ホラー小話

桃月熊

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ドッペルゲンガー

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「ドッペルゲンガー?
 なにそれ?」

小学六年生の右河内リョウは、学校でドッペルゲンガーの噂を耳にした。

「自分とそっくりな姿をした存在なんだけど、そいつを見たら死ぬんだよ」
「やべーじゃん、見たら死ぬなんてチョーやべーじゃん」
「妖怪かよ!」
「友達から聞いた話だから詳しくは知んない。昔っからある話らしいぜ」
「昔の作家も見たって説もあるし」



リョウは級友と別れた後、一人で図書館へと向かった。
ドッペルゲンガーの事が気になって頭から離れなかったのだ。

図書館にはドッペルゲンガーに関する著書が当然ながら置かれている。
内容的には『都市伝説』を面白おかしくした程度の代物だったが、
小学生のリョウは信じてしまった。

(でもさぁ、ドッペルゲンガー、もう一人の自分を目撃しなければ
 何の害もないんだよね。心配する必要はないよね)
リョウはそう結論付けた。





数日後の塾帰りに、リョウは自分ソックリな人物を発見した。

(あれがドッペルゲンガーだ、間違いない。
 じゃあ数日たったら僕は死ぬんだ)
リョウは真っ青になった。




つづく。
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