部隊はとにかく速かった。槍を構えての突撃で、複数人を差し貫き、その槍は捨てて今度は剣を抜く。そこからは乱戦だが、騎狼部隊はなにも人だけが戦力ではない。狼も自ら動くし戦う判断ができる。それにより、目標と定めていた二箇所のうちのひとつは、速くも討たれた。どうやらひとつ目はハズレのようだ。
「第一班、目標変更。太陽から左側に八十度弱!」
この騎狼部隊の長とした女性は確かに素晴らしかった。軽さが違う。まるで羽根でも生えているかのようだ。自らの手足さながらに相棒を乗りこなし、他の騎狼者を寄せ付けないほどに突出した才能を見せている。副長は、それに比べ地味だが、仲間の犠牲を最小限にと考えているのはその動き方で分かった。指示が行き届いていて、動きに隙が無い。
そして、少し奥の目標を得るにはそれが正しい指示だろう。
二つ目の目標までは確実に屠れる。
その確信は得られた。しかし三つ目……最も奥の目標が狙いにくい。一班は次の目標まで進みあぐねてるようだ。
そもそも三つ目が正解にも見えない……ひとつ目が外れなら、三つともが外れている可能性だってあるんだ。くそっ、なら脳があるのはどこだ……。
一班には二班の補佐をさせ、二つ目を確実に仕留めてから三つ目の目標に切り替えた方が良かったかもしれない。
じりじりと進む時間の中、移動する目標の情報を指示しつつ、こちらの動く機会を待っていたのだけれど……。
横で影が動き、俺の眼前に何かが振り下ろされたのは、丁度その時。
同時に金属音がし、視線をやると、今まさに振られたのであろう大剣が、またシザーの手によって引き戻されていた。
飛んできた次のもう一矢を払い落とし、更に次の矢を剣の腹で受けた。周りにも幾本かの矢が突き立つ。
矢の放たれたであろう方向に視線を向けると、獣化した獣人を幾頭か含む一部隊が、こちらに向かってきていた。俺たちの位置を把握されたのかと思ったが……違うな。笛の音の出所を探りに来たといった感じだ。ここに向かってくる者たち以外にも、何組かが陣から離れて、周りを確認している。
指示する者がいないか見渡し……いないと判断した。
ざっと見て三十騎弱。まだ見定められていない以上、ここを動くわけにはいかないが……。
「屠れるか?」
シザーと姉妹に聞くと、ピリッと緊張した面持ちながらもこくりと頷く。
もう少し、判断するための時間が欲しい。
「粘らせてくれ」
その言葉で、シザーは大剣を担ぎ、狼を手招いた。
姉妹も自らの狼に跨り、俺も一応、ウォルテールを呼ぶ。
「向かってくる部隊は斥候である様子だ。なら、情報は持ち帰らせないに限る」
そう言うと、更にこくりと頷くシザー。
それにしても、胴体が動いたな……。これは、目標を定め間違ったということか。
将は頭にいると思っていたが、この動きにより、脳と思しき三つが長でしかなかった可能性が出てきた。それらしい突出した動きをしなかったのもそれが原因だろう。
これは良くない。目標を全て潰したら、オブシズたちには離脱を指示すべきか。ここから更に目標を胴に切り替え、指揮者を討つのは難しすぎる。だが、逃げることもやはり、難しいだろう……。
目標を切り替えるにしても、この位置から胴側は、遠くて把握しづらい、的確な指示もできないだろう。でも……その条件は、あちらも同じはずだ。
焦りはあった。けれどそれを見せるわけにはいかない。
俺が動揺すれば、それが皆の動きを鈍らせる……。
そう考えているうちにも斥候部隊はこちらに迫っていた。弓はもう打ってこないつもりのよう。この寒さの中ではあまり使えないだろうし、当てずっぽうでは無駄遣いするだけだしな。
そしてそのうち狼が、こちらの匂いに気付いたのか、鼻に皺を寄せて牙をむいた。
場所を知られたならば隠れる必要も無い。立ち上がった俺たちを目標と定めた一団が、まっすぐこちらに向かってくる。
たった四人と四匹に対し、三十人という、圧倒的な人数を前に、まず動いたのはシザー。バサリと彼の背から、白の敷布ごと毛皮の外套が落ちた。
それをその場に残したまま、騎狼したシザーは、まるで死にに行くかの如く、単騎で突貫していく。
「主……っ」
慌てた姉妹が、俺に指示をと叫ぶ。二人はシザーの突出で、俺の守りに残らざるを得ない。
これではいけないと思ったのだろう。だが……。
「良いんだ」
シザーはあれで良いんだ。
「ですね。なので首を切り離してから頭を叩く……が、定石かと。しかし問題は、この陣には将以外にも『脳』が存在する可能性があるということです。
将を討ち取ったとしても止まらない可能性、もしくは、陣に内包される別部隊に、別の指示が出る可能性があります」
「……どちらかというと、そちらが本体って口ぶりに聞こえるんだけど」
「そう考えています。スヴェトラン側の将は、あくまで表向きの頂点かと」
作戦推敲中のマルがそう言っていたけれど、今のところ脳が二つ以上あるような動き方はしていない。
このまま将を討ち取って、終止符を打てるのが一番良いのだけど……。
と、見守る中で、陣が断ち切れた!
よしっ。
予定より随分と早い。丁度少し細くくびれた箇所があったからそこを狙ったのだが、それが功を奏したようだ。
「目標を頭に切り替えろ!」
その指示で、分断に動いていた二部隊は、長く伸びた後方を無視し、前方のみに戦力を集中させた。
後には最低限の防御のみ置き、とにかく頭側を削ぎ落としにかかる。
順調だ。しかし同時に、この作戦は大きな危険も含んでいた。
「やはり包んでくるな……」
武器を持った者らが駆けつけてき始めていた……考えていたよりも対応が早い気がする。
そのうえで、後方の切り離された胴体側が、陣を分断したリアルガーとオブシズの部隊を、更に外側から囲い込むように動き出していた。
戦力差がある相手に挑む場合の定石である戦法だ。あちらも当然理解しているだろうから、そう動くのは当然だろう。
敵陣に包囲され切ってしまえばこちらの負け。そうさせないためにも、将を倒し脳を炙り出さなければならない。
しかし、切り離した頭は存外に大きく、もう少し削っていかなければ、将の位置を把握するのもおぼつかない。
位置や状況からそれらしき箇所は見えるのだが、困ったことにそれがひとつではない……。
切り離されれば動きがもう少し激しくなると思っていたのだが……。
これは俺が、状況を見定められていないだけなのか? それとも……。
ここに来てようやっと、違和感を感じ始めていた。
状況に恵まれ、上手くはまったと思っていたのだけど、頭が大きくなるようにくびれの部分が用意されていたのではないか……という可能性に気付いたからだ。
まさか、こちらに気付かれていたのか?
しかし……それらしい報告は入っていない。杞憂である可能性も大いにある。闇雲に疑心暗鬼に駆られ、自分の首を絞めてしまっては自滅するだけだ。
どうであろうと状況判断、そして対処だ。それ以外を考えるな。
ではどうする……? もう、指示を出すべきか?
削るにしても、両側から挟み込む方が早いに決まっている。
しかし闇雲にそれをすることは悪手。たった十騎の騎狼部隊を効果的に使うために重要なのは、速度だ。
目標の位置を正確に掴まなければ、その速度を活かせない。
頭はどれだ。指示を出している人物を探せ……広の視点では目標物を細かく観察できず、視点を通常に切り替えた。動きのある範囲が広すぎるうえ、その中に突出した動きが無いため、見定め難い。
どれだ……いや、この際一つずつ潰すべきか……けれど、そんな悠長なことをやっている暇があるのか?……いや、そんなことを悩む時間もないな。全て叩くつもりでいくしかない。
「騎狼部隊、目標を二箇所に分ける!」
位置と特徴を伝えると、姉妹はまた笛を吹いた。
頭の中に脳らしきは三箇所。ふたつが外れたら、残る一つを二部隊で狙う。
もしくは目標がはっきりと認識できた時、指示を切り替えよう。
その笛の合図で、頭を頭上両側から挟むように騎狼部隊が飛び出して来た!
オブシズたちを取り囲んで不能にしようとしていた敵陣営は、騎狼部隊の乱入で逆に挟み込まれる形となり、また混乱に突入。
騎狼部隊はとにかく速かった。槍を構えての突撃で、複数人を差し貫き、その槍は捨てて今度は剣を抜く。そこからは乱戦だが、騎狼部隊はなにも人だけが戦力ではない。狼も自ら動くし戦う判断ができる。それにより、目標と定めていた二箇所のうちのひとつは、速くも討たれた。どうやらひとつ目はハズレのようだ。
「第一班、目標変更。太陽から左側に八十度弱!」
この騎狼部隊の長とした女性は確かに素晴らしかった。軽さが違う。まるで羽根でも生えているかのようだ。自らの手足さながらに相棒を乗りこなし、他の騎狼者を寄せ付けないほどに突出した才能を見せている。副長は、それに比べ地味だが、仲間の犠牲を最小限にと考えているのはその動き方で分かった。指示が行き届いていて、動きに隙が無い。
そして、少し奥の目標を得るにはそれが正しい指示だろう。
二つ目の目標までは確実に屠れる。
その確信は得られた。しかし三つ目……最も奥の目標が狙いにくい。一班は次の目標まで進みあぐねてるようだ。
そもそも三つ目が正解にも見えない……ひとつ目が外れなら、三つともが外れている可能性だってあるんだ。くそっ、なら脳があるのはどこだ……。
一班には二班の補佐をさせ、二つ目を確実に仕留めてから三つ目の目標に切り替えた方が良かったかもしれない。
じりじりと進む時間の中、移動する目標の情報を指示しつつ、こちらの動く機会を待っていたのだけれど……。
横で影が動き、俺の眼前に何かが振り下ろされたのは、丁度その時。
同時に金属音がし、視線をやると、今まさに振られたのであろう大剣が、またシザーの手によって引き戻されていた。
飛んできた次のもう一矢を払い落とし、更に次の矢を剣の腹で受けた。周りにも幾本かの矢が突き立つ。
矢の放たれたであろう方向に視線を向けると、獣化した獣人を幾頭か含む一部隊が、こちらに向かってきていた。俺たちの位置を把握されたのかと思ったが……違うな。笛の音の出所を探りに来たといった感じだ。ここに向かってくる者たち以外にも、何組かが陣から離れて、周りを確認している。
指示する者がいないか見渡し……いないと判断した。
ざっと見て三十騎弱。まだ見定められていない以上、ここを動くわけにはいかないが……。
「屠れるか?」
シザーと姉妹に聞くと、ピリッと緊張した面持ちながらもこくりと頷く。
もう少し、判断するための時間が欲しい。
「粘らせてくれ」
その言葉で、シザーは大剣を担ぎ、狼を手招いた。
姉妹も自らの狼に跨り、俺も一応、ウォルテールを呼ぶ。
「向かってくる部隊は斥候である様子だ。なら、情報は持ち帰らせないに限る」
そう言うと、更にこくりと頷くシザー。
それにしても、胴体が動いたな……。これは、目標を定め間違ったということか。
将は頭にいると思っていたが、この動きにより、脳と思しき三つが長でしかなかった可能性が出てきた。それらしい突出した動きをしなかったのもそれが原因だろう。
これは良くない。目標を全て潰したら、オブシズたちには離脱を指示すべきか。ここから更に目標を胴に切り替え、指揮者を討つのは難しすぎる。だが、逃げることもやはり、難しいだろう……。
目標を切り替えるにしても、この位置から胴側は、遠くて把握しづらい、的確な指示もできないだろう。でも……その条件は、あちらも同じはずだ。
焦りはあった。けれどそれを見せるわけにはいかない。
俺が動揺すれば、それが皆の動きを鈍らせる……。
そう考えているうちにも斥候部隊はこちらに迫っていた。弓はもう打ってこないつもりのよう。この寒さの中ではあまり使えないだろうし、当てずっぽうでは無駄遣いするだけだしな。
そしてそのうち狼が、こちらの匂いに気付いたのか、鼻に皺を寄せて牙をむいた。
場所を知られたならば隠れる必要も無い。立ち上がった俺たちを目標と定めた一団が、まっすぐこちらに向かってくる。
たった四人と四匹に対し、三十人という、圧倒的な人数を前に、まず動いたのはシザー。バサリと彼の背から、白の敷布ごと毛皮の外套が落ちた。
それをその場に残したまま、騎狼したシザーは、まるで死にに行くかの如く、単騎で突貫していく。
「主……っ」
慌てた姉妹が、俺に指示をと叫ぶ。二人はシザーの突出で、俺の守りに残らざるを得ない。
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「良いんだ」
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