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第6話 優しい家族と吸血鬼の秘密
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食事の席に案内されると、テーブルの前にはたくさんの料理が並んでいく。
新鮮な野菜をふんだんに使った前菜のサラダに、二種類の地魚を使ったカルパッチョ。
そして、最後にポタージュスープがスープが添えられた。
(す、すごい……こんな食事はじめて……)
「さあ、たくさん食べてちょうだい!」
エルゼは嬉しそうな様子でフィーネに声をかけると、自身は上品に前菜に手をつけた。
歓迎の雰囲気の中でフィーネはフォークを手にとり、食べようとする。
しかし、その瞬間、動きが止まった。
よく磨かれたシルバーのフォークを眺めて、フィーネは戸惑ってしまう。
(食事のマナーがわからない……)
伯爵家で虐げられていたフィーネは、貴族令嬢らしい料理を食べたことがなかった。
オスヴァルトに食事に誘われたことがあったが、フィーネは断っていた。
ミレイド伯爵夫人からマナーの本を与えられていた彼女はそれを寝る間も惜しんで読んだが、実践のための食事を与えられたことがなかった。
『練習だとしても、あんたに私と同じ食事をあげるなんてできるわけないでしょ!?』
『せっかく山ほど本をあげたんだから、それでなんとかしなさいよ!』
『エルツェ公爵家のご子息の前でみっともない姿晒したら、承知しないからね!』
ミレイド伯爵夫人に言われた言葉がフィーネの頭の中で流れてくる。
フォークを握る手がキリキリと食い込んで、少し震えた。
「好きなように食べてごらん」
「え?」
優しいオスヴァルトの声が思い詰めていたフィーネに届く。
目を大きく開きながら、じっと彼のことを見つめる。
「マナーは気にしないで、まずはたくさん食べて?」
「オズ……」
すると、そんな二人の様子を見ていたエルゼは、ナイフとフォークを置いた。
そして、さっきまでの嬉々とした声色とはまた違って少し落ち着いた声でフィーネに語りかけた。
「フィーネ」
「は、はいっ!」
「実はね、私もこのお屋敷に来るまで、お食事のマナーもお辞儀のマナーも知らなかったの」
昔を思い出すようにエルゼは言葉を続ける。
悲観するわけではなく、ただ懐かしそうに、そして柔らかい雰囲気で語る。
「でも、ここのご当主、つまりこの子の父親がそんな私に優しくしてくれてね。マナーはいつか覚えればいいから好きに食べてごらんって。それですごく安心したの」
(そんなことが……)
大切な思い出を語るように、ゆっくり優しく語るエルゼの言葉に、フィーネは聞き入った。
「だから、フィーネちゃんもまずは美味しく食べることを知ってごらんなさい。安心なさい。この屋敷でマナーができないからと笑うものは一人もいないわ」
フィーネはその言葉に唇を震わせてこくりと頷いた。
もう一度フォークをもったフィーネは、グリーンリーフを突き刺して、ゆっくりと口に入れる。
「美味しいです……」
野菜がこんなに美味しいことも、ドレッシングのうま味もフィーネには新鮮だった。
お腹が空いていたこともあり、もぐもぐと涙を流しながら食べる。
(いつもくたくたのお野菜ばかりだった……こんなに新鮮なものは甘くてシャキシャキしてるのね……)
「皆さん、本当にありがとうございます……」
そう口にして食事をするフィーネに、オスヴァルトとエルゼは顔を見合わせて微笑んだ──。
食後のデザートが来た頃、ダイニングにはフィーネとオスヴァルトとエルゼ、それにリンの四人になっていた。
扉の鍵が閉まる音に驚いたフィーネは、思わず鍵を閉めたリンの顔を見る。
「フィーネ、大丈夫。少し四人だけで話をしたいんだ」
「は、はい」
オスヴァルトの言葉をきっかけに、フィーネはダイニングの空気が少し変わったように思えた。
(この感じ……馬車で感じた気配と同じ……)
フィーネはその気配の出処を探して、「彼女」のほうを見た。
「ふふ、びっくりしたかしら?」
そう言葉にしたエルゼの口元には、長い牙があった。
(オズと同じ……それに、目も赤い……)
エルツェ公爵邸に来るまでの出来事を思い出して、フィーネは彼女もまた「吸血鬼」なのだと悟る。
ほんの一瞬、吸血鬼としての姿を見せると、ふっと目を閉じて姿を人間に戻した。
そう思いながらふと気配のしたほうを見ると、そこには長い牙と赤い目をしたエルゼの姿があった──
「オスヴァルトから吸血鬼のことを聞いた?」
「はい……」
フィーネに尋ねながら、エルゼはプリンを一口食べると、子供のように無邪気な顔をして喜ぶ。
「リンっ! このプリンさいっこー!!!」
「ありがとうございます、シェフに伝えておきます」
なんとも異様な空気ではありつつも、フィーネの中で怖いという感情はわかなかった。
それは「吸血鬼」という存在そのものへの畏怖がないわけではなく、彼女らが自分に敵意を向けていないからだと察する。
そんな状況の中で、フィーネには一つ疑問に思うことがあった。
(吸血鬼ってそんな当たり前の存在じゃないはず。この人たちは……)
彼女の心の内を察したように、オスヴァルトは吸血鬼について語り始める。
「フィーネ、この屋敷で私と母上だけが吸血鬼だ。そして、そのことを知っているのは私たち自身とリン、そして君だけだ」
オスヴァルトはテーブルの上で組んでいた指を組み替えると、その上に顎を乗せた。
事情を初めて知る彼女が怖がらないように、ゆっくり落ち着いた声で話す。
(四人だけ……)
フィーネもまた手を膝に置いて、おとなしく彼の言葉に耳を傾ける。
「吸血鬼はね、普段はある森でひっそりと集落をつくって暮らしている。そして、その存在は王族だけが知っているんだ」
「王族だけが?」
「ただね、ここにいる自由奔放な母上は少女の頃に森の外に出てね」
「そうなのよ~! うっかりそこで人間と恋に落ちちゃってね~! それがオズのお父様ってわけ!」
自身の頬に両手を当てながら、恍惚とした表情でエルゼは語る。
どうやら、好きになった自分の夫のことを思い浮かべているようだ。
(なるほど……昔から自由奔放な方だったのね)
「まあ、それで僕が生まれたわけだが……」
オスヴァルトは母親の姿を見ながら、苦笑いを浮かべた。
彼の話を聞いていて、フィーネはまた一つ疑問に思う。
「吸血鬼はかなり寿命があると思っているのですが、もしかして……オズは300歳くらいだったりしますか?」
伝承上の吸血鬼は人間より長生きをするように描かれることが多い。
彼も、そして彼の母親もそのように寿命が長いのか、フィーネは気になった。
「いや、実は吸血鬼は人間社会により溶け込めるように20歳まではほぼ人間と変わらない見た目で成長する。だから僕はまだ21歳だよ」
「そうでしたか……では?」
フィーネはちらりとエルゼの方を見つめてしまう。
すると、エルゼはむっとした表情でフィーネに言い返す。
「もうっ! レディの歳を勘ぐるんじゃありません! 私はまだ39歳よ!」
「す、すみませんっ!!」
「フィーネ、冗談だから気にしなくていいよ。それに実際母上も吸血鬼の森に戻る頃なんだ」
「え?」
「吸血鬼はさっきフィーネがいったみたいに人間より寿命が長い。1000歳くらいかな。だから年を取らないのが不自然じゃない40歳くらいで森に戻らないといけないんだ」
「まあ、こっそり住んじゃってもいいけど、吸血鬼の掟が厳しいのよ」
(そんな決まりが……あれ、そうしたら……)
フィーネはようやくここにいない「彼」のことが気になって、二人に尋ねる。
「あの、オズのお父様、前公爵様は?」
その言葉にエルゼは口をつぐんだ。
母親である彼女の様子を見たオスヴァルトが、エルゼに代わって口を開く。
「亡くなったんだ、去年」
「え?」
「遠征中の事故でね。だから早いけど僕が跡を継いだ」
「そうでしたか……」
少しの沈黙が流れた後、エルゼが俯きがちに告げる。
「素敵な旦那様だったわ。本当に素敵な……」
彼女の優し気で、そして寂しさの溢れた表情を見て、フィーネはエルゼがとても夫のことを愛していたのだと感じた。
「父は偉大な人だから、僕で仕事が務まるか正直不安なところはあるけど、父を超えられるように頑張るよ」
「はい、応援しております」
そう口にして、フィーネは心の中で思う。
(私に何か、何かできることってあるのかしら……)
三人がそれぞれの想いを抱える中、リンは静かに彼らを見守っていた──。
新鮮な野菜をふんだんに使った前菜のサラダに、二種類の地魚を使ったカルパッチョ。
そして、最後にポタージュスープがスープが添えられた。
(す、すごい……こんな食事はじめて……)
「さあ、たくさん食べてちょうだい!」
エルゼは嬉しそうな様子でフィーネに声をかけると、自身は上品に前菜に手をつけた。
歓迎の雰囲気の中でフィーネはフォークを手にとり、食べようとする。
しかし、その瞬間、動きが止まった。
よく磨かれたシルバーのフォークを眺めて、フィーネは戸惑ってしまう。
(食事のマナーがわからない……)
伯爵家で虐げられていたフィーネは、貴族令嬢らしい料理を食べたことがなかった。
オスヴァルトに食事に誘われたことがあったが、フィーネは断っていた。
ミレイド伯爵夫人からマナーの本を与えられていた彼女はそれを寝る間も惜しんで読んだが、実践のための食事を与えられたことがなかった。
『練習だとしても、あんたに私と同じ食事をあげるなんてできるわけないでしょ!?』
『せっかく山ほど本をあげたんだから、それでなんとかしなさいよ!』
『エルツェ公爵家のご子息の前でみっともない姿晒したら、承知しないからね!』
ミレイド伯爵夫人に言われた言葉がフィーネの頭の中で流れてくる。
フォークを握る手がキリキリと食い込んで、少し震えた。
「好きなように食べてごらん」
「え?」
優しいオスヴァルトの声が思い詰めていたフィーネに届く。
目を大きく開きながら、じっと彼のことを見つめる。
「マナーは気にしないで、まずはたくさん食べて?」
「オズ……」
すると、そんな二人の様子を見ていたエルゼは、ナイフとフォークを置いた。
そして、さっきまでの嬉々とした声色とはまた違って少し落ち着いた声でフィーネに語りかけた。
「フィーネ」
「は、はいっ!」
「実はね、私もこのお屋敷に来るまで、お食事のマナーもお辞儀のマナーも知らなかったの」
昔を思い出すようにエルゼは言葉を続ける。
悲観するわけではなく、ただ懐かしそうに、そして柔らかい雰囲気で語る。
「でも、ここのご当主、つまりこの子の父親がそんな私に優しくしてくれてね。マナーはいつか覚えればいいから好きに食べてごらんって。それですごく安心したの」
(そんなことが……)
大切な思い出を語るように、ゆっくり優しく語るエルゼの言葉に、フィーネは聞き入った。
「だから、フィーネちゃんもまずは美味しく食べることを知ってごらんなさい。安心なさい。この屋敷でマナーができないからと笑うものは一人もいないわ」
フィーネはその言葉に唇を震わせてこくりと頷いた。
もう一度フォークをもったフィーネは、グリーンリーフを突き刺して、ゆっくりと口に入れる。
「美味しいです……」
野菜がこんなに美味しいことも、ドレッシングのうま味もフィーネには新鮮だった。
お腹が空いていたこともあり、もぐもぐと涙を流しながら食べる。
(いつもくたくたのお野菜ばかりだった……こんなに新鮮なものは甘くてシャキシャキしてるのね……)
「皆さん、本当にありがとうございます……」
そう口にして食事をするフィーネに、オスヴァルトとエルゼは顔を見合わせて微笑んだ──。
食後のデザートが来た頃、ダイニングにはフィーネとオスヴァルトとエルゼ、それにリンの四人になっていた。
扉の鍵が閉まる音に驚いたフィーネは、思わず鍵を閉めたリンの顔を見る。
「フィーネ、大丈夫。少し四人だけで話をしたいんだ」
「は、はい」
オスヴァルトの言葉をきっかけに、フィーネはダイニングの空気が少し変わったように思えた。
(この感じ……馬車で感じた気配と同じ……)
フィーネはその気配の出処を探して、「彼女」のほうを見た。
「ふふ、びっくりしたかしら?」
そう言葉にしたエルゼの口元には、長い牙があった。
(オズと同じ……それに、目も赤い……)
エルツェ公爵邸に来るまでの出来事を思い出して、フィーネは彼女もまた「吸血鬼」なのだと悟る。
ほんの一瞬、吸血鬼としての姿を見せると、ふっと目を閉じて姿を人間に戻した。
そう思いながらふと気配のしたほうを見ると、そこには長い牙と赤い目をしたエルゼの姿があった──
「オスヴァルトから吸血鬼のことを聞いた?」
「はい……」
フィーネに尋ねながら、エルゼはプリンを一口食べると、子供のように無邪気な顔をして喜ぶ。
「リンっ! このプリンさいっこー!!!」
「ありがとうございます、シェフに伝えておきます」
なんとも異様な空気ではありつつも、フィーネの中で怖いという感情はわかなかった。
それは「吸血鬼」という存在そのものへの畏怖がないわけではなく、彼女らが自分に敵意を向けていないからだと察する。
そんな状況の中で、フィーネには一つ疑問に思うことがあった。
(吸血鬼ってそんな当たり前の存在じゃないはず。この人たちは……)
彼女の心の内を察したように、オスヴァルトは吸血鬼について語り始める。
「フィーネ、この屋敷で私と母上だけが吸血鬼だ。そして、そのことを知っているのは私たち自身とリン、そして君だけだ」
オスヴァルトはテーブルの上で組んでいた指を組み替えると、その上に顎を乗せた。
事情を初めて知る彼女が怖がらないように、ゆっくり落ち着いた声で話す。
(四人だけ……)
フィーネもまた手を膝に置いて、おとなしく彼の言葉に耳を傾ける。
「吸血鬼はね、普段はある森でひっそりと集落をつくって暮らしている。そして、その存在は王族だけが知っているんだ」
「王族だけが?」
「ただね、ここにいる自由奔放な母上は少女の頃に森の外に出てね」
「そうなのよ~! うっかりそこで人間と恋に落ちちゃってね~! それがオズのお父様ってわけ!」
自身の頬に両手を当てながら、恍惚とした表情でエルゼは語る。
どうやら、好きになった自分の夫のことを思い浮かべているようだ。
(なるほど……昔から自由奔放な方だったのね)
「まあ、それで僕が生まれたわけだが……」
オスヴァルトは母親の姿を見ながら、苦笑いを浮かべた。
彼の話を聞いていて、フィーネはまた一つ疑問に思う。
「吸血鬼はかなり寿命があると思っているのですが、もしかして……オズは300歳くらいだったりしますか?」
伝承上の吸血鬼は人間より長生きをするように描かれることが多い。
彼も、そして彼の母親もそのように寿命が長いのか、フィーネは気になった。
「いや、実は吸血鬼は人間社会により溶け込めるように20歳まではほぼ人間と変わらない見た目で成長する。だから僕はまだ21歳だよ」
「そうでしたか……では?」
フィーネはちらりとエルゼの方を見つめてしまう。
すると、エルゼはむっとした表情でフィーネに言い返す。
「もうっ! レディの歳を勘ぐるんじゃありません! 私はまだ39歳よ!」
「す、すみませんっ!!」
「フィーネ、冗談だから気にしなくていいよ。それに実際母上も吸血鬼の森に戻る頃なんだ」
「え?」
「吸血鬼はさっきフィーネがいったみたいに人間より寿命が長い。1000歳くらいかな。だから年を取らないのが不自然じゃない40歳くらいで森に戻らないといけないんだ」
「まあ、こっそり住んじゃってもいいけど、吸血鬼の掟が厳しいのよ」
(そんな決まりが……あれ、そうしたら……)
フィーネはようやくここにいない「彼」のことが気になって、二人に尋ねる。
「あの、オズのお父様、前公爵様は?」
その言葉にエルゼは口をつぐんだ。
母親である彼女の様子を見たオスヴァルトが、エルゼに代わって口を開く。
「亡くなったんだ、去年」
「え?」
「遠征中の事故でね。だから早いけど僕が跡を継いだ」
「そうでしたか……」
少しの沈黙が流れた後、エルゼが俯きがちに告げる。
「素敵な旦那様だったわ。本当に素敵な……」
彼女の優し気で、そして寂しさの溢れた表情を見て、フィーネはエルゼがとても夫のことを愛していたのだと感じた。
「父は偉大な人だから、僕で仕事が務まるか正直不安なところはあるけど、父を超えられるように頑張るよ」
「はい、応援しております」
そう口にして、フィーネは心の中で思う。
(私に何か、何かできることってあるのかしら……)
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