878 / 1,121
夜会 2-6
しおりを挟む
寸劇に参加しなかったヘイスベルトは、ヴァイデンフェラー殿らと共にいたらしい。
そうして、茶会に参加できなかった方々や、状況を理解できていない方々への説明を、一手に引き受けてくれていたそうだ。
「交流のある家々との挨拶は、一通りこちらで済ませておきましたので、ご安心ください。
レイシール様と直接言葉を交わしたいという方は、明日以降に、お時間を作る形で進めさせていただきました。
アギー公爵様も、寸劇の関係で我々が交流を持てなかったことは理解してくださいまして、引き続きの滞在を許可してくださいました。
面会希望者のお名前は控えておりますので、こちらを後でご確認いただけますか」
ヘイスベルト……っ!
痒い所に手が届くというか、本当に神対応!
「ありがとう、助かる!」
「本日残りのお時間は如何されますか?
急がないとはおっしゃっていたのですが、リカルド様より、紹介したい方がいらっしゃるともお聞きしております」
あぁ……あの話、途中で止めてしまっていたものな。
ヴァイデンフェラー殿には、もう俺が姫役として扮装していたことは伝え済みとのこと。
俺を母と見間違えていたから、大丈夫かなと思っていたのだけれど、納得してもらえているようだ。
うーん……それならば…………。
「グラヴィスハイド様は、いらっしゃった?」
そう聞くと、ふと気付いたという表情になるヘイスベルト。
「そういえば……途中からお見かけしておりませんね」
「できれば、最優先でグラヴィスハイド様とお話ししたいんだ」
寸劇の時、きっとアギーの方々の中にいらっしゃったのだと思うが、俺は演技に夢中で全く意識していなかったから、彼の方の服装も何も、分からない。
扮装していらっしゃったとしたら、見分けられないかもしれない……。
「……そうですね。では、姉が舞台の片付けを行なっていましたから、確認してきます」
「お願いする。俺の方でも、少し探してみる」
この女装のままで会場に戻るのは少し気が引けたれど、しのごの言ってられない。
万が一が無いよう、オブシズにはヘイスベルトの護衛をお願いした。
俺とサヤは共にあれば大丈夫だろうし、現状注目の的だ。変な手出しはされないだろう。
談話室を出て、入り口に待機していた使用人に、ありがとうと伝え、会場に足を向けることとなった。
ヘイスベルトたちは先に向かい、俺はサヤと二人、廊下を暫く進む。
敢えて歩調を緩めたのには、訳があった。
「サヤ……少し気にしておいてほしいことがあるんだ」
「はい?」
不思議そうに俺を見上げるサヤに、俺は「上位貴族の方々の、会話」と答える。
「もし拾えたなら、聞いておいてほしい。
なんとなく、何か抱えていらっしゃるように見受けられた。
陛下のご体調にも絡むことだから、少し、気になって……」
ヴァイデンフェラーのこともだ。
今まで何度も社交界の席でご一緒したが、遅れて来るような不敬をされていたことは一度も無い。
それともうひとつ。
アギー公爵様と、クオン様……クララのこと。
「挨拶……省いたろう?
元々奇抜なことがお好きなアギー公爵様だけど、それでも挨拶は行ってきた……。それを、敢えて省いた」
周りの雰囲気を、そのまま維持しようとしたのだと思う。
皆が興奮や熱狂の中にいることを、選んだ。それは、考える余地を与えなかったとも取れる。そこにも何か、意味があるように思えてしまった。
「……陛下のご懐妊よりも……」
陛下が、健在であることを示さなければならないとは、どういうことだ?
それは即ち、フェルドナレンが安泰であると、内外に示すということ。
ご懐妊の可能性を伏せてまで、示す意味……。
それよりも重要なこととは?
「まだ確証はないのだけど……」
「レイシール様っ」
だがそこで、口元に手が伸びた。
サヤの静止に、ピタリと口を閉ざして、音を立てないよう歩みも止める。
「…………言い争い」
サヤの怯えた表情で、それがどういったものかは悟った。
「行こう。どっち」
談話や休憩のための控え室から、会場に向かうための廊下。
ここは、密談等も行われる場合があるから、使用人の数は最低限に絞られている場所だ。
サヤが足早に進む。一刻を争うというように。ならば、答えは……っ。
「あの、部屋……っ」
十字となった通路の手前で、サヤは曲がる先を指し示した。
そっと覗いて伺うと、入り口に、男性が二人。
一見、部屋が談話に使われているといった様子。
けれど、キョロリと視線を彷徨わせ、部屋の中を気にする様子を窺わせる。その二人のうちの、一人の顔……っ。
「他の部屋は、音がありませんっ。あそこ……あっ、女性の声で、悲鳴……っ」
血の気の引いた唇で、そう言うサヤ。俺はその手を握った。
「サヤ、誰かを呼んできて」
「! いいえっ」
「一刻を争うだろう? 急いで。その間は俺が牽制しておく。それが一番早い。
中の声の数は」
「ひ、ひとつずつ……あのっ」
分かってる。
分かってるから、大丈夫。
「頼む」
「……はいっ」
キュッと唇を引き結んで。
踵を返したサヤを見送る間も惜しみ、俺はそのまま足を進め、角を曲がった。
談話室の前の二人。近づいてくる俺を見て、不思議そうにしていたけれど……。
「お退きなさい」
今俺は女の装いだ。隙を突くため、声を整え、ピシリとそう言うと、反射のように背筋を伸ばした。
見覚えのある顔。もう一度とはいきたくなかった……。サヤは気付いていないようだったけれど、俺は、直接やりあったから、よく覚えている。
身を固めた二人が違和感を覚える前に、扉に手を掛けて中に押し入った。
案の定、鍵は閉まっておらず、無許可で部屋を押さえたのだと理解できた。
…………最低だな、貴方は。
相変わらずひょろりとした体型。もう、騎士団は退団されたのかもしれない。
少し垂れ気味の目元が、ギョッとしつつ俺を見て、見開かれた。
その男は、長椅子に膝をついていて、膝下に……衣服の乱れた、若い女性…………。
左頬と瞳が赤い。涙を沢山溢したのだろう。縋るような視線で、俺を見る……っ! 言い逃れの余地もない状況。
そのまま足を進めた。
戸惑いを見せる男の元まで行き、そのまま肩を無造作に払う。
男は長椅子から転げ落ち、その間に女性……少女ほどに若いその娘を助け起こした。そのまま外に向かえれば良かったのだけど……。
「まっ、待て!」
慌てた男の声と同時に、部屋に部外者を立ち入らせたことに、やっと気付いた見張りが飛び込んでくる。
身を竦ませた少女の肩を抱き寄せて、とりあえずは窓を背にする位置を確保した。
ここは二階……最悪は、飛び降りて逃げられるだろう。
「ど、どちらの方かな? 其方……名はなんと?」
猫撫で声。
まるで魅せられたかのような、熱い視線。それが俺の顔と、身体を行き来する。
気持ち悪いにもほどがあったが、この少女をこのいやらしい視線に晒すよりはマシだろう。
立ち上がった男は、俺に長椅子から引き摺り下ろされたことすら、忘れているかのよう。
そこで、その男の服装が、かつてと違うことにも気が付いた。
伯爵家から招かれた客人というわけではなく、アギーの、騎士になったのか……。なのに、なのにか…………っ!
「職務はどうされた、ライアルド殿」
そうして、茶会に参加できなかった方々や、状況を理解できていない方々への説明を、一手に引き受けてくれていたそうだ。
「交流のある家々との挨拶は、一通りこちらで済ませておきましたので、ご安心ください。
レイシール様と直接言葉を交わしたいという方は、明日以降に、お時間を作る形で進めさせていただきました。
アギー公爵様も、寸劇の関係で我々が交流を持てなかったことは理解してくださいまして、引き続きの滞在を許可してくださいました。
面会希望者のお名前は控えておりますので、こちらを後でご確認いただけますか」
ヘイスベルト……っ!
痒い所に手が届くというか、本当に神対応!
「ありがとう、助かる!」
「本日残りのお時間は如何されますか?
急がないとはおっしゃっていたのですが、リカルド様より、紹介したい方がいらっしゃるともお聞きしております」
あぁ……あの話、途中で止めてしまっていたものな。
ヴァイデンフェラー殿には、もう俺が姫役として扮装していたことは伝え済みとのこと。
俺を母と見間違えていたから、大丈夫かなと思っていたのだけれど、納得してもらえているようだ。
うーん……それならば…………。
「グラヴィスハイド様は、いらっしゃった?」
そう聞くと、ふと気付いたという表情になるヘイスベルト。
「そういえば……途中からお見かけしておりませんね」
「できれば、最優先でグラヴィスハイド様とお話ししたいんだ」
寸劇の時、きっとアギーの方々の中にいらっしゃったのだと思うが、俺は演技に夢中で全く意識していなかったから、彼の方の服装も何も、分からない。
扮装していらっしゃったとしたら、見分けられないかもしれない……。
「……そうですね。では、姉が舞台の片付けを行なっていましたから、確認してきます」
「お願いする。俺の方でも、少し探してみる」
この女装のままで会場に戻るのは少し気が引けたれど、しのごの言ってられない。
万が一が無いよう、オブシズにはヘイスベルトの護衛をお願いした。
俺とサヤは共にあれば大丈夫だろうし、現状注目の的だ。変な手出しはされないだろう。
談話室を出て、入り口に待機していた使用人に、ありがとうと伝え、会場に足を向けることとなった。
ヘイスベルトたちは先に向かい、俺はサヤと二人、廊下を暫く進む。
敢えて歩調を緩めたのには、訳があった。
「サヤ……少し気にしておいてほしいことがあるんだ」
「はい?」
不思議そうに俺を見上げるサヤに、俺は「上位貴族の方々の、会話」と答える。
「もし拾えたなら、聞いておいてほしい。
なんとなく、何か抱えていらっしゃるように見受けられた。
陛下のご体調にも絡むことだから、少し、気になって……」
ヴァイデンフェラーのこともだ。
今まで何度も社交界の席でご一緒したが、遅れて来るような不敬をされていたことは一度も無い。
それともうひとつ。
アギー公爵様と、クオン様……クララのこと。
「挨拶……省いたろう?
元々奇抜なことがお好きなアギー公爵様だけど、それでも挨拶は行ってきた……。それを、敢えて省いた」
周りの雰囲気を、そのまま維持しようとしたのだと思う。
皆が興奮や熱狂の中にいることを、選んだ。それは、考える余地を与えなかったとも取れる。そこにも何か、意味があるように思えてしまった。
「……陛下のご懐妊よりも……」
陛下が、健在であることを示さなければならないとは、どういうことだ?
それは即ち、フェルドナレンが安泰であると、内外に示すということ。
ご懐妊の可能性を伏せてまで、示す意味……。
それよりも重要なこととは?
「まだ確証はないのだけど……」
「レイシール様っ」
だがそこで、口元に手が伸びた。
サヤの静止に、ピタリと口を閉ざして、音を立てないよう歩みも止める。
「…………言い争い」
サヤの怯えた表情で、それがどういったものかは悟った。
「行こう。どっち」
談話や休憩のための控え室から、会場に向かうための廊下。
ここは、密談等も行われる場合があるから、使用人の数は最低限に絞られている場所だ。
サヤが足早に進む。一刻を争うというように。ならば、答えは……っ。
「あの、部屋……っ」
十字となった通路の手前で、サヤは曲がる先を指し示した。
そっと覗いて伺うと、入り口に、男性が二人。
一見、部屋が談話に使われているといった様子。
けれど、キョロリと視線を彷徨わせ、部屋の中を気にする様子を窺わせる。その二人のうちの、一人の顔……っ。
「他の部屋は、音がありませんっ。あそこ……あっ、女性の声で、悲鳴……っ」
血の気の引いた唇で、そう言うサヤ。俺はその手を握った。
「サヤ、誰かを呼んできて」
「! いいえっ」
「一刻を争うだろう? 急いで。その間は俺が牽制しておく。それが一番早い。
中の声の数は」
「ひ、ひとつずつ……あのっ」
分かってる。
分かってるから、大丈夫。
「頼む」
「……はいっ」
キュッと唇を引き結んで。
踵を返したサヤを見送る間も惜しみ、俺はそのまま足を進め、角を曲がった。
談話室の前の二人。近づいてくる俺を見て、不思議そうにしていたけれど……。
「お退きなさい」
今俺は女の装いだ。隙を突くため、声を整え、ピシリとそう言うと、反射のように背筋を伸ばした。
見覚えのある顔。もう一度とはいきたくなかった……。サヤは気付いていないようだったけれど、俺は、直接やりあったから、よく覚えている。
身を固めた二人が違和感を覚える前に、扉に手を掛けて中に押し入った。
案の定、鍵は閉まっておらず、無許可で部屋を押さえたのだと理解できた。
…………最低だな、貴方は。
相変わらずひょろりとした体型。もう、騎士団は退団されたのかもしれない。
少し垂れ気味の目元が、ギョッとしつつ俺を見て、見開かれた。
その男は、長椅子に膝をついていて、膝下に……衣服の乱れた、若い女性…………。
左頬と瞳が赤い。涙を沢山溢したのだろう。縋るような視線で、俺を見る……っ! 言い逃れの余地もない状況。
そのまま足を進めた。
戸惑いを見せる男の元まで行き、そのまま肩を無造作に払う。
男は長椅子から転げ落ち、その間に女性……少女ほどに若いその娘を助け起こした。そのまま外に向かえれば良かったのだけど……。
「まっ、待て!」
慌てた男の声と同時に、部屋に部外者を立ち入らせたことに、やっと気付いた見張りが飛び込んでくる。
身を竦ませた少女の肩を抱き寄せて、とりあえずは窓を背にする位置を確保した。
ここは二階……最悪は、飛び降りて逃げられるだろう。
「ど、どちらの方かな? 其方……名はなんと?」
猫撫で声。
まるで魅せられたかのような、熱い視線。それが俺の顔と、身体を行き来する。
気持ち悪いにもほどがあったが、この少女をこのいやらしい視線に晒すよりはマシだろう。
立ち上がった男は、俺に長椅子から引き摺り下ろされたことすら、忘れているかのよう。
そこで、その男の服装が、かつてと違うことにも気が付いた。
伯爵家から招かれた客人というわけではなく、アギーの、騎士になったのか……。なのに、なのにか…………っ!
「職務はどうされた、ライアルド殿」
0
お気に入りに追加
838
あなたにおすすめの小説
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる