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暗躍 6
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リカルド様方と湯屋へ赴き、今日も風呂を利用した。
本日の同行者は、騎士の方ともうお一人だ。我々が館を離れる間、残る一人を監視しておけないのが残念であったけれど、人手が足りないので仕方がない。
それなりに恙無く過ごし、戻って来ると、部屋には来客があった。
「おい、残ってた奴、なンで見張ってねぇンだ」
部屋の長椅子に、草が寛いでいた。
ハインが腰の剣に手を掛け、臨戦態勢に入ろうとするのを、必死で宥めてやめさせるのに、少々苦労した。
どこから入ったのだか、痕跡は全く無かったのに……と、首を傾げるしかない。
気配も殺し、音も立てていなかった様子で、サヤも気付いていなかった。
こういった風に忍び込まれた時、無防備だな……。ていうか、草が非常に優秀であるのだとは思うが。
「人手が無いから、仕方がなくてね」
「……てめぇ、ふざけてンのか?」
正直に述べると、少年めいた草の顔が、怒気に歪む。
どすの利いた声で、そう言われてしまった。なんで草がご立腹なのかが分からない。
「いつまで経っても、使いやしねぇ……何の為に渡したと思ってンだ」
「……何を?」
「犬笛だろ⁉︎ そこの獣に渡したろうがっ」
ビシッとハインを指差す草。
犬笛って、なんだ? と、記憶をひっくり返し……ああ。確かに貰ってたな。と、気付いた。
万が一の時には、吹きならせ……だったか? だが、まだ万が一は起こってないと思うのだけど……。
それに、ハインを獣呼ばわりするのはやめてもらいたい。
「獣じゃない。……ハインだ」
「チッ、ああそうかぃ。良かったな名前持ち。てめぇは主人に不誠実だが、てめぇの主人は馬鹿なほどに誠実で羨ましいぜ。
てめぇが俺らをどう思ってようが構わねぇが、使わねぇンなら笛を返せ。
主人の為に我を殺すことも出来ねぇ、駄犬が」
草の言動に、ハインの顔がより険悪になり、殺気すら身に纏う。
その様子に、俺は慌てて二人の間に割って入った。
「やめろって! 草、笛の件は悪かった。
ただ、万が一の時にと言われていたし、今は使いどきじゃないと思ってたんだよ」
すっかり忘れていたのだけれど、そう言って誤魔化しておく。
すると草は、チッと舌打ちをして自身の胸元を弄り、引っ張り出したそれを、俺に投げつけてきた。
「もう良い、てめぇが持ってろ。
あとな、俺らを忍にするって言ったんだろうが⁉︎ なら仕事を寄越せ!」
どうやら、笛で呼ばれるのを待ってくれていた様子だ。
用事がある時はマルを通すのだと思っていた……。俺が直接声を掛けて良いらしい。
それをわざわざ言いに来てくれたのか?
しかも、見張りとか、そんな仕事で呼びつけても良いと、言外に言っていた。
「……あ、ああ。ありがとう……」
お礼を言って笛を握りこむと、なんとか溜飲を下げてくれた様子だ。
苛々を押さえつける様に、言葉から感情をこそげ落とす。
「てめえらが出てる間に、接触してやがったぞ。
例の偽装商団。ここから小一時間の場所まで移動して来てやがンだが、その斥候とだ。
あんたをどうするかって伺いを立ててやがった」
そんなことを言い出す。
え? それってまさか……。
「草……わざわざ、見張っててくれたのか?」
「たまたまだ! 報告に来たついでだ……。
おい、ありゃあ、やばい連中だ。正気じゃねぇ……さっさと狩るぞ。それだけ言いに来た」
スッと、目を細め、標的を見定めた狼の如く、獰猛な殺気を滾らせる。
かと思えば、サッと手探りで腰の短剣を確認し、席を立った。懐から頭巾と顔の上半分を隠す為の仮面を取り出し、装着する。今まで意識していなかったが……今日の草は、全身黒尽くめだった。
「運がいい奴だ。俺が空いてるンだからな」
頭巾の具合を調節しつつ、そう言う。
嫌な予感しかしない……まさか。
「ちょっと、何してる?」
「てめぇは何も知らねぇことにしろ。まだ会ってもいねぇンだ、あっちも油断して……」
「おい⁉︎ 何不穏なこと言ってる⁉︎ その格好はなんだ、何をしようとしてる⁉︎」
「あぁ? 見りゃ分かンだろうが、この俺様が、自ら仕事してやるって言ってンだよ」
小柄な身体に、不相応な殺気。
何を聞いた⁉︎
草は怒っているように見えた。何やら苛立ち、ハインに八つ当たりしていた様であったのも、わざわざ部屋に待っていたのも、その辺が理由であるのかもしれない。
「落ち着け、どうしたんだ?
何がやばいのか、言ってくれなきゃ分からない。
それに、俺と君らとの約定は、不殺が条件だ。草にそんなことはさせない!」
「はぁ? てめぇ頭沸いてンのか⁉︎ だから俺から言ってやったンだろうが。
てめぇに頼まれちゃいねぇンだよ俺は!」
「尚のこと駄目だろうが!」
つい声を荒げた。
そんなことをして欲しくて約定を交わしたのではない。俺は、不殺を貫く覚悟は固めている。そもそも、草には俺の為に手を汚す理由なんて無いはずだった。
それに俺は、約定の抜け道なんて、知りたくもなかったよ。
「何を聞いた。包み隠さず話せ。草が手を汚す必要は無い。そんな風にしない為に、情報を集めて、対処しようとしてるんだから。
マルは今引きこもっているから、俺が聞く。さあ、話すんだ」
有無を言わさず畳み掛けると、酷く戸惑った顔をされた。
自分が始末して来てやると言っているのに、何故か反対された。こいつは何を考えている? 意味が分からない。と、そんな顔。
だがこれは、前にも言った筈だ。
「草の命を天秤にかける様な事態ではない。相手は二十人近い、玄人なんだぞ!
君はそんな軽々しく、自分を差し出すな。金にもならないのに、大損だろうが」
「なっ……ば、馬鹿だろお前⁉︎
お前の命は、あっちが勝手に天秤に掛けちまってんだぞ⁉︎」
ああ、やっぱり。そういうことだろうと思った。
「だからなんだ。こちらが同じ盤上に足を乗せなければならないなんて道理は無い。
心配しなくとも、そう簡単に殺られてやるつもりはないし、こうして情報を得られたからには、対処出来る。
だから、心配するな。草は、それ以上をする必要はない。もう充分だ。
さあ、俺の生存率を上げる為にも、得られた情報を、与えてくれ」
そう言って詰め寄ると、草は「あんた本当馬鹿だよな⁉︎」と喚き、長椅子へヤケクソ気味に腰を下ろした。
「……ありゃ気狂いだ。今の王家にゃ、後継が一人しかいねぇのは、誰でも知ってるこった。
なのにあいつら、そのたった一人が、最悪死ンじまっても換えがきくらしい。
とりあえず生かして王都に連れ帰るつもりではあるンだが、生きてさえいりゃ良いってよ。
ンで、あんたに至っては、口封じが視野内だ。
リカルドって野郎を、あんたたらし込ンだのか? どんな手管だって盛り上がってっぞ。
あの猪を、男の色香で傀儡にするなンて手段で来るのは想定外だって、けど、姫様すら籠絡してンだから、とンでもねぇ魔性だって。
まんまとハマっちまってるから、のめり込み過ぎる前に始末しとけだとよ。
ンで、帰ったら、似た感じの見目麗しい小姓を確保しろって」
膝が崩れた。
なんだそれは……。誰がそんなことしたよ……。腹黒い策謀を巡らせてると思われるなら想定していたが、たらし込むとか……どんな想像力だ⁉︎ こっちこそ想定外だ‼︎
「さもありなん。軍門に下れとか言われてましたしね」
「騎士団だろ⁉︎ そんな目的で人選してたらいざって時どうするんだよ⁉︎」
「さあ? 美しく散るのではないですか?」
「美しいか⁉︎」
「見た目だけなら、忠義に厚い部下ですよ。甚だ役には立ちませんが」
しらっと答えるハインだが、サヤはなんと反応したら良いやらと言った感じに、表情が抜け落ちてしまっている。
ぶっ倒れやしないだろうかと心配になった。
だがそう思ったことで、少々気持ちが落ち着く。
まあ……後半の内容はとりあえず無視しよう。
学舎でも、そういった陰口はちらほら聞いたしな。
まさかここまで身長が伸びても言われるとは思わなかったが……。
それよりも重要なのは、姫様のことを、生きてさえいりゃ良い……くらいの感覚でいることだ。王家の者をあまりに軽視しすぎている。異常な程だ。
リカルド様との婚儀だけ、体裁が整えば良いと? それとも、それすらどうでも良いのか?
なんでそこまで、思い切れる……? 後継が亡くなれば、王家は……フェルドナレンは終わるんだぞ?
二千年という長い年月の間、守ってきた様々なものが、崩壊するというのに……。
「今夜は下準備だろう。明日以降は知らねぇぞ。
あのリカルドとかいう猪が当てにならねぇから、強硬手段だって話になってる。
あいつらの引いてる馬車の一つは、ご大層に格子付きだ」
……なんだと?
本日の同行者は、騎士の方ともうお一人だ。我々が館を離れる間、残る一人を監視しておけないのが残念であったけれど、人手が足りないので仕方がない。
それなりに恙無く過ごし、戻って来ると、部屋には来客があった。
「おい、残ってた奴、なンで見張ってねぇンだ」
部屋の長椅子に、草が寛いでいた。
ハインが腰の剣に手を掛け、臨戦態勢に入ろうとするのを、必死で宥めてやめさせるのに、少々苦労した。
どこから入ったのだか、痕跡は全く無かったのに……と、首を傾げるしかない。
気配も殺し、音も立てていなかった様子で、サヤも気付いていなかった。
こういった風に忍び込まれた時、無防備だな……。ていうか、草が非常に優秀であるのだとは思うが。
「人手が無いから、仕方がなくてね」
「……てめぇ、ふざけてンのか?」
正直に述べると、少年めいた草の顔が、怒気に歪む。
どすの利いた声で、そう言われてしまった。なんで草がご立腹なのかが分からない。
「いつまで経っても、使いやしねぇ……何の為に渡したと思ってンだ」
「……何を?」
「犬笛だろ⁉︎ そこの獣に渡したろうがっ」
ビシッとハインを指差す草。
犬笛って、なんだ? と、記憶をひっくり返し……ああ。確かに貰ってたな。と、気付いた。
万が一の時には、吹きならせ……だったか? だが、まだ万が一は起こってないと思うのだけど……。
それに、ハインを獣呼ばわりするのはやめてもらいたい。
「獣じゃない。……ハインだ」
「チッ、ああそうかぃ。良かったな名前持ち。てめぇは主人に不誠実だが、てめぇの主人は馬鹿なほどに誠実で羨ましいぜ。
てめぇが俺らをどう思ってようが構わねぇが、使わねぇンなら笛を返せ。
主人の為に我を殺すことも出来ねぇ、駄犬が」
草の言動に、ハインの顔がより険悪になり、殺気すら身に纏う。
その様子に、俺は慌てて二人の間に割って入った。
「やめろって! 草、笛の件は悪かった。
ただ、万が一の時にと言われていたし、今は使いどきじゃないと思ってたんだよ」
すっかり忘れていたのだけれど、そう言って誤魔化しておく。
すると草は、チッと舌打ちをして自身の胸元を弄り、引っ張り出したそれを、俺に投げつけてきた。
「もう良い、てめぇが持ってろ。
あとな、俺らを忍にするって言ったんだろうが⁉︎ なら仕事を寄越せ!」
どうやら、笛で呼ばれるのを待ってくれていた様子だ。
用事がある時はマルを通すのだと思っていた……。俺が直接声を掛けて良いらしい。
それをわざわざ言いに来てくれたのか?
しかも、見張りとか、そんな仕事で呼びつけても良いと、言外に言っていた。
「……あ、ああ。ありがとう……」
お礼を言って笛を握りこむと、なんとか溜飲を下げてくれた様子だ。
苛々を押さえつける様に、言葉から感情をこそげ落とす。
「てめえらが出てる間に、接触してやがったぞ。
例の偽装商団。ここから小一時間の場所まで移動して来てやがンだが、その斥候とだ。
あんたをどうするかって伺いを立ててやがった」
そんなことを言い出す。
え? それってまさか……。
「草……わざわざ、見張っててくれたのか?」
「たまたまだ! 報告に来たついでだ……。
おい、ありゃあ、やばい連中だ。正気じゃねぇ……さっさと狩るぞ。それだけ言いに来た」
スッと、目を細め、標的を見定めた狼の如く、獰猛な殺気を滾らせる。
かと思えば、サッと手探りで腰の短剣を確認し、席を立った。懐から頭巾と顔の上半分を隠す為の仮面を取り出し、装着する。今まで意識していなかったが……今日の草は、全身黒尽くめだった。
「運がいい奴だ。俺が空いてるンだからな」
頭巾の具合を調節しつつ、そう言う。
嫌な予感しかしない……まさか。
「ちょっと、何してる?」
「てめぇは何も知らねぇことにしろ。まだ会ってもいねぇンだ、あっちも油断して……」
「おい⁉︎ 何不穏なこと言ってる⁉︎ その格好はなんだ、何をしようとしてる⁉︎」
「あぁ? 見りゃ分かンだろうが、この俺様が、自ら仕事してやるって言ってンだよ」
小柄な身体に、不相応な殺気。
何を聞いた⁉︎
草は怒っているように見えた。何やら苛立ち、ハインに八つ当たりしていた様であったのも、わざわざ部屋に待っていたのも、その辺が理由であるのかもしれない。
「落ち着け、どうしたんだ?
何がやばいのか、言ってくれなきゃ分からない。
それに、俺と君らとの約定は、不殺が条件だ。草にそんなことはさせない!」
「はぁ? てめぇ頭沸いてンのか⁉︎ だから俺から言ってやったンだろうが。
てめぇに頼まれちゃいねぇンだよ俺は!」
「尚のこと駄目だろうが!」
つい声を荒げた。
そんなことをして欲しくて約定を交わしたのではない。俺は、不殺を貫く覚悟は固めている。そもそも、草には俺の為に手を汚す理由なんて無いはずだった。
それに俺は、約定の抜け道なんて、知りたくもなかったよ。
「何を聞いた。包み隠さず話せ。草が手を汚す必要は無い。そんな風にしない為に、情報を集めて、対処しようとしてるんだから。
マルは今引きこもっているから、俺が聞く。さあ、話すんだ」
有無を言わさず畳み掛けると、酷く戸惑った顔をされた。
自分が始末して来てやると言っているのに、何故か反対された。こいつは何を考えている? 意味が分からない。と、そんな顔。
だがこれは、前にも言った筈だ。
「草の命を天秤にかける様な事態ではない。相手は二十人近い、玄人なんだぞ!
君はそんな軽々しく、自分を差し出すな。金にもならないのに、大損だろうが」
「なっ……ば、馬鹿だろお前⁉︎
お前の命は、あっちが勝手に天秤に掛けちまってんだぞ⁉︎」
ああ、やっぱり。そういうことだろうと思った。
「だからなんだ。こちらが同じ盤上に足を乗せなければならないなんて道理は無い。
心配しなくとも、そう簡単に殺られてやるつもりはないし、こうして情報を得られたからには、対処出来る。
だから、心配するな。草は、それ以上をする必要はない。もう充分だ。
さあ、俺の生存率を上げる為にも、得られた情報を、与えてくれ」
そう言って詰め寄ると、草は「あんた本当馬鹿だよな⁉︎」と喚き、長椅子へヤケクソ気味に腰を下ろした。
「……ありゃ気狂いだ。今の王家にゃ、後継が一人しかいねぇのは、誰でも知ってるこった。
なのにあいつら、そのたった一人が、最悪死ンじまっても換えがきくらしい。
とりあえず生かして王都に連れ帰るつもりではあるンだが、生きてさえいりゃ良いってよ。
ンで、あんたに至っては、口封じが視野内だ。
リカルドって野郎を、あんたたらし込ンだのか? どんな手管だって盛り上がってっぞ。
あの猪を、男の色香で傀儡にするなンて手段で来るのは想定外だって、けど、姫様すら籠絡してンだから、とンでもねぇ魔性だって。
まんまとハマっちまってるから、のめり込み過ぎる前に始末しとけだとよ。
ンで、帰ったら、似た感じの見目麗しい小姓を確保しろって」
膝が崩れた。
なんだそれは……。誰がそんなことしたよ……。腹黒い策謀を巡らせてると思われるなら想定していたが、たらし込むとか……どんな想像力だ⁉︎ こっちこそ想定外だ‼︎
「さもありなん。軍門に下れとか言われてましたしね」
「騎士団だろ⁉︎ そんな目的で人選してたらいざって時どうするんだよ⁉︎」
「さあ? 美しく散るのではないですか?」
「美しいか⁉︎」
「見た目だけなら、忠義に厚い部下ですよ。甚だ役には立ちませんが」
しらっと答えるハインだが、サヤはなんと反応したら良いやらと言った感じに、表情が抜け落ちてしまっている。
ぶっ倒れやしないだろうかと心配になった。
だがそう思ったことで、少々気持ちが落ち着く。
まあ……後半の内容はとりあえず無視しよう。
学舎でも、そういった陰口はちらほら聞いたしな。
まさかここまで身長が伸びても言われるとは思わなかったが……。
それよりも重要なのは、姫様のことを、生きてさえいりゃ良い……くらいの感覚でいることだ。王家の者をあまりに軽視しすぎている。異常な程だ。
リカルド様との婚儀だけ、体裁が整えば良いと? それとも、それすらどうでも良いのか?
なんでそこまで、思い切れる……? 後継が亡くなれば、王家は……フェルドナレンは終わるんだぞ?
二千年という長い年月の間、守ってきた様々なものが、崩壊するというのに……。
「今夜は下準備だろう。明日以降は知らねぇぞ。
あのリカルドとかいう猪が当てにならねぇから、強硬手段だって話になってる。
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