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そうだ、お鍋にしよう!
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しおりを挟む「皆、ちゃんと手を洗ったわね?じゃあ早速、手分けして材料を切っていきましょ」
「救世主の剣とゆかいな仲間達、切るのは任せた任せた。ボクは鍋つゆと、デザートを仕込むから。声をかけないで。邪魔したらいつの間にかポケットに爆弾入れる。じゃ」
いやいや、待って?いきなり何?いきなり肩を叩かれて、振り返ったらユエさんが隔離宣言。
「待ってよ。皆で一緒に作らないと、ユエさんの手料理になっちゃうじゃない。腕に自信があるから、慣れてない人が手伝ったら邪魔?」
「それもある。でも絶対に見ないで。秘密の隠し味。作り方があるからからから。大丈夫。全部は作らない。土台だけ作って、あとはゆかいな仲間達におっまかせー、するするー」
そう言って、ユエさんは「ニヒヒヒヒ」なんて不気味な笑みを浮かべながら土鍋2つを抱えて奥へ。
ほんっと、協調性のない人。隠し味って何を入れるのかしら?まぁいいわ。お鍋のスープはユエさんに任せて、あたし達は傷みにくいものから下処理を始める。
「先生、私達は何からどうすればいいでしょうか?なんて、フフッ。ごめんなさい。あたし、料理は苦手で」
「俺と坊ちゃんも。たまに食堂で手伝いをしますが、もっぱら食器洗いばかりで包丁も握らせてもらえませんから。ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いしますね、先生?」
頼りない。ううん、マクベスとアキラさんよりは頼れる。でもまさか、3人から「先生」なんて呼ばれるとはね。ちょっと、天狗になっちゃいそう。
まず、買ってきた野菜を洗う。白菜は1枚ずつ剥がして、根元までしっかり。やり方を教えて、これはカレスとラファルガ君に。
そのあいだにシイタケの、軸の部分を切って傘の上に十字に切れ込みを入れる。ゆっくり、お手本を見せてからティンさんとやる。
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