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作戦決行 4
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執務室へ戻ると、ユストの言う通り、ジークとアーシュが来ていた。
村の警備に立っている者以外は、起きて身支度を進めているという。
そうして、マルから今一度、父上の状況が説明され、生きていらっしゃったものの、かなり酷い扱いを受けていたことが窺え、皆は拳を固めたり、怒りに顔を歪めていた。
「ジェスル……よくも、領主様を……」
「だけどさ、流石アルドナン様だろ? そんな環境でも、ちゃんと俺たちを待っていてくださったんだ。
心が折れていたっておかしくなかったと俺は思う。特に、ロレッタ様を亡くされて、落胆されてなかったはずがないんだから」
「…………それだけどな」
そこで不意に、ジェイドが口を開いた。
少々言いにくそうに、俺の様子を伺って……、けれど、やはり口にすると決意した様子。
「そのロレッタ様、と、こいつのこと、勘違いさせられてたンだ」
そう言って、俺を無事な方の手で差す。
「勘違い?」
「一度だけ、馬車でセイバーンまで、連れて来られたンだと。
その……ロレッタ様と一緒に結構な怪我を負って、意識を失って、次に目が覚めたら、もう一人で隔離されていたって。
ロレッタ様の怪我の様子が気になって聞いても、答えてもらえずで、その後がどうなったかが全然分からなくて、食事を絶って抗議してたら……。
脚の腱を切ることを承知するなら、一度だけ会わせてやるって言われたらしくてな……。それで、逃げられないよう、処置された後に……。麦畑で仕事してる所を…………馬車で遠目からだけ、見せられたって……。
村の人らと、一緒に仕事してて、監視の目はあるみたいだったけど、元気そうだったからホッとしたって。
彼女に手出ししないという約束で、あそこにいることを、承知したんだと……。それで、状況を打開できる機会を伺うつもりだったって……。
まぁそうしたら……今度はその食事を摂らないって手段すら、出来なくされたって、わけだけど……」
薬を含んだ食事を、それと知らずに取り続けたことで、食事を断てば自我を失くす身体にされた……。抵抗することすら、取り上げられたのか……。
「あんたのことは…………望むまま、学舎を続けさせるってことに、なってたみたいだ。領主様があそこで大人しくしている限り、手出ししないって。
学舎でのあんたのこと、知らせてる人が、いたみたいで……優秀だから、王都に望まれるだろうと、聞いているって……。
元から、まともな環境も与えてやれず、酷い状態で一人遠方にやったから、あんたはここも、自分たちのことも嫌っているから、戻ることもないだろうって。そう考えてたみたいだ。巻き込まないためにも、それが丁度良かったって」
「……監視……。それは多分、私のことでしょうね」
「そうでしょうねぇ。
レイ様とハインを、監視付きのロレッタ様だと思わされていたわけですか。
二年前のレイ様は、まだ小柄でしたしねぇ」
「つまり、レイシール様が王都から急遽呼び戻されたのは……この偽装のため……という、ことですか」
父上は…………母の死を知らず、ずっと、俺や母を守るために、戦っていたのか。
母がもう、今世にはいないことも知らず、約束が、守られていないことも知らず、ずっと一人で、こんなにも長い間…………。
どこまでも、どこまでも踏みにじられて、それでも父上は……。
「本当は、最初の一年で、自分を幽閉しておくのは困難になるだろうって考えてたンだと。
畑の管理はロレッタ様一人では厳しいだろうし、氾濫の際の村人の救済とか、そういうのは更に無理だろうし、そうなれば資金目当てのジェスルも困るだろうから、何かしら動きを見せてくるだろうって。
殺されることも可能性としては考えてて、自分が死んで兄貴の方が領地を継ぐとなれば、予てよりの指示で、部下は動くだろうって」
「予てよりの指示とは?」
「……フェルナン様には領地の統治能力は無いという報告書を、カーク様が預かっているのです。その際は、領地の返上を遺言として、王家に届ける手筈でした」
「遺言……」
「実は……兄上様はもう、内々のうちでは後継ではないのです。
よほど有能な補佐でもいなければ務まらないでしょうし、それでは結局近い未来、セイバーンは立ち行かなくなる。
セイバーンは国の領地、セイバーンの領民は国の民ですから、管理できない者には委ねられないからと。
ですから、フェルナン様がセイバーンの領主となることはそのまま、領主様の意思ではない。と、はっきりしているのです。
それにジェスルの思惑……資金源とされていることも、だんだん、見えてきていましたので……彼らの目的が分からないまま、傀儡となるわけにはいかないからと。
ただそれを、知られるわけにはいきませんでしたから……」
「まあ、下手に知られたらジェスルが何するか分かりませんもんねぇ」
「それを知られての、拉致であった可能性もありますが……」
「真相の解明は、領主様と合流できてからですね」
そう言ってからマルは、こほんと咳払い。
「さて、領主様を直接狙い出したってことは、相手もなりふり構ってませんし、領主様を生きたまま確保しようとしているこちらの思惑は相手も理解しているということです。
当然、そんな行動を起こしているのは、領主様の配下と考えるでしょう。それも見越して、領主様は信頼できる配下のもとに向かうよう、言ったのでしょうし。
つまりね、領主様は、レイ様のことを隠した。レイ様はまだ疑われていないんですよ。
まあ、日陰者の二子が、まさか影持ってるなんて考え付きもしないでしょうし、僕も全力で情報隠してますし」
その発言に、ジークらが苦笑する。
誰が思いつくんだよ……と、顔が語っていた。
「ですから、この隙に本館を落とします。
異母様方の身柄をこちらで先に確保してしまいましょう。
あと、ジェスルの意思を示しているのはおそらく執事長です。彼を逃してはいけません。必ず仕留めるか、確保します。
それが今最も、被害を最小限にする方法であると僕は考えます。
ですが……領主様の確実な確保が無い状況ですから、当然セイバーン兵は、レイ様の謀反だと判断するでしょう。
セイバーン兵の、犠牲を払うことになりますし、失敗すれば、レイ様は謀反人……罪人です。
吠狼だって、領主様奪還の方に全力投入してますから、戦力になりません」
影はともかく、獣人である者らは伏せる必要があるから、どちらにしたって頼れない。
「つまり、ここにいる傭兵に偽装した非正規兵二十人そこらで、本館の制圧をしなきゃいけないんですよねぇ」
肩をすくめてそんな風に言う。
マルがあえてそれを言葉にしているのはつまり……セイバーン兵の犠牲を最小限にする……などという配慮をしていられる状況ではない……ということ。
謀反人…………か。
「……この拠点村の面々にも、セイバーン村の皆にも……そう、見えるのだろうな……」
明後日が仕事納めと、言っていた……ならば、俺たちが武装してここを出るのは、彼らにも当然、目撃される。セイバーン村の皆は尚更だ。
特に失敗してしまった場合、俺は、名実共に謀反人になるのだ。
俺の失敗だけではない、サヤたちが失敗した場合もだろう。異母様方は、父上の死すら、俺の仕業と嘯くだろうから。
だが…………ただ待っているだけよりは、ずっといい。
俺のできることを、全力で。どう思われたって、構わない。
「うん。覚悟する。
けれど……配慮できる状況であれば、どうか、犠牲は最小限に、とどめてほしい……。
すまない……こんな時に口にすることじゃないって、分かっているのだけど……」
犠牲もやむなしと、強い決意を示す必要があるのだと、分かって、いるのだけど……。
それでもできるならば、民を、犠牲になんて、したくなかった……。
……と。
「……お前一人が乗り込ンで、心中図られるよりよっぽどマシ」
唐突にジェイドが半眼でそう言い、身支度してくるわと席を立った。当たり前みたいに。
ちょっと待て⁉︎
「ジェイドは休めって言われただろ⁉︎」
「休んでる状況じゃねぇだろ。サヤからいつ知らせがあるかも分からねぇンだし、犬笛聞き取れる奴が必要だろうが。
腕一本でも、それなりにやれる自信はあるしな」
「熱が出るって言われただろ⁉︎」
「知らねぇ」
邪険に腕を振り払われ、さっさと部屋を出て行ってしまった。
「ま、正念場ですからねぇ。ジェイドの好きにさせましょう」
「マル⁉︎」
「では私も準備をしてきます。シザーは……そのままで大丈夫そうですね」
「……」
ハインの言葉に、こっくりと頷くシザー。
「ちょっ、今から⁉︎」
慌てる俺に、ジークがははっと、爽やかに笑いつつ。「善は急げと言いますし、夜が明ける前に、セイバーン襲撃を開始するのが最善でしょうからね」と、言葉を続ける。
「警備も比較的薄い。犠牲を最小限にと考えるなら、なおのこと、急ぐ方が良いですよ。
アーシュ、皆の準備は……」
「もう済んでいる頃合いです。警備担当も集めるよう、指示してきます」
「おぅ、任せた。
レイシール様、僭越ながら、隊の指揮は俺に任じて頂けますか。
立て篭もった強盗や山賊の襲撃等、家内戦の経験はそこそこあります。
あ、良かったら取り急ぎ、館の警備配置とか、わかる範囲で教えてもらえますかね」
「それなら、僕が用意してますよぅ。
本日配置の兵名や担当場所もおさえてあります。
あ、本館の見取り図も用意してますから、すぐに作戦会議に移りましょう。半時間後に作戦会議、一時間後に出陣で、準備を整えてください」
あれよあれよという間に皆が足早に動き出す。
さっさと自分の支度を終えたハインが、今度は俺を連れに来て、強引に、部屋に連れ戻され……。
「夜着で出陣するつもりですか。
さっさと着替えてください」
そう言って、俺の夜着を問答無用で剥ぎ取りにかかった。
村の警備に立っている者以外は、起きて身支度を進めているという。
そうして、マルから今一度、父上の状況が説明され、生きていらっしゃったものの、かなり酷い扱いを受けていたことが窺え、皆は拳を固めたり、怒りに顔を歪めていた。
「ジェスル……よくも、領主様を……」
「だけどさ、流石アルドナン様だろ? そんな環境でも、ちゃんと俺たちを待っていてくださったんだ。
心が折れていたっておかしくなかったと俺は思う。特に、ロレッタ様を亡くされて、落胆されてなかったはずがないんだから」
「…………それだけどな」
そこで不意に、ジェイドが口を開いた。
少々言いにくそうに、俺の様子を伺って……、けれど、やはり口にすると決意した様子。
「そのロレッタ様、と、こいつのこと、勘違いさせられてたンだ」
そう言って、俺を無事な方の手で差す。
「勘違い?」
「一度だけ、馬車でセイバーンまで、連れて来られたンだと。
その……ロレッタ様と一緒に結構な怪我を負って、意識を失って、次に目が覚めたら、もう一人で隔離されていたって。
ロレッタ様の怪我の様子が気になって聞いても、答えてもらえずで、その後がどうなったかが全然分からなくて、食事を絶って抗議してたら……。
脚の腱を切ることを承知するなら、一度だけ会わせてやるって言われたらしくてな……。それで、逃げられないよう、処置された後に……。麦畑で仕事してる所を…………馬車で遠目からだけ、見せられたって……。
村の人らと、一緒に仕事してて、監視の目はあるみたいだったけど、元気そうだったからホッとしたって。
彼女に手出ししないという約束で、あそこにいることを、承知したんだと……。それで、状況を打開できる機会を伺うつもりだったって……。
まぁそうしたら……今度はその食事を摂らないって手段すら、出来なくされたって、わけだけど……」
薬を含んだ食事を、それと知らずに取り続けたことで、食事を断てば自我を失くす身体にされた……。抵抗することすら、取り上げられたのか……。
「あんたのことは…………望むまま、学舎を続けさせるってことに、なってたみたいだ。領主様があそこで大人しくしている限り、手出ししないって。
学舎でのあんたのこと、知らせてる人が、いたみたいで……優秀だから、王都に望まれるだろうと、聞いているって……。
元から、まともな環境も与えてやれず、酷い状態で一人遠方にやったから、あんたはここも、自分たちのことも嫌っているから、戻ることもないだろうって。そう考えてたみたいだ。巻き込まないためにも、それが丁度良かったって」
「……監視……。それは多分、私のことでしょうね」
「そうでしょうねぇ。
レイ様とハインを、監視付きのロレッタ様だと思わされていたわけですか。
二年前のレイ様は、まだ小柄でしたしねぇ」
「つまり、レイシール様が王都から急遽呼び戻されたのは……この偽装のため……という、ことですか」
父上は…………母の死を知らず、ずっと、俺や母を守るために、戦っていたのか。
母がもう、今世にはいないことも知らず、約束が、守られていないことも知らず、ずっと一人で、こんなにも長い間…………。
どこまでも、どこまでも踏みにじられて、それでも父上は……。
「本当は、最初の一年で、自分を幽閉しておくのは困難になるだろうって考えてたンだと。
畑の管理はロレッタ様一人では厳しいだろうし、氾濫の際の村人の救済とか、そういうのは更に無理だろうし、そうなれば資金目当てのジェスルも困るだろうから、何かしら動きを見せてくるだろうって。
殺されることも可能性としては考えてて、自分が死んで兄貴の方が領地を継ぐとなれば、予てよりの指示で、部下は動くだろうって」
「予てよりの指示とは?」
「……フェルナン様には領地の統治能力は無いという報告書を、カーク様が預かっているのです。その際は、領地の返上を遺言として、王家に届ける手筈でした」
「遺言……」
「実は……兄上様はもう、内々のうちでは後継ではないのです。
よほど有能な補佐でもいなければ務まらないでしょうし、それでは結局近い未来、セイバーンは立ち行かなくなる。
セイバーンは国の領地、セイバーンの領民は国の民ですから、管理できない者には委ねられないからと。
ですから、フェルナン様がセイバーンの領主となることはそのまま、領主様の意思ではない。と、はっきりしているのです。
それにジェスルの思惑……資金源とされていることも、だんだん、見えてきていましたので……彼らの目的が分からないまま、傀儡となるわけにはいかないからと。
ただそれを、知られるわけにはいきませんでしたから……」
「まあ、下手に知られたらジェスルが何するか分かりませんもんねぇ」
「それを知られての、拉致であった可能性もありますが……」
「真相の解明は、領主様と合流できてからですね」
そう言ってからマルは、こほんと咳払い。
「さて、領主様を直接狙い出したってことは、相手もなりふり構ってませんし、領主様を生きたまま確保しようとしているこちらの思惑は相手も理解しているということです。
当然、そんな行動を起こしているのは、領主様の配下と考えるでしょう。それも見越して、領主様は信頼できる配下のもとに向かうよう、言ったのでしょうし。
つまりね、領主様は、レイ様のことを隠した。レイ様はまだ疑われていないんですよ。
まあ、日陰者の二子が、まさか影持ってるなんて考え付きもしないでしょうし、僕も全力で情報隠してますし」
その発言に、ジークらが苦笑する。
誰が思いつくんだよ……と、顔が語っていた。
「ですから、この隙に本館を落とします。
異母様方の身柄をこちらで先に確保してしまいましょう。
あと、ジェスルの意思を示しているのはおそらく執事長です。彼を逃してはいけません。必ず仕留めるか、確保します。
それが今最も、被害を最小限にする方法であると僕は考えます。
ですが……領主様の確実な確保が無い状況ですから、当然セイバーン兵は、レイ様の謀反だと判断するでしょう。
セイバーン兵の、犠牲を払うことになりますし、失敗すれば、レイ様は謀反人……罪人です。
吠狼だって、領主様奪還の方に全力投入してますから、戦力になりません」
影はともかく、獣人である者らは伏せる必要があるから、どちらにしたって頼れない。
「つまり、ここにいる傭兵に偽装した非正規兵二十人そこらで、本館の制圧をしなきゃいけないんですよねぇ」
肩をすくめてそんな風に言う。
マルがあえてそれを言葉にしているのはつまり……セイバーン兵の犠牲を最小限にする……などという配慮をしていられる状況ではない……ということ。
謀反人…………か。
「……この拠点村の面々にも、セイバーン村の皆にも……そう、見えるのだろうな……」
明後日が仕事納めと、言っていた……ならば、俺たちが武装してここを出るのは、彼らにも当然、目撃される。セイバーン村の皆は尚更だ。
特に失敗してしまった場合、俺は、名実共に謀反人になるのだ。
俺の失敗だけではない、サヤたちが失敗した場合もだろう。異母様方は、父上の死すら、俺の仕業と嘯くだろうから。
だが…………ただ待っているだけよりは、ずっといい。
俺のできることを、全力で。どう思われたって、構わない。
「うん。覚悟する。
けれど……配慮できる状況であれば、どうか、犠牲は最小限に、とどめてほしい……。
すまない……こんな時に口にすることじゃないって、分かっているのだけど……」
犠牲もやむなしと、強い決意を示す必要があるのだと、分かって、いるのだけど……。
それでもできるならば、民を、犠牲になんて、したくなかった……。
……と。
「……お前一人が乗り込ンで、心中図られるよりよっぽどマシ」
唐突にジェイドが半眼でそう言い、身支度してくるわと席を立った。当たり前みたいに。
ちょっと待て⁉︎
「ジェイドは休めって言われただろ⁉︎」
「休んでる状況じゃねぇだろ。サヤからいつ知らせがあるかも分からねぇンだし、犬笛聞き取れる奴が必要だろうが。
腕一本でも、それなりにやれる自信はあるしな」
「熱が出るって言われただろ⁉︎」
「知らねぇ」
邪険に腕を振り払われ、さっさと部屋を出て行ってしまった。
「ま、正念場ですからねぇ。ジェイドの好きにさせましょう」
「マル⁉︎」
「では私も準備をしてきます。シザーは……そのままで大丈夫そうですね」
「……」
ハインの言葉に、こっくりと頷くシザー。
「ちょっ、今から⁉︎」
慌てる俺に、ジークがははっと、爽やかに笑いつつ。「善は急げと言いますし、夜が明ける前に、セイバーン襲撃を開始するのが最善でしょうからね」と、言葉を続ける。
「警備も比較的薄い。犠牲を最小限にと考えるなら、なおのこと、急ぐ方が良いですよ。
アーシュ、皆の準備は……」
「もう済んでいる頃合いです。警備担当も集めるよう、指示してきます」
「おぅ、任せた。
レイシール様、僭越ながら、隊の指揮は俺に任じて頂けますか。
立て篭もった強盗や山賊の襲撃等、家内戦の経験はそこそこあります。
あ、良かったら取り急ぎ、館の警備配置とか、わかる範囲で教えてもらえますかね」
「それなら、僕が用意してますよぅ。
本日配置の兵名や担当場所もおさえてあります。
あ、本館の見取り図も用意してますから、すぐに作戦会議に移りましょう。半時間後に作戦会議、一時間後に出陣で、準備を整えてください」
あれよあれよという間に皆が足早に動き出す。
さっさと自分の支度を終えたハインが、今度は俺を連れに来て、強引に、部屋に連れ戻され……。
「夜着で出陣するつもりですか。
さっさと着替えてください」
そう言って、俺の夜着を問答無用で剥ぎ取りにかかった。
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