炎上したので蛇人だらけの島に左遷されました

青野イワシ

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赤星との生活

シャワー室での交わり

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 尾の先で持ち上げられるように裏筋をなぞられ、健人の身体がびくりと震える。
「気持ちいい?」
「別に。ちょっとびっくりしただけだよ。それより、早くこれ解いてくれよ」
 感じかけたことを誤魔化すためか、健人は不満そうな顔をして脹脛に巻き付いている蛇の胴体を指差した。
「えー」
「えー、じゃない」
「だって生島くんのエロいとこ見たいし」
──駄目だコイツ。何とか出るように言い聞かせないと……。
 相手が正体不明になる一歩手間まで酒浸りだったことを思い出した健人は、どうなだめようか思案し始める。
 だが、酔っ払い相手に理詰めが効かないことを、真の意味で理解していなかった。
「ちょっと俺の腹にチンポ擦り付けてイくだけだよ! ほら、ちゃんとローションも持ってきたし」
「お前さあ……」
 しれっと持ち込んでいたものが、やはりそういう・・・・用途のためのものだと告げられ、健人はあきれ顔を作るほかない。
 期待などしていない、そのはずだった。
「じゃあ普通のオナニーでいいから! ニンゲン生オナニー見せてよ、お願い、一生のお願い! ちょっとでいいから!」 
 赤星は濡れた頭を下げ、頭上で手を合わせて拝みだした。
 その態度とは裏腹に、健人の下肢に巻き付く蛇の尾がきゅっと締め付けられる。
「……あーもー分かったよ! シコればいいんだろシコれば!」
 好奇心の皮を被った性欲に負けて、一緒に湯を浴びたのは他でもない健人だ。
 先ほど肉棒を弄ばれた時から、じわじわと発情の熱が昂りつつあるのを、健人は頭の片隅で理解っていた。

「手、出して」
 ようやく下半身の拘束を解かれた健人だったが、赤星がすかさず健人に指示を飛ばしてくる。
 健人は言われるがまま右手を出すと、赤星はローションボトルの蓋を開け、その中身を健人の手の中へと注ぎこんだ。
橙色でどろりとした半透明の液体は、ローションというよりゲルに近い。
 健人は恐る恐るそれを掌で伸ばし、まだ萎えた自分の肉棒を握り込んだ。
 視線を上げれば、笑みを浮かべつつ熱の籠った眼をした赤星の顔がある。
 ──オカズも無しにヌけるかよ。
 内心そう悪態をつきながらも、健人は黙って瞼を閉じた。
 目の前の筋肉質な変態蛇人男を視界から消す。
 なんとか最近見たAVを脳内再生しながら、健人は右手を動かし始めた。
 ぬちゅっぬちゅっ、にちゅっにちゅっ、と粘性の高いローションが雄マラと手指との肉の間で擦れあい、シャワー室に卑猥な水音を立て始める。
 イヤフォンから流れる嬌声を思い出しながら、健人は機械的ともいえる動きで肉棒を扱き上げる。
 段々と熱を帯び、膨らんで硬くなっていく竿を手の内に感じつつ、ある違和感が健人の股間を震わせ始める。
 ──なんだこれ。熱いっていうか……。
 てらてらと肉棒を覆うローションは、それ自体が温度を持っている。
 薄く伸ばされた温いスライムに根元まで飲み込まれたようだ。
 既に手と指で作る輪は自分の手と思えないほど湿って滑らかで、右手そのものが蕩ける自慰肉穴オナホールと化していた。
 健人がくちゅくちゅと音を鳴らしながら夢中で右手を動かすと、肉棒は熱く猛ってどんどん硬度を増す。
 そして健人の竿は腹に着くぐらい反り返って勃ちあがった。
 肉棒全体から疼くような熱い快楽の痺れがやってくる。
 自慰にのめり込みつつある健人の口はだらしなく半開きになり、はぁはぁと熱い吐息が漏れでている。
 目を閉じたまま眉根を寄せ、抗い難い欲に時折眉間の皺が深くなった。
「なんだよ、これっ……!」
 大きな興奮と微かな恐れを感じた健人は目を開け、目の前でオナニーショーを観覧しているはずの赤星へ抗議した、はずだった。
 だが、目の前には誰も居ない。
「合法なやつだよ。結構売れてるよ」
「うわっ!?」
 蛇らしく、水音すら立てずに背後に回り込んでいた赤星は、健人の耳元で優しく諭した。
「だめだろ、手止めたら。ほらシコシコしようねー」
「んひぃっ!?」
 子供をあやすような口調で健人を叱りながら、赤星は背後から大きな指で健人の両乳首を摘まんで引っ張った。
 指先には温感セックスドラッグローションがしっかりとまぶされている。
 そのぬらついた親指と人差し指は、痛いと感じる寸前の力で乳首を挟み、くりくりと敏感な先端を捻って弄んだ。
「やめろぉっ………」
 カリカリと指の先で乳頭を掻かれ、びくびくと身体を震わせながら絞り出す健人の声色には全く迫力がない。
「へー、生島くん、乳首弱いんだ。普段も自分で弄ってる?」
「……」
「教えてよー」
「んあぁっ!?」
だんまりを決め込もうとした健人を赤星の手と尾が許さない。
 乳首はぎゅっと前へ引っ張られ、股下に潜り込んでいた尾の先端が敏感な亀頭の先をくにゅくにゅと撫でまわす。
 突然特に弱い三点を苛められ、もどかしくも強烈な快楽に健人は赤星の厚い胸板へ頭を押し付け、背を反らしながら情けない声を上げた。
「シコるときチクニ―もしてるんだよね?」
「し……してるっ……してるからぁっ! もう弄んなぁ!」
 乳首責めと亀頭責めを同時に受け、健人は泣き出しそうな顔で赤星を見上げる。
 シャワーを浴びてから時間が経っているというのに、健人の身体は火照って汗すら滲み始めていた。
 ヒトより感覚の優れた蛇人である赤星は、身もだえるニンゲンが発する熱と匂いから、獲物が発情しきっていることをしっかりと感じとっていた。
 なにより、そそり勃った肉棒がそれを表している。
「生島くんが手休めるから悪いんだよ。それとも、もっと違う方法で手伝ってほしい?」
 赤星の右手が胸板から滑り、健人の怒張した肉棒を包み込んで一扱きする。
「何言って、お゛っ……!」
 そしてその手が外れたかと思うと、ローションを掬い取っていた中指が健人の尻穴へと潜り込んだ。
 ぬぷっ、と音を立てて突き入れられた指は、みっしりと閉じられた肉壁を解すかのように奥へ、奥へと進んでゆく。
 初めての異物挿入のはずだが、健人の尻穴はひくつきながらその硬く節くれだったものを受け入れる。
「アナニーしたことある?」
「な……ぃ゛っ……」
 指が奥に進み、ぞわぞわとした感覚が尻穴の奥から全身に広がり始め、健人は身体中が昂り始めていることを本能的に感じ取る。
 戻れなくなる前に、逃げなくてはいけない。
 健人がそう思った直後、赤星の指の腹が肉壁越しにある一点を押し上げた。
「んぉおぉっっ!!?」
「あ、これかぁ。本当にあるんだね」
 赤星が書籍とネットで仕入れた、ニンゲンのオスがメスと化すポイント。
 ぷっくりと膨れたくるみ大のそれをくい、くい、と何度か突き上げてやると、健人はがくがくと腰を震わせながら鳴き声を上げ始めた。
「あぁっ……! あ゛っっ! やめぇ゛っ……!」
「本当に初めて? こっちもほじくってたんじゃないのかな?」
「してない゛ぃっ! あっ、ぁぁっ! ぬい、ぬいてぇ゛ぇっっ!」
 仰け反り情けない声で懇願する健人の望み通り、赤星の指が引き抜かれる。
 くぽっ、と指が抜かれた後の尻穴はぽっかりと口を拡げてひくつく。
 健人がその感覚に背筋を震わせていると、背後でぬちゅ、と何かが這い出たような音がした。
 振り向く暇も無いまま、健人の腹周りから足首まで、赤星の毒々しい柄の長い尾がぐるぐると巻き付いて、しっかりと拘束してきた。
 両腕も後ろ手を組むように巻き込まれ、もうろくに動くことができない。
 後ろから覆いかぶさるように抱きつかれ、しっとりと濡れた肉厚な身体が健人の背に密着する。
 そして、尻の谷間には熱く湿った太いものが割り込むようにして押し付けられた。
 健人はその太さと硬さに戦慄する。
 ヒトの巨根が可愛く思えるくらい凶悪な蛇人肉棒が、健人の尻穴をぐいぐいと突いてくる。
 健人からは見えないが、半陰茎ヘミペニスの名残で二つに割れたかのような亀頭を持った蛇人巨大肉棒は、体内に格納されていたおかげで体液でじっとりと濡れていた。
 そして、健人の痴態に興奮して蛇腹を突き破るくらい怒張していたそれは、外にまろびでるなり我慢汁をたらたらと健人の尻の谷間に垂らしながら更に大きく膨れていった。
「……いいよね?」
 低く掠れた低音が健人の耳朶を揺らす。
「えっ、ちょっ」
「もう我慢できないから、ごめんね」
「ま、待って……!」
 健人の静止も虚しく、大きく膨れた亀頭が健人の穴へ充てがわれる。
 ローションと指とで開拓された尻穴は、既に排泄器官ではなく雄マラを受け入れるための肉壺となっていた。
 ぐちゅっ、という音と共に亀頭が穴に潜り込み、難なく広がった穴はそれにむしゃぶりつくように飲み込み始める。
「あ……ぁ……」
「挿れるね……いくよ?」
 赤星は健人の返事を待たず、蛇腹を突き上げた。
「んほお゛ぉお゛ぉお゛おぉおぉおぉおぉおぉぉっっ!!?」
 どちゅっ、と勢いよく極太肉棒が根本まで穿たれた。
 ごりゅごりゅと二つの亀頭が容赦なく前立腺を突きながら、腸液とローションでぐちゅぐちゅに熱く蕩けた肉穴を蹂躙する。
 尻穴の奥から全身が燃えるかのような強烈な快楽の熱波が、健人の指先までもを震わせる。
 海老反りになった健人は舌を突き出し、獣のようなよがり声をあげる。
 毛穴から汗という汗がどっと噴き出すようだ。
「すっげ……」
 赤星もまた、ニンゲン雄穴の締りの良さにぶるりと腰元を震わせていた。
 熱くぬめった肉壺がギンギンに滾った肉棒にきゅっと吸い付いて心地いい。
 うっかりするとすぐに射精したくなるくらい、ニンゲンの穴は具合がよかった。
 踵を浮かせ、普通であれば後ろに倒れ込んでいるはずの健人の身体は、しっかりと蛇に支えられてどこにも逃げられなかった。
 健人はあまりに太い蛇人肉棒がもたらした快楽の余韻に、はぁはぁと息を荒らげることしかできない。
 だが、それで終わりではない。
 完全に雄交尾のことしか頭になくなった赤星が、健人の首筋に二股に分かれた長い舌を這わせた。
「うぅ……」
「全部挿ったよ。すっごい締まるね……俺のチンポそんな好き?」
「太っ……ぬい…」
「抜く? こう?」
 蛇腹が僅かに隙間を作るように後ろに引かれる。
 ずるるっ、と一気に極太肉棒が強く後退した。
 引き抜く際にカリ首が肉壁を掻いて、中から前立腺を刺激した。
「んおぉおぉおぉっっ!!」
 亀頭が抜ける寸前まで長い刀身が引き抜かれ、その感覚に健人はまた身悶え、あられもない声を上げる。
 その姿を見て、赤星はやや上ずった声で健人に話しかけてきた。
「腰振って欲しかったなら、そう言ってくれればいいのに」
「そういう、あれじゃ……」
「俺、がんばるね」
 赤星は健人の脇腹に両手を添える。
 赤星の手の内も健人の上半身も、湯気が立ち上りそうなほど汗ばんでいる。
 火照ったヒトの肌を掌で感じながら、赤星は引いていたモノを再度蕩けた肉穴へと突き立てる。
 そして、欲望のままに激しいピストンを開始した。
「あっあっあっぁあっあぁぁっっ!!!」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと結合部から厭らしい音をさせながら、極太肉棒が淫汁にまみれた肉壺へ力強く捻じ込まれては引き抜かれる。
 凶悪なまでにカリ高の異形亀頭が容赦なく前立腺を押し、そのたびに健人は居ても立っても居られないほどの強烈な快楽を叩きこまれた。
「あ゛ぁあぁぁあ゛っっ! だめ゛え゛っっ! なんかでるうぅぅっっ!!」
 健人の股間周りを締め付ける蛇の尾が怒張して上を向く人間肉棒を包み込んでおり、赤星の動きに合わせて時折すりすりとそれを擦りあげていた。
 その中で尻穴交尾の刺激もあいまって、ついに健人の竿の先からじょろじょろと透明な液体が漏れ出ていく。
 排尿にも似た恍惚感が健人をさらに動物に近づけた。
「漏らした? 潮かな? ケツマンコほじくられて嬉ションしたんだ。生島くんは……本当に変態だなっ!」
「ちがっんほお゛お゛ぉおおぉおぉおおぉっっ!」
 だらしない人間を罰するように、ごりゅごりゅと異形の巨根が弱点を突きながら奥の奥までねじ込まれる。
 ずっぽりと太いもので拡がった尻穴は、滑った粘膜で肉棒を包み込んで吸い付き、悦んで赤星の剛直を咥え込む淫猥性交専門器官と成り果てた。
 蛇人雄棒でもたらされた雌絶頂には終わりが無い。
 全身が痙攣するほどの熱い快楽の波が引き切る前に、次の大波がやってくる。
 健人の頭はもやがかかったようにろくな考えができないほどのぼせ上り、額には玉のような汗を滲ませ、亀頭を我慢汁でびしょびしょにしながら喘ぎ続けた。
 そして肉壺に絞られ続けた蛇人肉棒にも絶頂の時が近づいている。
 身体の奥からぐぐぐ、と溶岩が持ち上がっていく感覚を、息を荒げながら激しく尻穴を苛める赤星はしっかりと感じ取っていた。
 最後の追い込みと言わんばかりにぎりぎりまで腰を引きつけ、深いストロークで一気に奥まで貫く。
「あぁあぁああぁぁぁああぁぁっ!!」
 ずん、ずん、と重い一撃が健人を更なる雌絶頂へと押し上げる。
 ぐぽっぐぽっと恥ずかしい水音をシャワー室に響かせ、淫穴が血管の浮いた雄マラを呑み込んでいく。
 もはや目の焦点は合わず、口の端から涎を垂らして震える健人の面には知性など残されていない。
 赤星は逞しい両腕で健人の胸板を抱えるようにしてしがみつく。ずるる、と極太肉棒が亀頭が出るか出ないか程度まで抜かれた。
「……全部、中に出すね」
「ま、まっでぇぇお゛っっお゛お゛ぉおおぉおぉおおぉっっいぐうぅぅぅぅう゛ううっっっ!!」
 ずちゅっ、と大きな淫音をさせ、ぱんぱんに膨れあがった極太蛇人肉棒がずっぷりと根元まで穿たれた。
 マーキングをするように、ぐりぐりと凶悪な亀頭で奥を拡げていく。
「あぁ……出る……!」
 管を熱い流れが上っていく快楽に、湯と汗が滴る赤星の眉間に皺が寄った。
 そして竿の先からは、どぷどぷと大量の白濁液が発射される。
 人間の射精とは比べ物にならないほどの水流となって、ザーメンが腸壁を打った。
「お゛っ……」
 その感覚ですら今の健人には快感であった。

 全てを出し切りすっきりとした赤星は、満足気に息を吐く。ぶるりと背を震わせたあと、肉棒を引き抜いた。
 そして今まで立ったまま拘束していた健人の身体を離してやると、健人は力なくその場に這うようにして蹲った。
 赤星に尻穴を見せるような格好で伏した健人の身体は、快楽の余韻にぴくぴくと四肢を震わせている。
 竿の先からはとろとろと少量の人間ザーメンを零しており、ぽっかりと開いた雄穴からは、ぶぴゅっと赤星の放った種汁を垂れ流していた。
 その惨めで卑猥な光景に赤星は生唾を呑む。
 出したばかりで萎えた男根にまた熱が宿りそうだ。
「生島くん、大丈夫? 大丈夫ならもう一回」
「ひとりでやれ……」
 巨大なものを格納せずにぶらさげたまま申し訳なさそうに背をさすってくる赤星に、健人はそう返すのがやっとだった。

 つづく
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