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そうだ、お鍋にしよう!
10P
しおりを挟む――鬼死団の本部にある料理場では、やっぱりというか、1番のしっかり者のティンさんが司令塔になっていた。
大きな土鍋が2つ、人数分のお椀とコップ、割り箸がテーブルに。調理に必要な器具がすでに用意されてシンク横に綺麗に並んでいるし。
8人がまとまって座れるように、奥にある座敷には座卓がくっつけられていて。マクベスが人数分の座布団を並べて台拭きで拭いていた。
「ただいま、マクベス。ちゃんと大人しくティンさんの言うことを聞いてた?何も壊さなかった?」
「おかえり。って、何そのすんごい子供扱い。大丈夫。食器を洗うのはカレスとラファルガ君がやってくれたし、俺は触ってない」
ちょうど拭き終わったマクベスに声をかけると、両手を挙げてニコニコ。壊してないって結果よりも、触れさせなかったティンさんの策略に拍手。
アキラさんほどじゃないけど、マクベスも力加減馬鹿野郎だから。食器洗いなんて任せたら必ず何かは壊す。それをわかっていたからティンさんは食器から遠ざけた。
「「わぁ、すごいすごいっ!」」
歓声が聞こえたと思ったら、カレスとラファルガ君が、あたし達が買ってきた荷物達に驚き大興奮。こんな量、滅多に見ないでしょ?
さて、準備はできたし。今から下準備ね。さすがに8人で包丁をってわけにもいかないから、ここは料理ができる精鋭だけで。
あたし、ユエさん、ティンさん、カレス、ラファルガ君の5人。マクベスとアキラさんも手伝いたいって、目をキラキラさせてたんだけど。不器用さをいかんなく発揮するだけだから、退場。
外で手合わせでもしてお腹を空かせなさい。そしてリリちゃんは、途中で放棄してしまった食堂の手伝いに戻ったわ。
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