ユキ・シオン

那月

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檻の中から見える景色

3P

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 そう言って、香さんは何のためらいもなく檻の中に入ってきた。


 今さっき自分で「力が強すぎて近づけぬ」と言ったばかりじゃなかったか?先に言っておくが、力に当てられて発情した香さんにまたがられるなんて、嫌だからな。


 まず、緋桜に殺される。


「そうじゃな、おぬしのその力がどんな風になっておるかと。例えるならばそう、ドライアイスじゃな。止めどもなく白い煙が流れ出る、あの様とそっくり。それにプラスされるのが、意志を持って襲いかかるということじゃな」


 とても分かりやすい例え。からの、とてもわからない言葉。襲いかかるというのは何となくわかるが、意志を持って?


 四肢を鎖で繋がれたまま伏せている状態で、顔だけを上げる。目と鼻の先に、スーツ姿の香さんが正座していた。


「ライガーは、地上の動物達のトップに君臨すべき“王”。周りの動物達を手に入れ従属させようとするのは、その“王”としての本質なのじゃ。じゃから、魅了の力は流れ出るだけではなく、近くに動物を見つけると狙い襲う」


 俺が、王?有り得ない有り得ない。王なんて、カースト1位の香さんこそがふさわしいだろう。


 こんな、愛する恋人を傷つけて情けない姿に堕ちるような俺が、ライガーというだけで王になんてなるわけがない。


「っ、うぅ…………やはり、ちとキツいのぅ。はぁっ、く、あぁ……」


 感じる。香さんが、昔のようにその細い体で俺の力を吸収してくれているのを。だが、辛そうだ。


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