思想で溢れたメモリー

やみくも

文字の大きさ
上 下
4 / 186
0章ー言い伝え編ー

ラビリンス英雄伝説

しおりを挟む
      ー5000年前ー

 虚無の暗黒空間に一筋の光が差し、この地は誕生した。

 光はやがて複数の泉となり、生物・植物は繁栄・繁茂した。

 しかし、エネルギーは無害な粒子ではなかった。

 やがて力の代償か荒れ果てる大地や奇妙な植物、凶暴で未知の生物も誕生した。

 そんな過酷な環境の中、この世界で最初の人類が生誕した。

「イフー・レイト」。

 レイトは環境に適応し、子孫に教えを説くことで、人類は一瞬で覇権を握った。

 それからしばらくすると、人類の一族は増加し、エネルギーを利用した技術も発展した。

 だが、エネルギーを利用した恐慌も起った。

   「能力者の出現と覇権争い」

 エネルギーを体に適応して「能力者」となり、人類の頂点に立とうとする勢力が現れた。

 能力者勢力による覇権争いが勃発し、人類が混乱する中、新種の存在が明らかになった。

 我々人類のように文明を築き、知能を持つ種は陸地ではない場所に同じように暮らしていた。

 それが「悪魔」「天使」「ファントム」
「レジスター」だ。

     「種族の交わり」

地上の人間

空の天使

地底の悪魔

空間の狭間のファントム

海底のレジスター

 この5つの種族は活動範囲を広げるため、
他種族の領域に乗り込み、争いを始めた。

 能力という概念を当たり前に使う4種と比較して、人間の中の能力者の割合はわずか2割。

 他種族に領域は侵略されていった。

 しかしそのような状況のなかイフーの一族は立ち上がった。

 4500年前。5代目イフー一族のトップ
「イフー・レイス」が近郊を支配していた悪魔
から領域を取り戻した。

 その後もイフー一族は世代ごとのトップが
レイトの造った剣「伝剣ラビリンス」を使用し、人類をリードし続けてきた。

      ー100年前ー

 49代目の頃イフー一族は全滅した。

 イフー一族の使う能力は非常に扱いが難しく、他の一族では再現できなかった。

 49代目トップの「必ず我々の意思を継ぐ者は現れる。この剣は宝庫にて保存した。50代目が誕生すればまたあの厄災を振り切れる。それまで人類を守り抜け。」この遺言を継承し闘志を燃やし続け、今に至る。


   ーこれが途切れた伝説だー

リダクテッド「これがラビリンス英雄伝説じゃ」

 話を聞いたが血縁があるようには感じない。

 俺はこの世界の人間ではないからだ。

 俺は「たまあま威風で同じだけで多分関係ないと思いますが…」と困惑気味に言った。

 するとミィルが「でも完全な血縁関係があった訳ではなかったみたいだよ。能力の後継者がイフー一族として扱われてたみたい。中には曖人のような別世界出身を名乗る人も居たらしい。その人も確か威風だったね。」と言った。

 そういえば5000年前と言えば、地球でもエネルギー関係の出来事があった。

 何か関係があるのかとも疑問に思った。

ドォォォォォーン

 外から人が思いっきり床に叩きつけられたような音がした。

曖人「何事?!」

リダクテッド「戦闘音じゃ。あいつめまた来よったか。」

 俺たちは外に出たすると、1人の男が兵士を押さえつけていた。

その男はこちらを睨みつけて……、

???「よお人間共。見ねェ顔がいるじゃねェか!」

 男は明らかに人間ではなかった。
しおりを挟む

処理中です...