聖女として誘拐されましたが、字幕の人はいい仕事をしてました!

隅野せかい

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邪悪は去れ!

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 もし、こいつらが邪悪だとして、『用語解説』のとおりなら……。

 あたしは念じた。


『目の前の邪悪よ消え去れ!』


 目の前のゲス男は消滅。

 あ。やっぱりこいつ邪悪だった。

 だって邪悪を消す力が通用するんだもん! 証明おわり!


 なんだか周りがざわめいている。

 イイ歳した大人どもが、あたしを睨みつけたり、腰抜かしたりしてやんの。

 剣を抜くのや、呪文を唱えだしたものもいる。こっちに敵意を向けている。


 ああ。なるほど。

 こいつら、ゲス美形と同類だもんね。


 力づくってことかい。ならこっちもそれなりに相手するだけ。


『邪悪はみんな消えろ』


 悲鳴一つなく、周りじゅうの人間が消滅した。

 こいつら、やっぱり邪悪。

 そりゃそうか。

 誘拐犯と、誘拐を容認していた連中なんだからトーゼンですね!


「って、まず!?」

 こんなカスで犯罪者な連中相手とはいえ力を使いまくったら……。

 あたしは慌ててエネルギーバーを見た。

「!」

 すごい数値になってる! モリモリ増えまくり!

 どゆこと?

 じゃあ、もしかしてあれ? 他の邪悪も消したら、もっとモリモリ?

 あたしは念じた。


『この世界から邪悪な存在は消えろ!』


 一瞬、周囲が光に包まれて。

 光が消えた時には、あたし、広々とした平原に立っていた。


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