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苦くて儚い
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しおりを挟む――なだめてやろうと、抱き着いてやったら力一杯抱きしめ返されて。もうメチャクチャに口の中をキスで犯されて。
最終的にハァハァ言いながら「甘い」なんてほざきやがって。そりゃあ悠一はブラックで俺はカフェオレだからなっ!しかも登校時間ギリギリになったから腹にグーパン決めてやった。
以降、一切口をきかずに何とか車を飛ばして間に合わせた。最初の講義から直也と同じだし、楽しみにしてたのにいきなり遅刻とか有り得ねぇからな。
「おはよう。わぁ、すごい汗!そんなに急いで遅刻ギリギリなんて、朝から何かあったの?」
爽やか王子だ。俺の隣に、イケメン爽やか王子がいる。裏の顔は、せせら笑う腹黒王子。
「お、はよ……はぁ。朝から飼い犬と飼い猫の喧嘩が勃発してさぁ。あー、大変だったなぁ」
そして棒読みの俺。以前のように、講義では必ず俺の横に座る直也がやってきてにこやかに挨拶。おい、さっき向こうで腹を摩ってなかったか?やっぱり胃が痛いんだな。バーカ。
俺と直也が今は同じ家に住んでいるってバレたらまずいし、俺も合わせるけどさ。まぁムカつくよなぁ。以前と同じ、いやそれ以上に表の直也が爽やかかついやみったらしくて。
けど憎めない。講義が始まると真面目にノートを取りながら、たまに周りをキョロキョロ。
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