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本編
会計様の為に情報をGETせよ!①
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「こちら瑠衣。応答どうぞ」
スマホを斜めに持ち、雰囲気を出すが通話相手の莉央は全くノッてくれない。
「はいはい。聞こえてるから早くしな」
タッタッタッと俺は3年生の寮塔へと入る。普通ならば扉は開かないが、莉央君は天才だ。うぃーんっと扉が開いた。
「防犯カメラは何秒間か一時停止させてるから心配しないで。」
莉央君の天才っぷりが異常だ。僕は、非常用階段を使って1階、2階っと駆け上がる。カンカンっと僕の走る音だけが響き渡る。最近走ってばかりな気がした僕だったが、それもこれも湊人様の為。
「.......4階に着いたよ。」
「いいよ。入って。今は誰もいないから。」
僕は4階の廊下を歩く。
僕が頼まれたのは、親衛隊持ちの3年生の調査。莉央君は、何かの情報と引き換えに情報を売るらしく、今日は他の生徒が頼んだ情報を探るために来ている。
ダメな事だっていうのは僕も分かるけれど、僕はどうしても情報が欲しい。
「407号室.......ついたよ。」
「おーけー。今開ける。」
ぴーぴーっと軽く音が鳴ってカチャリっと扉が開いた。
一生徒が学校のセキュリティをものともせずに、侵入できる術を持っているのは恐ろしい。この事がバレれば、学校の尊厳が当たり前だが落ちるだろう。
「ねぇ。本当にするの?」
「.......情報欲しいんじゃないの?」
莉央君の言葉に僕はうっと言葉が詰まる。莉央君はいつか刺されないだろうか。いや。このままだったら刺されそう。
「.......はぁ。まぁ安心は出来ないけど、別に悪い事でもないよ。」
「どういうこと?」
不法侵入が悪い事ではないとは莉央君は何を言っているんだろう。
「んとね。その親衛隊持ちの人は弱い生徒を見つけて強姦してるんだ。で、被害者側が復讐したいという事で、彼の秘密を暴いてバラしてやろう的な感じだから。強姦なんてくだらない事をしている奴は何かしら犯罪行為やってるから。」
なるほど.......っと納得するが、僕の犯罪行為を帳消しにできる訳じゃない。
ドキドキとしながはもやるしかないっという思いで、僕は足を踏み入れた。
スマホを斜めに持ち、雰囲気を出すが通話相手の莉央は全くノッてくれない。
「はいはい。聞こえてるから早くしな」
タッタッタッと俺は3年生の寮塔へと入る。普通ならば扉は開かないが、莉央君は天才だ。うぃーんっと扉が開いた。
「防犯カメラは何秒間か一時停止させてるから心配しないで。」
莉央君の天才っぷりが異常だ。僕は、非常用階段を使って1階、2階っと駆け上がる。カンカンっと僕の走る音だけが響き渡る。最近走ってばかりな気がした僕だったが、それもこれも湊人様の為。
「.......4階に着いたよ。」
「いいよ。入って。今は誰もいないから。」
僕は4階の廊下を歩く。
僕が頼まれたのは、親衛隊持ちの3年生の調査。莉央君は、何かの情報と引き換えに情報を売るらしく、今日は他の生徒が頼んだ情報を探るために来ている。
ダメな事だっていうのは僕も分かるけれど、僕はどうしても情報が欲しい。
「407号室.......ついたよ。」
「おーけー。今開ける。」
ぴーぴーっと軽く音が鳴ってカチャリっと扉が開いた。
一生徒が学校のセキュリティをものともせずに、侵入できる術を持っているのは恐ろしい。この事がバレれば、学校の尊厳が当たり前だが落ちるだろう。
「ねぇ。本当にするの?」
「.......情報欲しいんじゃないの?」
莉央君の言葉に僕はうっと言葉が詰まる。莉央君はいつか刺されないだろうか。いや。このままだったら刺されそう。
「.......はぁ。まぁ安心は出来ないけど、別に悪い事でもないよ。」
「どういうこと?」
不法侵入が悪い事ではないとは莉央君は何を言っているんだろう。
「んとね。その親衛隊持ちの人は弱い生徒を見つけて強姦してるんだ。で、被害者側が復讐したいという事で、彼の秘密を暴いてバラしてやろう的な感じだから。強姦なんてくだらない事をしている奴は何かしら犯罪行為やってるから。」
なるほど.......っと納得するが、僕の犯罪行為を帳消しにできる訳じゃない。
ドキドキとしながはもやるしかないっという思いで、僕は足を踏み入れた。
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