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幕間:同族からの凶報
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次はどこに行こうか。
仕事を終え帰宅したクルは、デバイス片手に大きな身体をカウチソファーに横たえた。
いくらでも断れるのに、巡はプライベートを割いて自分につきあってくれた、その上手も振りほどかれなかった。
クルの中で、巡は完全に脈ありであり、明確に付き合っていると意思表示をしていないだけ、という認識になっている。
雇われヒトの身からすれば開いた口が塞がらないだろうが、大抵の竜は自分を基準にして物事を考えるため、これは竜人が傲慢であると言われる原因の一つでもあった。
当初は巡を体のいい隠れ蓑にするだけのつもりであったが、今は何を食べるかという前に、巡と一緒に楽しめるかどうかが気にかかっている。
そういえば、巡君の感想を聞いていなかったな。
脂、糖分、塩分、香辛料……あらゆるものに脳を揺さぶられていたため、巡のドーナツバーガー評を聞きそびれていたことに気が付いたクルは、己が恥ずかしくなった。
しかし、あちこち移動するのも、他の眼があるからな。
やはり、この家に呼ぶか。
デリバリーではなく、二人で調理するのはどうだろう。
手間暇をかけて自らを堕落させる料理を作る。
これ以上贅沢なことが地上にあるだろうか。
クルは自分の考えに身震いしそうだった。
だが、震えたのは竜人の身体ではなく、センターテーブルの上に置いたデバイスだった。
黒く艶やかな天板の上で振動するそれを見て、クルの身体に悪寒が走る。
完全プライベート用のデバイスだ。
巡を除き、身内と数少ない同族の友人くらいにしか連絡先を教えていない。
嫌な予感がする。
クルは重たい溜め息を吐きながら震えるデバイスを手に取る。
ディスプレイに表示されているのは、見知らぬ番号。
灰色の人型アイコンの下に”不明”とだけ表示されている。
若い頃に契約したナンバーへ、今更間違い電話がかかってくることは稀だ。
クルは無言で通話終了マークをタップする。
だが、まるで切られることを分かっていたかのように、すかさず同じ番号が電話をかけてきた。
……あいつだ。
受信拒否をしてもいいが、そうすると家まで押しかけてくる可能性もある。
電話の主は遠慮というものを知らない。
温厚な父竜を唯一激怒させられる存在だ。
クルはディスプレイにヒビが入る寸前の強い力で、緑色の受話器アイコンを押した。
『もしもーし! オレ! オレだよオレ!』
自分とよく似た低い男の声が、軽薄な調子で喋り始める。
スピーカー通話にし、クルはソファーの上へデバイスを投げた。
こんな声を耳元で聞いていたくはない。
『おいクル、返事しろよ。聞いてんだろ』
「どちら様ですか」
『兄上に向かって何だその口の利き方はぁー』
「七十年前からお前を兄と思ったことはない」
『親父みてぇなこと言うなって』
「要件だけ言え。経済的支援は一切しない」
『お前さあ、久しぶりにお兄ちゃんが連絡したのに、そういう──」
クルは思いきり通話終了アイコンを押した。
ガラスコーティングのフィルムに放射状のひびが入る。
後で貼り替えよう。画面は無事ならいいが。
予想通り再度かかってきた電話に渋々応答する。
『お前』
「要件だけ言え」
『そんな態度でいいのかなー? オレはお前の秘密、知ってるんだけどなぁー』
わずかにクルの心臓が跳ねる。
だが、動揺をおくびにも出さず、クルは億劫そうに繰り返す。
「要件だけを話せ。お前と無駄話をする趣味はない」
『親父に似て来たな。まあ、お前は親父みたいになれないけど』
くぐもった笑い声。クルは無言で続きを待つ。
『お前さあ、ニンゲンと何してんの?』
「……」
『オレはさ、蛇人嫌いじゃないんだよな。話してみるとけっこーいい奴多いし』
「何が言いたい」
『オレは嬉しかったんだぞ、お前がわざわざ蛇人んとこの公園使うなんてさ』
だから蛇人は嫌いだ。物陰に隠れ、執念深く獲物を追い回すその精神が気に入らない。
園内にいくつ監視カメラがあるのか、クルは苦々しく思った。
「身内の行動を陰湿な蛇に監視させるとは」
『たまたまだよ、たまたま。弟さんですよね? って親切なトモダチがさあ』
「盗撮か。恥を知れ」
『そんな言い方ないだろ。やっぱオレの兄弟なんだなって安心したんだよ。可愛いなあ、ニンゲンくん連れてファストフード隠れ食いとか』
「俺がニンゲンなんかと一緒になってそんなことするか。蛇のフェイクビデオに釣られて脅迫か、このクズめが!」
何があってもこいつの前で弱みを見せてはいけない。決定的な証拠があろうがなかろうが、屈してはいけないのだ。
クルはついつい語気が荒くなっていた。
『おいおい、汚い言葉遣いはやめたまえ。竜種ともあろうものがみっともないぞよ』
近いうちに兄を社会的に抹殺しなければならない。
クルは自分の掟破りを棚に上げて、一族の面汚しをどう処理すべきか真剣に考えなくてはならないと思い始めていた。
「それで? 私を脅して何を得たい。お前に脅され続けるくらいなら自らの罪を打ち明ける所存だ」
『あー、お前そういうとこあるよな。はぁ……。お前もお健康にいいお水なんか売ってないで、こっちに来たらいいのに』
「私は詐欺まがいの商売なぞに加担する気はない」
『合法だよ合法。今んとこはな。お前がニンゲンとイケないことしてるから、そういう気になるかなと思ってさ』
「寝言は寝てから言え」
『残念。でもオレも手ぶらじゃ蛇ちゃんに申し訳立たないんだよなぁ。なあ、オレと取引しよう』
「取引だと?」
『お前の持ってる別荘、一日貸してくれるだけでいいんだよ。どうせ山ん中でろくに掃除もしてないだろ? ついでに綺麗にしてやるからさ』
「何をする気だ。犯罪の温床にする気はないぞ」
『お前サスペンスとか好きなの? オレはお前がヤりたいことを、大勢で開催したいだけだよ』
「何を言って……」
『ニンゲンって可愛いよな。下に敷いた時が、泣いてるときが一番イイ。お前もそうだろ? 同じ趣味のヤツが多くてさ、勿論合意のパーティーだ。でもほら、都会だとすぐ撮られるから……おっと、今人気のヒーロー戦隊俳優クンがマゾ豚ってことは皆に内緒だぞっ』
「反吐が出る」
『まあそう言うなって。来たかったら来ていいぞ。オキニのペット同伴可!』
「私ならいざ知らず、他の者に手を出してみろ。塀の中に送ってやる。竜人で初めての受刑者になるといい」
『……。ああ、これが地雷ってヤツ? 悪かったよ。場所貸してくれりゃいいんだ。その代わり、オレはお前にいくら金を積んでも手に入らないモノをやる』
「ろくでもない」
『最後まで聞け。ヘンなもんじゃない、非売品の、イモだよ』
「……イモ?」
つづく
仕事を終え帰宅したクルは、デバイス片手に大きな身体をカウチソファーに横たえた。
いくらでも断れるのに、巡はプライベートを割いて自分につきあってくれた、その上手も振りほどかれなかった。
クルの中で、巡は完全に脈ありであり、明確に付き合っていると意思表示をしていないだけ、という認識になっている。
雇われヒトの身からすれば開いた口が塞がらないだろうが、大抵の竜は自分を基準にして物事を考えるため、これは竜人が傲慢であると言われる原因の一つでもあった。
当初は巡を体のいい隠れ蓑にするだけのつもりであったが、今は何を食べるかという前に、巡と一緒に楽しめるかどうかが気にかかっている。
そういえば、巡君の感想を聞いていなかったな。
脂、糖分、塩分、香辛料……あらゆるものに脳を揺さぶられていたため、巡のドーナツバーガー評を聞きそびれていたことに気が付いたクルは、己が恥ずかしくなった。
しかし、あちこち移動するのも、他の眼があるからな。
やはり、この家に呼ぶか。
デリバリーではなく、二人で調理するのはどうだろう。
手間暇をかけて自らを堕落させる料理を作る。
これ以上贅沢なことが地上にあるだろうか。
クルは自分の考えに身震いしそうだった。
だが、震えたのは竜人の身体ではなく、センターテーブルの上に置いたデバイスだった。
黒く艶やかな天板の上で振動するそれを見て、クルの身体に悪寒が走る。
完全プライベート用のデバイスだ。
巡を除き、身内と数少ない同族の友人くらいにしか連絡先を教えていない。
嫌な予感がする。
クルは重たい溜め息を吐きながら震えるデバイスを手に取る。
ディスプレイに表示されているのは、見知らぬ番号。
灰色の人型アイコンの下に”不明”とだけ表示されている。
若い頃に契約したナンバーへ、今更間違い電話がかかってくることは稀だ。
クルは無言で通話終了マークをタップする。
だが、まるで切られることを分かっていたかのように、すかさず同じ番号が電話をかけてきた。
……あいつだ。
受信拒否をしてもいいが、そうすると家まで押しかけてくる可能性もある。
電話の主は遠慮というものを知らない。
温厚な父竜を唯一激怒させられる存在だ。
クルはディスプレイにヒビが入る寸前の強い力で、緑色の受話器アイコンを押した。
『もしもーし! オレ! オレだよオレ!』
自分とよく似た低い男の声が、軽薄な調子で喋り始める。
スピーカー通話にし、クルはソファーの上へデバイスを投げた。
こんな声を耳元で聞いていたくはない。
『おいクル、返事しろよ。聞いてんだろ』
「どちら様ですか」
『兄上に向かって何だその口の利き方はぁー』
「七十年前からお前を兄と思ったことはない」
『親父みてぇなこと言うなって』
「要件だけ言え。経済的支援は一切しない」
『お前さあ、久しぶりにお兄ちゃんが連絡したのに、そういう──」
クルは思いきり通話終了アイコンを押した。
ガラスコーティングのフィルムに放射状のひびが入る。
後で貼り替えよう。画面は無事ならいいが。
予想通り再度かかってきた電話に渋々応答する。
『お前』
「要件だけ言え」
『そんな態度でいいのかなー? オレはお前の秘密、知ってるんだけどなぁー』
わずかにクルの心臓が跳ねる。
だが、動揺をおくびにも出さず、クルは億劫そうに繰り返す。
「要件だけを話せ。お前と無駄話をする趣味はない」
『親父に似て来たな。まあ、お前は親父みたいになれないけど』
くぐもった笑い声。クルは無言で続きを待つ。
『お前さあ、ニンゲンと何してんの?』
「……」
『オレはさ、蛇人嫌いじゃないんだよな。話してみるとけっこーいい奴多いし』
「何が言いたい」
『オレは嬉しかったんだぞ、お前がわざわざ蛇人んとこの公園使うなんてさ』
だから蛇人は嫌いだ。物陰に隠れ、執念深く獲物を追い回すその精神が気に入らない。
園内にいくつ監視カメラがあるのか、クルは苦々しく思った。
「身内の行動を陰湿な蛇に監視させるとは」
『たまたまだよ、たまたま。弟さんですよね? って親切なトモダチがさあ』
「盗撮か。恥を知れ」
『そんな言い方ないだろ。やっぱオレの兄弟なんだなって安心したんだよ。可愛いなあ、ニンゲンくん連れてファストフード隠れ食いとか』
「俺がニンゲンなんかと一緒になってそんなことするか。蛇のフェイクビデオに釣られて脅迫か、このクズめが!」
何があってもこいつの前で弱みを見せてはいけない。決定的な証拠があろうがなかろうが、屈してはいけないのだ。
クルはついつい語気が荒くなっていた。
『おいおい、汚い言葉遣いはやめたまえ。竜種ともあろうものがみっともないぞよ』
近いうちに兄を社会的に抹殺しなければならない。
クルは自分の掟破りを棚に上げて、一族の面汚しをどう処理すべきか真剣に考えなくてはならないと思い始めていた。
「それで? 私を脅して何を得たい。お前に脅され続けるくらいなら自らの罪を打ち明ける所存だ」
『あー、お前そういうとこあるよな。はぁ……。お前もお健康にいいお水なんか売ってないで、こっちに来たらいいのに』
「私は詐欺まがいの商売なぞに加担する気はない」
『合法だよ合法。今んとこはな。お前がニンゲンとイケないことしてるから、そういう気になるかなと思ってさ』
「寝言は寝てから言え」
『残念。でもオレも手ぶらじゃ蛇ちゃんに申し訳立たないんだよなぁ。なあ、オレと取引しよう』
「取引だと?」
『お前の持ってる別荘、一日貸してくれるだけでいいんだよ。どうせ山ん中でろくに掃除もしてないだろ? ついでに綺麗にしてやるからさ』
「何をする気だ。犯罪の温床にする気はないぞ」
『お前サスペンスとか好きなの? オレはお前がヤりたいことを、大勢で開催したいだけだよ』
「何を言って……」
『ニンゲンって可愛いよな。下に敷いた時が、泣いてるときが一番イイ。お前もそうだろ? 同じ趣味のヤツが多くてさ、勿論合意のパーティーだ。でもほら、都会だとすぐ撮られるから……おっと、今人気のヒーロー戦隊俳優クンがマゾ豚ってことは皆に内緒だぞっ』
「反吐が出る」
『まあそう言うなって。来たかったら来ていいぞ。オキニのペット同伴可!』
「私ならいざ知らず、他の者に手を出してみろ。塀の中に送ってやる。竜人で初めての受刑者になるといい」
『……。ああ、これが地雷ってヤツ? 悪かったよ。場所貸してくれりゃいいんだ。その代わり、オレはお前にいくら金を積んでも手に入らないモノをやる』
「ろくでもない」
『最後まで聞け。ヘンなもんじゃない、非売品の、イモだよ』
「……イモ?」
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