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2巻

2-2

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「あのときは必死だったから」
「ふふっ。むしろ私よりタクミ様のほうが死にそうな表情でしたね」
「俺、そんな顔してた?」
「はい」

 エレーナはそのときの俺の表情を思い出したのか、小さな声で笑った。
 その笑い声には、先ほどまでの悲愴感ひそうかんは一切感じない。

「でもエレーナさんだって、あのとき涙目で必死に俺にしがみついてきてたよね」
「う、嘘です」

 さっきまで笑っていたエレーナが羞恥しゅうちで頬を赤く染め、俺の肩を叩く。
 ドワーフ族である彼女は、その見かけからは想像できないくらい力が強い。
 まぁ、チートの種で常人以上のステータスになっている俺には、なんらダメージはないのだが。

「嘘じゃないって。たぶん俺が普通の人間だったら、ダークタイガーの攻撃よりも先に、エレーナさんに絞め殺されていたかもな」

 俺はさっき笑われた仕返しとばかりに、笑ってみせる。
 それから少しの間、俺とエレーナは、出会ってからのことをお互い笑いながら語り合った。
 やがて走り疲れたレリナちゃんとウリドラが、それぞれ俺たちの膝の上でうつらうつらとし始めた頃、店の裏口からファウナさんが顔を出した。

「子守りしてくれてありがとうね」

 ファウナさんはそうお礼を口にすると、寝ぼけまなこのレリナちゃんをエレーナの膝から抱き上げる。
 代わりにエレーナが、俺の膝からウリドラを奪い取っていった。

「それじゃあ、行きましょうか」

 ファウナさんが俺たちに声をかける。
 俺たちは娘を優しく抱きかかえたファウナさんと共に店の中へ戻ろうと、ベンチから立ち上がった。

「そういえばファウナさんはここで薬草を育てるんですよね?」
「そうね。ポーションは、種類によっては新鮮な薬草を使ったほうがいいものもあって、薬草師やくそうしは自分の畑を持っている人がほとんどなのよ」

 ファウナさんはそう言うと、裏口近くのプランターに視線を向ける。
 薬草師とはなんだろうか。この世界では、ポーションや薬を作る仕事があるのだろうか?

「畑はまだこれからだけど、このあたりのプランターには、回復ポーションの材料になる薬草の苗を先に植えてあるの」
「回復ポーションも新鮮な薬草のほうがいいものができるんですか?」
「微々たる違いだけど、採取して時間が経ったり乾燥したりしているものよりは、傷の治りが早いのよ」

 なるほど。前世のゲームとか漫画の知識だけだと、薬草やポーションの効き目に新鮮さが関係あるというイメージはなかった。
 とはいえファウナさんが言うには、乾燥させたり熟成させたりした薬草を使わないと効果が出ない薬もあるらしく、話を聞けば聞くほど奥が深い。
 というか正直に言えば、途中から俺はもうついていけずにうわの空になっていた。

「おーい、ファウナぁ。早くしないと店が閉まってしまうよ」

 裏口の前で薬草談義を聞いていると、中からトルタスさんが様子を見にやってきた。

「あら、私ったらつい……薬草の話になると夢中になっちゃうんです。ごめんね」
「いえいえ。勉強になりました」
「なるほど。ファウナに薬草のことを聞いていたんですか。妻は薬草の話になると止まりませんからね」

 俺とファウナさんの話を聞いて、トルタスさんが僅かに引きつった笑顔でそう言う。
 そして、トルタスさんはファウナさんの腕からレリナちゃんを受け取った。

「近くにいいお店があるんですよ。ぜひ皆さんにもご紹介したくて」

 トルタスさんはそう言い残して店の中へ入り、ファウナさんと、ウリドラを抱きかかえたエレーナもその後に続いて店の中へ消えていく。

「そうだ」

 俺も後を追おうと一歩踏み出したときだった。
 さっきファウナさんが見つめていたプランターが目に入った。

「試してみるか」

 ただの思いつきでしかないが、このすでに薬草の苗が植えられたプランターに、《緑の手グリーンハンド》は使えるのだろうか。
 何故か俺の家のテレビは、女神様がいる空間を映し出すことができて、女神様と会話することができる。俺はこれを女神チャンネルと呼んでいる。女神チャンネルで、女神様に《緑の手グリーンハンド》の正しい使い方を教えてもらおうと思っていたのだが、タイミングが合わずいまだに聞けていない。
 自分の手でたがやした畑に種を蒔いたときには、意識せずとも《緑の手グリーンハンド》の効果は出ていた。
 だが、元々そこにある植物にも《緑の手グリーンハンド》の効果を付与できるのかはわからない。
 俺はプランターの上に両手をかざす。
 正しい使い方がわからない以上、たぶんこうじゃないかと思うやり方でやってみるしかない。

「んんっ」

 そのまま俺は目を閉じると、両手に意識を集中させていく。
 気のせいかもしれないが、ほんのりと両手のひらが暖かくなってきた。
 準備ができたという気持ちが、不思議と浮かび上がってくる。
 その次の瞬間。

「《緑の手グリーンハンド》」

 小さく。心に従うように、俺は言葉を紡いだのだった。





 ★競売のススメ★


 夕日が沈み、無数の輝きが闇の中に揺れている。
 この街の人は夜になると、ランプのような魔導器具を手に持って出歩くようだ。
 想像していたよりも多くの人が歩いている。
 都会の繁華街はんかがいに比べれば人の数は遥かに少ないが、山麓さんろくの小さな街としては十分賑わっているだろう。

「ここです。ファルナスで今、一番人気があるお店でして、夜になるとなかなか席がとれないんですよ」

 トルタスさんが立ち止まった店の外観は、特に目立つものではなかった。
 木造のその建物の看板には『ヒュムニス』と書いてあり、その左右に、皿に盛られたパスタのような料理と、木製のビールジョッキをした木造細工がぶら下げられている。
 トルタスさんが先頭に立って店の扉を開くと、中から賑やかな人々の声が聞こえてきた。
 楽しそうな笑い声と共に、俺の鼻腔びこうをバターとトマト、そして香辛料こうしんりょうの香りがくすぐる。
 この世界での呼び名はわからないが、女神様が異世界の野菜は俺が知っているものと大差ないと言っていたので、そう離れたものではないだろう。

「いい匂い」

 ウリドラを抱えたエレーナが、俺の隣でつぶやく。
 そういえばこの店ってペット同伴で入っていいのだろうか。
 俺は心配になってトルタスさんに尋ねてみる。

「予約のときに、同伴できるように個室をお願いしておきましたから大丈夫ですよ」
「何から何まですみません」

 トルタスさんの気遣いには頭が上がらない。

「大人しくしてるんだぞ」
「ぴぎゅう」

 俺は一応ウリドラにそう言い聞かせると、エレーナと共に店内に入った。
 一階の広さはトルタスさんの店の二倍以上はあるだろうか。
 四人がけのテーブルが四つ、二人がけのテーブルが二つ。
 前世で言えば小さなファミレスのような雰囲気で、俺は嫌いじゃない。
 奥にはお一人様で来ても安心のカウンター席まである。
 今はそのカウンター席以外は全て埋まっていた。

「流石、人気店……店員さんも忙しそうだな」

 カウンター席の向こうには厨房ちゅうぼうがあり、二人の料理人が忙しそうに料理を作っている姿が見える。
 フロア担当はエルフの若い女性と人間族のおばちゃんの二人が担当していて、そのおばちゃんが俺たちを二階へ案内してくれた。
 二階には、お座敷席ざしきせきが二部屋と、八人は軽く座れるテーブルが置かれた個室が二部屋。
 まさかこの世界にもお座敷席があるとは、と思わず驚いたが、どうやらエルフ族は、日本のお座敷に近い部屋に住む文化があるらしい。
 といっても、敷かれていたのはたたみではなく、草でまれたカーペットのようなものだったのだが。

「この二部屋は、真ん中の壁を取り外すと大きな一部屋にできるんですよ」

 俺が座敷をじっと見つめていたのに気がついたのか、フロア担当のおばちゃんがトルタスさんたちを個室に通した後、そう教えてくれた。
 日本でも同じような仕組みの部屋があったなと考えていると、エレーナが個室から顔を出し、俺を手招きした。

「タクミ様、こっちですよ」
「ああ。すぐ行くよ」

 俺は慌てて個室に入る。
 そしてエレーナに言われるままに席につくと、間を置かずして、先ほど一階で給仕をしていた女性のエルフと、先ほどは見かけなかった男性のエルフがやってきた。

「料理をお持ちしました」

 彼女たちはそう言って頭を下げると、外に置いてあったカートから料理を運んではテーブルに次々と並べていった。

「ごゆっくりお食事をお楽しみください。何かございましたら、卓上のベルでお呼びください。すぐにおうかがいいたします」

 最後の料理を並べ終え、エルフたちはそう言い残し、個室の扉を閉めて帰っていった。
 二人を見送った後、たぶん赤ワインらしき飲み物が入ったグラスにトルタスさんが手を伸ばす。
 それに合わせて皆、それぞれ目の前のグラスを手にする。
 俺とエリネスさんのグラスにはトルタスさんと同じく赤ワイン。
 エレーナとファウナさんには甘みの少ない、大人向けのノンアルコール飲料。
 レリナちゃんには果実ジュースが用意されていた。
 そうして全員がグラスを手にしたのを確認すると――

「それでは、タクミ様たちとの出会いと、私共わたくしどもの新たな門出かどでに乾杯!」

 トルタスさんがそう言って高くグラスをかかげて、うたげが始まった。

「美味いっ!」

 俺は思わず声を上げる。
 並ぶ料理は、シンプルながらどれもこれも素晴らしく美味しいものばかりだった。
 前世で言えば、イタリアンに近いだろうか。
 パスタのような料理もあればドリアのようなものもある。
 肉料理も異世界料理のイメージとはかけ離れ、きちんとツナギの入ったハンバーグから、少しくせのある串焼き風のものまで、多種多様。
 新鮮な野菜のサラダにはチーズも振りかけられていて、あっさり目なドレッシングが素材の味を引き立てていた。

「肉はこの近くの森で狩った、新鮮なものを使っているんですよ」
「そうなんですね。でもこのあたりっておおかみとか出るじゃないですか? 狩人かりうどさんは危険じゃないんですかね」

 俺はウリドラを襲っていた狼の群れのことを思い浮かべながら、トルタスさんに尋ねる。
 あのときは特に苦戦せず、狼からウリドラを助けることができたが、それは俺とエリネスさん、そしてエレーナという、それなりに強力な戦力がそろっていたからである。

「確かに狩人が狼に襲われることもまれにあるらしいのですが、狼の縄張なわばりに誤って侵入しなければ大丈夫だと聞いています」
「縄張り?」
「ええ。エルフ領は自然が豊かなので、狼は無理をして人を襲わずとも、餌は十分にあるわけです」

 無駄に人を襲って、狼狩りなどにうよりは、きちんとけをしたほうが得だと、狼たちも考えているらしい。
 だとすると、もしかして俺が住んでいるあのあたりは狼たちの縄張りだったのかもしれない。

「悪いことしちゃったかな」

 知らずに狼たちの縄張りを荒らしたのだとしたら、狼たちが俺に襲いかかってきたのも当然のことだ。とはいえ、今更別の場所に移住するなんてことはできない。

「はい、どうぞ」
「ぴぎゅ」

 俺の横に座ったエレーナが、膝に抱えたウリドラにペット用の料理を食べさせている。

「ウリちゃんってなんでも食べるのね。あたしも食べさせたいっ」
「いいですよ。はい、このウリちゃん用のフォークを使ってね」
「ありがと」

 ご飯を食べるウリドラを覗き込むレリナちゃんと、エレーナが楽しそうに話している。
 そうだな。結果オーライか。あの場所に転生させてもらったおかげで、エレーナもウリドラも助けることができたのだから。

人間万事塞翁にんげんばんじさいおううまってね」

 俺はそうつぶやくと、目の前に積まれた料理に手を伸ばしたのだった。


 テーブルの上の料理を食べ終え、運ばれてきたデザートと紅茶に似た飲み物を口にしながら、俺はトルタスさんとこれからについての話をすることにした。
 料理が片付けられ、代わりにテーブルの上に並ぶのは、俺の家から持ち出してきたいくつもの品物しなもの。それをエレーナが種類ごとに仕分けしてくれるのを待つ。
 これからこの世界で暮らしていくには、当然だがお金がいる。というわけで、売り物になりそうなものをいくつか持ってきたのだ。
 ちなみに家から持ってきた売り物になりそうな品々は、妹が学生時代に部活動で使っていたスポーツバッグに入れていた。
 この世界では違和感があるエナメル素材のスポーツバックは、無駄に目立ちそうで気になったが、丈夫さと耐水性を考えると一番都合がよかったのである。
 俺にはこの世界で売れるものと売れないものの区別がつかないので、ひとまず持って行くものの選別はエレーナに任せた。

「あらあらうふふ。私もそういう悩みはありましたわ」
「ぜひ詳しく聞かせてください」

 俺の正面では同じ母親同士仲良くなったのか、エリネスさんとファウナさんが、それぞれ眠ってしまったウリドラとレリナちゃんを膝に乗せて、子育て談義を始めている。
 エレーナという一人娘を育てたエリネスさんに、ファウナさんは色々聞きたいことがあるようだ。
 ファウナさんは膝の上で寝息を立てるレリナちゃんを愛おしそうにでながら、エリネスさんの話を真剣な目で聞いていた。

「できました」

 母親たちを眺めている内に、エレーナの仕分けが終わったようだ。

「ではじっくり拝見はいけんさせていただきましょうかね」

 トルタスさんが張り切った様子で言う。
 一応馬車の中で、トルタスさんにいくつかの品物を見てもらっていたが、売るためにはもう少しきちんとした鑑定かんていが必要なのだそうな。
 といっても俺の《緑の手グリーンハンド》の能力の一つ、《品質鑑定》のような鑑定ではなく、商人として、大まかな商品の価値を調べるのだという。
《品質鑑定》でエリネスさんを鑑定したときは、『特上とくじょう』と出てきた。
 しかし、《品質鑑定》で『特上』と出たとしても、それが数多く出回っていたり需要じゅようがなかったりすれば、安値で取引される。
 逆に低品質なものでも、希少で出回っている数が少なく、需要にピッタリ当てはまれば、高値で売れるというわけだ。
 そういう情報については、商人であるトルタスさんが一番詳しいだろう。
 もちろん家から持ち出すとき、エレーナが高く売れるものを見立ててはくれている。
 だがそれは彼女が生まれ育ったダスカール王国の、さらに貴族の基準でしかない。

「うむむ」

 びんやアクセサリー、ガラスの置物に花柄の何かのケース。いくつもの品物を手にしては、ルーペのような片眼鏡をつけて、細かい部分まで調べるトルタスさん。
 その真剣な表情は、まさしく商人のそれだ。
 いつものほんわかした優しい彼とはまるで別人のような姿を見て、俺はまるで試験結果を待つ受験生のような気持ちになってきた。
 そんな気持ちで待つこと、数十分。

「ふぅ」

 最後の一つをテーブルの上に戻し、片眼鏡を外したトルタスさんが大きく息を吐く。

「どうでした? 売れそうなものはあります?」

 俺の問いかけに、トルタスさんは少し表情をやわらげて頷くと、テーブルの上の品物を三つの山に仕分けて、一つ一つの山について説明を始めた。

「まずこちらの品々ですが、高値はつきそうにないものです」

 三つの山の内、一番品数が多いのがそれだった。
 女神様は転生者を案外沢山この世界に送っていたのか、違う世界のものでも、それほど目新しくはないようだった。
 特にガラス製品は、ポーションが入っている瓶を見る限り、前世のガラス製品とそれほど差異を感じない。
 しかし、二番目の山にもいくつかガラス製品が入っている。
 その違いはなんなのだろうと考えていると、トルタスさんがその山の説明を始めた。

「こちらは、商業ギルドに持っていけば、かなり高値で買い取ってくれそうな品々です。先ほどの品々との違いは特に色合いですね」

 この世界には魔法という、俺の前世ではなかったものがある。
 魔法のおかげで、ある程度近いものは作れるが、微妙な色合いについては、この世界の染料などでは表現できないものもあるらしい。
 他には柄も、この世界の魔法では表現できないオリジナリティ溢れるものが人気なのだとか。
 機能や性能が変わらなくても、そういったものを集めている好事家こうずかにとっては高いお金を払っても手に入れたい品なのだと、トルタスさんが教えてくれる。

「次にこちらなのですが……」

 俺から見て一番左側に置かれているのは昔、母親がパワーストーンだとだまされて買ってきた、見かけだけは綺麗きれいな、こぶしだいほどのアメジストの置物だ。
 いわゆるアメジストドームというやつで、確か一万円くらいで買ったのだと母親から聞いて、呆れた覚えがある。そんな母のパワーストーンブームもすぐに終わり、玄関に飾られていたそれを妹が欲しがって、最終的に彼女の部屋のオブジェになっていた。
 たぶん、妹はちょうど厨二病ちゅうにびょう発症の年頃だったのだろう。
 実は俺も欲しかったが、兄の威厳いげんを保つために妹にゆずることにした。
 その後、密かに小遣いで小さなアメジストクラスターを買い、誰にも見られないように机の奥にしまって、時々取り出してはニヤついていたのは永遠の秘密である。

「タクミ様。提案があるのですが」
「提案ですか?」
「ええ。こちらの紫水晶むらさきすいしょうなのですが、商業ギルドが主催する競売きょうばいに出品してみてはいかがかと」

 トルタスさんの言葉について、一旦考えてみる。
 紫水晶。つまりアメジストドームをオークションに出せということか。

「私の見立てで、まだ確定とは言い切れないのですが」

 トルタスさんは、そう前置きをしてから続けた。

「私の知る限り、これほどのしつと大きさの紫水晶は市場でも滅多めったに見かけないものです。なので、きっとかなりの値がつくと思うのです」
「は? このアメジストがそんなに珍しいものなんですか?」
「ええ、それはもう」

 正直言って、前世ではアメジストドームなんてありふれたものだった。
 小さいものなら数千円くらいで手に入ったし、ドームでなければもっと安く手に入る代物しろものである。
 それがこの世界では競売にかけられるくらい貴重なものだったとは。

「特にこれは純紫水晶じゅんむらさきすいしょうと言って、魔力増幅率まりょくぞうふくりつがとても高く、庶民ではとても手が出ない魔道具や魔導器具に組み込まれていると聞きます」

 魔導器具は前世で言うところの家電とかそういうもので、それ以外が魔道具だっけか。
 エレーナが逃げてくるときに使った転送魔法装置は魔道具に入るらしい。魔道具は新たに作るのが難しく、出回っている数が少ないから希少だと女神様が言っていた気がする。
 魔力増幅率っていうのは、流し込んだ魔力を増幅することで、魔力使用量が大きい魔道具や魔導器具も動かせるみたいなイメージだろうか?
 しかし、この世界ではアメジストにそんな力があるのか。それは知らなかった。


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