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第四十二 連携 追跡者から逃亡せよ その四

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西駅に到着したので、電車を降りた。

乗車時間は凡そ六分。

時速六十キロなので、移動距離は六キロメートル。

路線図を確認する。


『田』の形に九か所の駅が設置されている。

北西・ 北・北東
西 ・中央・東
南西・ 南・南東


駅から西を見ると巨大な壁に囲まれている。

これより西には行けそうにないね。

6+6=12キロメートル

12×12=144平方キロメートルが競技の舞台か。



タブレットを地図表示に切り替えた。

五人の競技者は東西南北にバラバラに表示されている。
(東には二人いる)

もちろん、五番は西駅に居ると表示中。

追跡者は中央で留まっている。


少しでも移動しよう。

駅を出て北に向かう事にした。


・乗り物は自由に操縦しても構わない

これはヘリコプターがあって操縦出来たら、完全に逃げ切れるでしょ。

だからヘリは無いと思われる。


逆に水の上はどうだろう。

大きな池、又は湖にボートで移動して待機。

追跡者のロボットがボートで追ってきたら逃げる。


いや待って、ボートで追ってくるとは限らない。

追跡者が飛べないとは何処にも書いてない。

移動速度が時速10キロって書かれているだけだもん。


それより何より、この競技、体力の低い人物が不利だよね。

不利を頭脳で覆す方法があるのか?

もう一度ルールを確認してみよう。
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