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第二十一  passwordを推測しろ その二十三

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passwordを推測しろ、だから。

ヒントにあったなpsaawordはパスワード、って。

そのまま打ち込んでみるか。

駄目だ、パスワードじゃ五文字だ。

一文字足りないや。

格助詞が必要なのかな?

適当に入れてみよう。

『パスワードヲ』エンターキーを押した。

画面に文字が追加された。

・一段目一致

成程、これで1/3はクリアーできた。

始めの六文字は同じだから。

問・パスワードを推測せよ
解・パスワードを××××××(六文字)○○(二文字)

こうなる筈だ。

だから、始めの六文字は同じになった。

すると、二段目の六文字はなんだろうか?

推測じゃあ、四文字だもんな。

推測した物を入力しろ。

立場の違い。

milk green。

入力かな?

『ニュウリョク』エンターキーを押した。

画面に文字が追加された。

・二段目一致

よし、残ってるのは二文字だけだ。

ここまで散々出て来た言葉が残ってる。

しろとした。

城、白、下着、靴下、しろ。こっちが出題側になる筈だ。

下、↓、ウシのシタ、最下段、した。こっちが解答側になる筈だ。

ここでも立場の違いが活きてくる。

『シタ』エンターキーを押した。

画面に文字が追加された。

・三段目一致


パスワードヲ
ニュウリョク
シタ

passwordが完全に一致した。

アナウンス「この部屋の生存者を全員勝ち抜けとする」

あー、どうにか勝ち抜けられた。

「ありがとうございます。色々と助かりました」

一番「お礼を言うのはこっちです、ありがとうございました」


アナウンス「扉は開錠した、一分以内に出ていきなさい」

一番が出ていこうとしている。

なんか最後に言う事はないか?

「次会った時に敵対していたら、全力で戦いましょう」

そんな事が言いたかった訳では無い。

でも他に掛ける言葉も無かった。

一番「その時はよろしくお願いします」

一番は頭を下げて、扉から出ていった。

これで良かったのかな?

どうしようもなかったとも言えるけど。

俺が勝ち抜け続けるとは限らないし。

一番の名前を聞くのを忘れていたな。

多分、聞いても仕方がないと脳が判断したんだろう。

扉を開けて、部屋を出た。
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