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第二十 神経衰弱 カード百枚 ペアは一組 その五

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よし、39と87が最も指定しにくい場所だな。

あってるのかどうかは全く分からないけど。

適当に決めるよりはましだろう。

他によさげな方法もなさそうだし。

隠す側の気持ちになったらこんな処だろう。

但し、人間の考えであって、ロボットの考えとは全く違うかも。


・・・・・・・・・


ブザーが鳴り響き、競技開始が先刻された。

画面には残り選択時間と、一番の順番と表示されている。

じゃあ、やりますか。

39と87に該当するカードをめくった。

二枚のカードの表示は同じ物であった。

アナウンス「ペア成立。
      拠って一番を勝ち抜けとする」

勝てちゃった。

机の上のロボットにお礼を言った。

ロボットのヒントがなければ、こうは上手くいかなかっただろう。

人間もロボットも思考の仕方は同じ部分もあるようだ。

それにしても、他の競技者はどんな気分なんだろう?
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