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辿り着いた永住地、サダルスウド
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ブタ野郎を撃破して、サダルスウドへと戻る馬車に便乗させてもらって一時間少し。
「見えてきたぞー」
馬車の御者さんが、サダルスウドの到着を告げてくれた。
シャルと一緒に馬車の幌の中から外を覗くと、ひとつの町かと思うほどに豊かな村が見えた。
あれが、サダルスウドか。
「やっと着きましたね、お兄様」
「ここまで一週間だ。長かったような短かったような、だな」
あの日、ギャレット家から夜逃げして目まぐるしい日々だったが、ようやく永住地に辿り着けたのだ。
サダルスウドの出入り口辺りで降ろしてもらう。
商人と冒険者さん達は馬車の修理のために、木材屋の元に向かうらしい。
さて、まずは村長さんと合わないとな。
道すがら村人に出会ったら村長さんのお宅に案内してもらおう、と思った時、
「あら……あなた達は?」
ちょうど近くにいたらしい、俺と同じくらいの年齢の女性――いや、美少女が声を掛けてきた。
赤みを帯びた栗色の髪は美しく長く、エメラルドの宝石のような瞳は、警戒ではない興味の視線を向けている。
シャルもあと三、四年くらいすれば、彼女くらいの美少女になるだろうか。
「初めまして。俺はアルフと言います。こちらは義妹のシャル」
瞬時に他所行きの顔を繕う俺。最近こういうのが多いから、慣れてきたよ。
「は、初めまして、シャルと申しますっ」
慌ててぺこりと一礼するシャル。
「ご丁寧にどうも。私は『クリスティーナ』。クリスで構わないわ」
クリスティーナさん……もとい、クリスさんも一礼を返す。
髪のボリュームが凄まじいせいか、頭下げただけで靡き具合もまた凄まじい。
凄まじいのは髪だけではない、シャルの前で言ったらレイピアで首を跳ねられるかもしれんからナニとは言わないが、身体の前にある一対のソレのボリュームも……
おっと俺が聞きたいのはソレのサイズではないぞ、村長のご住所だからな。
「俺達二人、この村に腰を落ち着けようと思って旅をしていました。村長さんはどちらに?」
「私がその村長の娘よ。父に会うなら、案内するわ」
おっと、この人が村長の娘さんでしたか。
では、ご厚意に甘えて案内してもらうとしよう。
「ここへ来るために旅をしていたと言ったけど、あなた達二人はどこから来たのかしら?」
出身地の話か。
これは正直話してもいいかな。
「トリスティン国のギャレット領です」
「トリスティン国って……ここから山越えを含めても、早くて一週間はかかる距離でしょう?随分遠くから来たのね」
それくらい離れている方がいいと思ったからな。
「そんな都会から、どうしてこんな辺境に?」
「うーん、あまり深いことは訊いてほしくないのですが……俺とシャルは身の危険を感じて、夜逃げしてきたのですよ」
まさか「実家を放火してどさくさ紛れに逃げてきた」とは言いにくい。どこから話が洩れるか分からないからな。
「……まぁ、色々と苦労があったのだと察するわ」
クリスさんも深くは訊かないでくれる。すいません。
「っと、ここが私の家よ」
とかなんとか話してると、彼女の自宅に到着だ。
「見えてきたぞー」
馬車の御者さんが、サダルスウドの到着を告げてくれた。
シャルと一緒に馬車の幌の中から外を覗くと、ひとつの町かと思うほどに豊かな村が見えた。
あれが、サダルスウドか。
「やっと着きましたね、お兄様」
「ここまで一週間だ。長かったような短かったような、だな」
あの日、ギャレット家から夜逃げして目まぐるしい日々だったが、ようやく永住地に辿り着けたのだ。
サダルスウドの出入り口辺りで降ろしてもらう。
商人と冒険者さん達は馬車の修理のために、木材屋の元に向かうらしい。
さて、まずは村長さんと合わないとな。
道すがら村人に出会ったら村長さんのお宅に案内してもらおう、と思った時、
「あら……あなた達は?」
ちょうど近くにいたらしい、俺と同じくらいの年齢の女性――いや、美少女が声を掛けてきた。
赤みを帯びた栗色の髪は美しく長く、エメラルドの宝石のような瞳は、警戒ではない興味の視線を向けている。
シャルもあと三、四年くらいすれば、彼女くらいの美少女になるだろうか。
「初めまして。俺はアルフと言います。こちらは義妹のシャル」
瞬時に他所行きの顔を繕う俺。最近こういうのが多いから、慣れてきたよ。
「は、初めまして、シャルと申しますっ」
慌ててぺこりと一礼するシャル。
「ご丁寧にどうも。私は『クリスティーナ』。クリスで構わないわ」
クリスティーナさん……もとい、クリスさんも一礼を返す。
髪のボリュームが凄まじいせいか、頭下げただけで靡き具合もまた凄まじい。
凄まじいのは髪だけではない、シャルの前で言ったらレイピアで首を跳ねられるかもしれんからナニとは言わないが、身体の前にある一対のソレのボリュームも……
おっと俺が聞きたいのはソレのサイズではないぞ、村長のご住所だからな。
「俺達二人、この村に腰を落ち着けようと思って旅をしていました。村長さんはどちらに?」
「私がその村長の娘よ。父に会うなら、案内するわ」
おっと、この人が村長の娘さんでしたか。
では、ご厚意に甘えて案内してもらうとしよう。
「ここへ来るために旅をしていたと言ったけど、あなた達二人はどこから来たのかしら?」
出身地の話か。
これは正直話してもいいかな。
「トリスティン国のギャレット領です」
「トリスティン国って……ここから山越えを含めても、早くて一週間はかかる距離でしょう?随分遠くから来たのね」
それくらい離れている方がいいと思ったからな。
「そんな都会から、どうしてこんな辺境に?」
「うーん、あまり深いことは訊いてほしくないのですが……俺とシャルは身の危険を感じて、夜逃げしてきたのですよ」
まさか「実家を放火してどさくさ紛れに逃げてきた」とは言いにくい。どこから話が洩れるか分からないからな。
「……まぁ、色々と苦労があったのだと察するわ」
クリスさんも深くは訊かないでくれる。すいません。
「っと、ここが私の家よ」
とかなんとか話してると、彼女の自宅に到着だ。
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