68 / 114
転の流星
君から学んだこと
しおりを挟む
アウラとルクバットを先頭に、一行は薄暗い洞窟の中を進んでいく。
この洞窟は、外から聖なる祠へと繋がる唯一の場所だが、いくつにも道が分かれていて、普通なら簡単には辿り着けない構造になっている。
しかし二人は特に迷うような素振りを見せる事なく、立ち止まったりもせずに、当たり前のように突き進んでいく。
何故分かるのかと尋ねると、風が呼んでるからだと、二人は口を揃えて答えた。
グルミウム出身者にしか聞こえない、風の声に導かれているようだ。
それとはまた別に、フォーマルハウトは他にも気になっていた事を尋ねる。
「あの、アウラさん。さっきの化け物、ラミアとトウテツはもう出ないと言っていましたが、どうしてそう言い切れるんですか?あれはけっきょく、何なんです?」
「だって、あれはいないんだもん」
「え?いないって……」
「そう。本当のような嘘で、嘘のような本当。だからあれは、いないのと一緒なの」
いないのと一緒……?
アウラの説明では今一理解出来ず、一人でもんもんとアタマを抱えていると、何かを察したシェアトが介入してきた。
「……もしかしてそれって、風の噂とか風の便りってやつですか?ごく僅かな情報だと現実を帯びずにとても脆い幻だけど、昔から伝わる言い伝えや、多くの人が信じている噂は、現実に近い物として現れるっていう……。実際は、風の聖霊シルフや妖精ピクシーが化けてるって聞きますけど」
彼女の具体的な説明によって、アウラは笑顔になる。
「やっぱりシェアトは物知りだね。その通りだよ。たぶん、私達の話を聞いてて、ラミアやトウテツになって出てきたんじゃないかな?」
「しかし出てきたものの、この中に赤子がいなかった為に姿を消した、というわけですか」
最後にベイドがそう付け足す。
確かに、会話の中でラミアとトウテツは小さな子供や赤子を狙っている存在であった。
それが理由で消えてしまったのなら、合点がいく。
「風の噂。奥が深いですね……」
「シルフはいたずら好きだからね。あ、あそこ。あれが祠の入口だよ」
アウラが指差す先、薄暗い視界の中から、ぼんやりと扉の輪郭が見えてくる。
その扉は、土の天地にある聖なる祠へと続く扉と、とてもよく似ていた。
おそらく、祠へと繋がる扉は全て、同じ造りをしているのだろう。
一見すると単純な石造りのようだが、その材質は一切不明という、前星歴からの遺物。
音やあらゆる衝撃を通さない、現存する物質の中でダントツな強度を誇る防壁だ。
丁度扉の上に大木でもあるのか、木の根があちこちから顔を出して水を滴らせている。
「えっと……この扉、どうやって開けるんだっけ?」
アウラは開け方を知らないようで、どこかにヒントになる物が無いか、キョロキョロと扉の周りを見渡す。
扉の造りは同じでも、開閉方法は国により全く異なる。
土の天地の扉には、一応誰もが開けられるように文字が刻まれている。
しかしその文字は、前星歴に使われていたフェディックス語の為、現在使われているフィックスター語しか分からない者には読む事ができず、扉を開ける事は出来ない。
フォーマルハウトは、風の王国の扉にも開門方法が書かれていなかと上から順に探し、そして見つけた。
「あそこに文字が刻まれています。扉の開門方法じゃないでしょうか?」
文字は、扉の最上部に一行。
それもかなり小さな大きさで刻まれており、目を凝らしてようやく気付く大きさだ。
文字の形状はエルタニンの物と同じ、フェディックス語であった。
「あの文字、古語だな。読めるか?」
「たぶん読めると思うけど、文字が小さすぎてよく見えないわ」
問われたシェアトは何とか解読しようと足や首を精一杯伸ばすが、その程度の高低差で何が変わるわけでもなく、ダメだわ。と首を振って諦めた。
「ちょっと待ってね」
アウラがふわりと浮かび上がり、文字の前まで軽々と浮上し、解読を試みる。
「うーん。……ねえ、羽根が三つ並んでるのと、握手してるのって、何て読めばいいの?」
アウラは掌に羽田が三つ、縦に並んでいる様子を書き、その後、自分の右手と左手で握手を交わした。
「えっと、羽根が三つあるなら舞うです。踊りを舞うとかの。握手してるのはたぶん、仲良くとか共にって意味です」
「まう、共に……あ、そっか。分かった!」
シェアトから答えを聞いたアウラは空中でしばらく考え込んだ後、やがてぱっと顔を輝かせて相槌を打つ。
そしてその笑顔のまま下に降りてきて言う。
「ね、誰か指笛吹ける?」
「指笛?」
「うん。文字にね、書いてあったの。風と共に舞い歌え。さすれば道は開かれん。て。それで思い出したんだ。父さまは扉を開ける時、いつも指笛を吹いていた。きっとあれが、扉の開け方なんだと思う」
嬉々として説明する彼女からは偽りや間違いなどは感じられない。
すごい。ここまでフェディックス語を理解しているなんて……。僕なんか軍学校に入ってから習い始めて、今でも得意じゃないのに。
フォーマルハウトは改めて、アウラという存在を再認識する。
やっぱりこの人は、王家に連なる人に間違いない。そしてきっと、本人が言うとおり、その身に蒼龍を宿している……。
そのたびに、自分に課せられた使命を思い出し、複雑な気持ちになる。
この先で、彼女が本当に王女なのかどうか、はっきりする。
そして、蒼龍の事も。
「フォーさんは?指笛出来る?」
突然話しかけられ、はっと我に帰る。
どうやらその指笛はただ吹けば良いというものでもなく、メロディーに乗せなければいけないようで、指笛は吹けても、そこまでの技術は誰も持ち合わせていないようだ。
「……あ。僕も指笛は出来ないですけど、ゴーレムにやらせてみましょうか?」
フォーマルハウトは、今自分が考えていた事が、誰かに気付かれていないかどぎまぎしながら、槍を構えた。
そしてスケッチブックから巨人が描かれている紙を一枚引き抜き、それを地面にそっと置いて、槍の先端でとん、とつついた。
すると、紙は溶けるように土に吸い込まれ、少しの間を置いて土が隆起し、見る間に紙に描かれていた巨人の姿を形成した。
「うわ、土の人形だ!」
「僕はゴーレムと呼んでいます。見た目はこんなですが、大抵の事はできますよ」
興奮するルクセンブルクにそう説明し、ゴーレムに指笛を吹くよう、槍をふるい、命令する。
するとゴーレムは、ゴツゴツとした指を口の中に入れて、見た目には似つかわしく無い程軽快な音を奏で始めた。
それに合わせて、アウラも近くに生えていた草を取り、草笛を奏でる。
すると、音楽に合わせるように扉がゆっくりと開き始めた。
少しずつ開かれる扉の隙間から漏れ出る風が、二人の楽曲に唄を添えるように流れ、扉が完全に開く頃、音楽は静かに終演を迎えた。
扉の向こう側には、更に道が続いていた。
しかしいままで通ってきた洞窟とは違い、通路のあちこちで明滅する何かのおかげで仄かに明るい。
「何かしら?」
不思議に思ったシェアトが、その一つに近付き様子を伺った。
それは蛍に似た昆虫で、体全体から白い光を発していた。
「虫だわ。体全体が光ってる」
「おや?光の色が赤に変わりましたね。警戒信号でしょうか」
その珍しい虫を観察しようとベイドが手を伸ばそうとした途端、
「あ、触らないで!」
とルクバットが慌てて制止をかけた。
「石光虫は臆病なんだ。赤くなったのも、怖がってる証拠だよ。ヘタに触るとそのまま死んじゃう事もあるから、そっとしておいてあげて」
「そうですか。それはまた繊細な生き物ですね」
納得したベイドが手を下ろし、壁際から離れると、アウラが嬉しそうにルクバットに礼を述べた。
「ルクバットありがとう。石光虫はもうこの辺のしかいない大切な虫だから、良かったよ」
それに対して、ルクバットも笑顔で答える。
「これもアウラが教えてくれたことだよ。さあ、行こう。泉まで行けば、皆がいるはずだよ」
奥へ進むにつれて、だんだんと道幅が狭くなっていく。
石光虫の数もだいぶ減り、もう少し行けばまた暗闇が広がっている。
「もうちょっとで泉がある場所に着くよ。少し暗い所を歩くから、みんなで手を繋ご」
アウラの指示で皆して手を繋ぎ、暗い細道を縦一列で進む。
確かに泉が近いようで、空気がひんやりと冷たく、時折水溜まりを踏んでばしゃばしゃと音が響く。
「見えた!」
アウラの叫びと共に、前方に仄かな光が差してきた。
その光は徐々に大きくなり、やがて全員を包み込むのと同時に、大きな空間に出る。
「ここは……」
蒼く輝く空間の光の発生源はおそらく、広間の大半を占めている泉だろう。
その泉を中心に、蒼い光が伸びておろ、広間全体を淡く包んでいる。
そしてにその中心には、何かがいた。
水面に浮かぶそれは、透き通るように柔らかな声で言う。
「ようこそ、風の王国の聖域へ。そしてお帰りなさい。ルクバット、アウラ」
名を呼ばれた二人は互いに顔を見合わせ、そして元気に返事をする。
「ただいま!」
この洞窟は、外から聖なる祠へと繋がる唯一の場所だが、いくつにも道が分かれていて、普通なら簡単には辿り着けない構造になっている。
しかし二人は特に迷うような素振りを見せる事なく、立ち止まったりもせずに、当たり前のように突き進んでいく。
何故分かるのかと尋ねると、風が呼んでるからだと、二人は口を揃えて答えた。
グルミウム出身者にしか聞こえない、風の声に導かれているようだ。
それとはまた別に、フォーマルハウトは他にも気になっていた事を尋ねる。
「あの、アウラさん。さっきの化け物、ラミアとトウテツはもう出ないと言っていましたが、どうしてそう言い切れるんですか?あれはけっきょく、何なんです?」
「だって、あれはいないんだもん」
「え?いないって……」
「そう。本当のような嘘で、嘘のような本当。だからあれは、いないのと一緒なの」
いないのと一緒……?
アウラの説明では今一理解出来ず、一人でもんもんとアタマを抱えていると、何かを察したシェアトが介入してきた。
「……もしかしてそれって、風の噂とか風の便りってやつですか?ごく僅かな情報だと現実を帯びずにとても脆い幻だけど、昔から伝わる言い伝えや、多くの人が信じている噂は、現実に近い物として現れるっていう……。実際は、風の聖霊シルフや妖精ピクシーが化けてるって聞きますけど」
彼女の具体的な説明によって、アウラは笑顔になる。
「やっぱりシェアトは物知りだね。その通りだよ。たぶん、私達の話を聞いてて、ラミアやトウテツになって出てきたんじゃないかな?」
「しかし出てきたものの、この中に赤子がいなかった為に姿を消した、というわけですか」
最後にベイドがそう付け足す。
確かに、会話の中でラミアとトウテツは小さな子供や赤子を狙っている存在であった。
それが理由で消えてしまったのなら、合点がいく。
「風の噂。奥が深いですね……」
「シルフはいたずら好きだからね。あ、あそこ。あれが祠の入口だよ」
アウラが指差す先、薄暗い視界の中から、ぼんやりと扉の輪郭が見えてくる。
その扉は、土の天地にある聖なる祠へと続く扉と、とてもよく似ていた。
おそらく、祠へと繋がる扉は全て、同じ造りをしているのだろう。
一見すると単純な石造りのようだが、その材質は一切不明という、前星歴からの遺物。
音やあらゆる衝撃を通さない、現存する物質の中でダントツな強度を誇る防壁だ。
丁度扉の上に大木でもあるのか、木の根があちこちから顔を出して水を滴らせている。
「えっと……この扉、どうやって開けるんだっけ?」
アウラは開け方を知らないようで、どこかにヒントになる物が無いか、キョロキョロと扉の周りを見渡す。
扉の造りは同じでも、開閉方法は国により全く異なる。
土の天地の扉には、一応誰もが開けられるように文字が刻まれている。
しかしその文字は、前星歴に使われていたフェディックス語の為、現在使われているフィックスター語しか分からない者には読む事ができず、扉を開ける事は出来ない。
フォーマルハウトは、風の王国の扉にも開門方法が書かれていなかと上から順に探し、そして見つけた。
「あそこに文字が刻まれています。扉の開門方法じゃないでしょうか?」
文字は、扉の最上部に一行。
それもかなり小さな大きさで刻まれており、目を凝らしてようやく気付く大きさだ。
文字の形状はエルタニンの物と同じ、フェディックス語であった。
「あの文字、古語だな。読めるか?」
「たぶん読めると思うけど、文字が小さすぎてよく見えないわ」
問われたシェアトは何とか解読しようと足や首を精一杯伸ばすが、その程度の高低差で何が変わるわけでもなく、ダメだわ。と首を振って諦めた。
「ちょっと待ってね」
アウラがふわりと浮かび上がり、文字の前まで軽々と浮上し、解読を試みる。
「うーん。……ねえ、羽根が三つ並んでるのと、握手してるのって、何て読めばいいの?」
アウラは掌に羽田が三つ、縦に並んでいる様子を書き、その後、自分の右手と左手で握手を交わした。
「えっと、羽根が三つあるなら舞うです。踊りを舞うとかの。握手してるのはたぶん、仲良くとか共にって意味です」
「まう、共に……あ、そっか。分かった!」
シェアトから答えを聞いたアウラは空中でしばらく考え込んだ後、やがてぱっと顔を輝かせて相槌を打つ。
そしてその笑顔のまま下に降りてきて言う。
「ね、誰か指笛吹ける?」
「指笛?」
「うん。文字にね、書いてあったの。風と共に舞い歌え。さすれば道は開かれん。て。それで思い出したんだ。父さまは扉を開ける時、いつも指笛を吹いていた。きっとあれが、扉の開け方なんだと思う」
嬉々として説明する彼女からは偽りや間違いなどは感じられない。
すごい。ここまでフェディックス語を理解しているなんて……。僕なんか軍学校に入ってから習い始めて、今でも得意じゃないのに。
フォーマルハウトは改めて、アウラという存在を再認識する。
やっぱりこの人は、王家に連なる人に間違いない。そしてきっと、本人が言うとおり、その身に蒼龍を宿している……。
そのたびに、自分に課せられた使命を思い出し、複雑な気持ちになる。
この先で、彼女が本当に王女なのかどうか、はっきりする。
そして、蒼龍の事も。
「フォーさんは?指笛出来る?」
突然話しかけられ、はっと我に帰る。
どうやらその指笛はただ吹けば良いというものでもなく、メロディーに乗せなければいけないようで、指笛は吹けても、そこまでの技術は誰も持ち合わせていないようだ。
「……あ。僕も指笛は出来ないですけど、ゴーレムにやらせてみましょうか?」
フォーマルハウトは、今自分が考えていた事が、誰かに気付かれていないかどぎまぎしながら、槍を構えた。
そしてスケッチブックから巨人が描かれている紙を一枚引き抜き、それを地面にそっと置いて、槍の先端でとん、とつついた。
すると、紙は溶けるように土に吸い込まれ、少しの間を置いて土が隆起し、見る間に紙に描かれていた巨人の姿を形成した。
「うわ、土の人形だ!」
「僕はゴーレムと呼んでいます。見た目はこんなですが、大抵の事はできますよ」
興奮するルクセンブルクにそう説明し、ゴーレムに指笛を吹くよう、槍をふるい、命令する。
するとゴーレムは、ゴツゴツとした指を口の中に入れて、見た目には似つかわしく無い程軽快な音を奏で始めた。
それに合わせて、アウラも近くに生えていた草を取り、草笛を奏でる。
すると、音楽に合わせるように扉がゆっくりと開き始めた。
少しずつ開かれる扉の隙間から漏れ出る風が、二人の楽曲に唄を添えるように流れ、扉が完全に開く頃、音楽は静かに終演を迎えた。
扉の向こう側には、更に道が続いていた。
しかしいままで通ってきた洞窟とは違い、通路のあちこちで明滅する何かのおかげで仄かに明るい。
「何かしら?」
不思議に思ったシェアトが、その一つに近付き様子を伺った。
それは蛍に似た昆虫で、体全体から白い光を発していた。
「虫だわ。体全体が光ってる」
「おや?光の色が赤に変わりましたね。警戒信号でしょうか」
その珍しい虫を観察しようとベイドが手を伸ばそうとした途端、
「あ、触らないで!」
とルクバットが慌てて制止をかけた。
「石光虫は臆病なんだ。赤くなったのも、怖がってる証拠だよ。ヘタに触るとそのまま死んじゃう事もあるから、そっとしておいてあげて」
「そうですか。それはまた繊細な生き物ですね」
納得したベイドが手を下ろし、壁際から離れると、アウラが嬉しそうにルクバットに礼を述べた。
「ルクバットありがとう。石光虫はもうこの辺のしかいない大切な虫だから、良かったよ」
それに対して、ルクバットも笑顔で答える。
「これもアウラが教えてくれたことだよ。さあ、行こう。泉まで行けば、皆がいるはずだよ」
奥へ進むにつれて、だんだんと道幅が狭くなっていく。
石光虫の数もだいぶ減り、もう少し行けばまた暗闇が広がっている。
「もうちょっとで泉がある場所に着くよ。少し暗い所を歩くから、みんなで手を繋ご」
アウラの指示で皆して手を繋ぎ、暗い細道を縦一列で進む。
確かに泉が近いようで、空気がひんやりと冷たく、時折水溜まりを踏んでばしゃばしゃと音が響く。
「見えた!」
アウラの叫びと共に、前方に仄かな光が差してきた。
その光は徐々に大きくなり、やがて全員を包み込むのと同時に、大きな空間に出る。
「ここは……」
蒼く輝く空間の光の発生源はおそらく、広間の大半を占めている泉だろう。
その泉を中心に、蒼い光が伸びておろ、広間全体を淡く包んでいる。
そしてにその中心には、何かがいた。
水面に浮かぶそれは、透き通るように柔らかな声で言う。
「ようこそ、風の王国の聖域へ。そしてお帰りなさい。ルクバット、アウラ」
名を呼ばれた二人は互いに顔を見合わせ、そして元気に返事をする。
「ただいま!」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~
蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。
中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。
役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。
"死神"と呼ばれた私が、"バケモノ"と呼ばれた彼らに溺愛されました
夢風 月
ファンタジー
とある王国の伯爵家令嬢として幸せに暮らしていたはずの少女は、訳あって奴隷へと身を落とした。
奴隷商人の元から何とか逃げ出そうとしたところ、真っ黒なマントに身を包んだ男に出会う。
美醜への目が厳しいその国でとても"醜い"見た目をしている彼は『バケモノ』と呼ばれていた。
"醜い"彼に連れられやって来た小さな家には、男の他にも数人の"醜い"男達が肩を寄せ合って暮らしていた。
彼らはどうやら醜さ故に様々な問題を抱えているようで……?
これは、心に傷をおった4人が贈る、ちょっぴり切ない恋物語──。
※溺愛に至るまでそこそこ時間がかかりますがどうぞご容赦を※
異世界二度目のおっさん、どう考えても高校生勇者より強い
八神 凪
ファンタジー
旧題:久しぶりに異世界召喚に巻き込まれたおっさんの俺は、どう考えても一緒に召喚された勇者候補よりも強い
【第二回ファンタジーカップ大賞 編集部賞受賞! 書籍化します!】
高柳 陸はどこにでもいるサラリーマン。
満員電車に揺られて上司にどやされ、取引先には愛想笑い。
彼女も居ないごく普通の男である。
そんな彼が定時で帰宅しているある日、どこかの飲み屋で一杯飲むかと考えていた。
繁華街へ繰り出す陸。
まだ時間が早いので学生が賑わっているなと懐かしさに目を細めている時、それは起きた。
陸の前を歩いていた男女の高校生の足元に紫色の魔法陣が出現した。
まずい、と思ったが少し足が入っていた陸は魔法陣に吸い込まれるように引きずられていく。
魔法陣の中心で困惑する男女の高校生と陸。そして眼鏡をかけた女子高生が中心へ近づいた瞬間、目の前が真っ白に包まれる。
次に目が覚めた時、男女の高校生と眼鏡の女子高生、そして陸の目の前には中世のお姫様のような恰好をした女性が両手を組んで声を上げる。
「異世界の勇者様、どうかこの国を助けてください」と。
困惑する高校生に自分はこの国の姫でここが剣と魔法の世界であること、魔王と呼ばれる存在が世界を闇に包もうとしていて隣国がそれに乗じて我が国に攻めてこようとしていると説明をする。
元の世界に戻る方法は魔王を倒すしかないといい、高校生二人は渋々了承。
なにがなんだか分からない眼鏡の女子高生と陸を見た姫はにこやかに口を開く。
『あなた達はなんですか? 自分が召喚したのは二人だけなのに』
そう言い放つと城から追い出そうとする姫。
そこで男女の高校生は残った女生徒は幼馴染だと言い、自分と一緒に行こうと提案。
残された陸は慣れた感じで城を出て行くことに決めた。
「さて、久しぶりの異世界だが……前と違う世界みたいだな」
陸はしがないただのサラリーマン。
しかしその実態は過去に異世界へ旅立ったことのある経歴を持つ男だった。
今度も魔王がいるのかとため息を吐きながら、陸は以前手に入れた力を駆使し異世界へと足を踏み出す――
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
さようなら竜生、こんにちは人生
永島ひろあき
ファンタジー
最強最古の竜が、あまりにも長く生き過ぎた為に生きる事に飽き、自分を討伐しに来た勇者たちに討たれて死んだ。
竜はそのまま冥府で永劫の眠りにつくはずであったが、気づいた時、人間の赤子へと生まれ変わっていた。
竜から人間に生まれ変わり、生きる事への活力を取り戻した竜は、人間として生きてゆくことを選ぶ。
辺境の農民の子供として生を受けた竜は、魂の有する莫大な力を隠して生きてきたが、のちにラミアの少女、黒薔薇の妖精との出会いを経て魔法の力を見いだされて魔法学院へと入学する。
かつて竜であったその人間は、魔法学院で過ごす日々の中、美しく強い学友達やかつての友である大地母神や吸血鬼の女王、龍の女皇達との出会いを経て生きる事の喜びと幸福を知ってゆく。
※お陰様をもちまして2015年3月に書籍化いたしました。書籍化該当箇所はダイジェストと差し替えております。
このダイジェスト化は書籍の出版をしてくださっているアルファポリスさんとの契約に基づくものです。ご容赦のほど、よろしくお願い申し上げます。
※2016年9月より、ハーメルン様でも合わせて投稿させていただいております。
※2019年10月28日、完結いたしました。ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる