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番外編

番外.オーパーツ?

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「オーパーツ?」

アキの言葉を復唱して問いかけるオトちゃん。
私、フェス、オトちゃん、ピーター、アレス陛下、ルーク、アキと雑談中の事だった。こういった雑談の中からでも異世界の話がふと出てきたりして、それがまた国の発展に役立つ事もあるからと言うのと、私の料理が食べたいという理由から定期的に開催されている。

「そう、ミニスカートを売り出そうとしてるっすけど、そうなると貞操観念が下がりオトみたいなビッチが増……」
「誰がビッチよ!?」
「いやいやいや、聞いてるっすからね!?」
「流されただけで私は悪くない!!…………と、当時は思ってたわよ」

うわぉ。見事な成長だ。まぁ当時女子高生に流されるなというのも厳しかったかもしれないが、貞操観念が低かったのは確かにそうだろう。むしろ見事全員と体の関係があるとか、向こうの世界でも貞操観念的に宜しくない。

「つまりこの世界には全く合わない物を無理やり作り出す事になるのではないっすか?という事っす」

真剣にそう言うアキに、少しだけ顔を俯けた。
言いたい事は分かる、分かるんだけど、私は必要最低限しか持ち込んでないと思う……多分。あの食生活はキツいし、実際、他は前聖女が持ち込んだ知識だったりもするし……。

「大丈夫です!聖女様はそういう部分も含めて心が美しい人が選ばれます!」

そんなシロの言葉にルークやアレス殿下の疑惑の眼差しがこちらに向いた。うん、見事にスルーするよ?肯定もしないけれど、否定も出来ない気がする……こちらに来てから自由を求める事しかしてないからね。

「それが適用されないオトや俺が居るっすよ……この前、水着の販売を必死に止めたっす……」
「それ売り出しても無理だと思うんだけど……」
「だって海に連れてって欲しかったんだもん……」

だもんって……だもんって……。いや分からないでもないけどさ。水着、欲しいけどさ。

「まぁ自重してもらうとして……銃とか爆弾とか、そんなものを制作出来るだけの技術はないだろうし」

そう言うとアキが視線を逸らし、何かに気がついたように陛下が項垂れた。

「銃は魔道具で3Dプリンタ作ってもらったら可能っすけど……やった事あるっすから……つか、知識ある者を喚んだら出来るっすよね……?」
「今すぐ陣の撤去を!」
「聖獣様!聖女のみを召喚する陣を教えて頂けますか!?」

アキの言葉に、ルークが陣の撤去を求め、変わりに聖女のみの陣を教えてくれと陛下がシロへ頭を下げているけれど……

「誘拐やめーい!!!!そんなんより聖女が居なくても瘴気を何とかする方法考えろー!!!」

闇魔法も光魔法も、使い手なんて異世界から……ではなく。もういっそ今のうちに何とかしたら良いと思う。
誘拐、良くない。
そして……変なモノ、作らない・持たない・持ち込ませない。これに限ると私やアキ、オトちゃんが視線を交わし、頷きあった…………。
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